『猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見』 宮崎 徹 (著)猫だけの話じゃない。まずは読んだ感想として、単純に「面白かった」。『猫が30歳まで生きる日』なんてタイトルだから、猫好きのための猫のお話だと思うかもしれない。でも、本当の中身はそうじゃない。猫の治療だけの話ではなく、人間の治療のお話でもあります。そして、筆者宮崎徹の医学という分野での挑戦と冒険の本でした。ほとんどの猫は、腎臓病で亡くなる。むかしうちで飼ってた猫も、やはり腎臓病で亡くなったことを思い出しました。最後は、とても苦しそうだったことを覚えています。猫にとっては宿命ともいえる腎臓病。しかしこの宿命かと思われていた腎臓病が治るようになるかもしれない。筆者である宮崎徹が研究している『AIM』というタンパク質に、その可能性があるのだ...2022.12.08 08:23本を読もう!おすすめの本その他の本
『ファクター投資入門 (ウィザードブックシリーズ) 』 アンドリュー・L・バーキン (著), ラリー・E・スウェドロー (著)株式投資では、ファクターに注目しろ?何も株式投資に限った話ではなく、投資ではファクターに注目したほうがいい。あのウォーレン・バフェットの偉大な運用成績さえも、ファクター投資で説明できるらしい。ファクターという視点を取り入れることで、投資のパフォーマンスは簡単にあげられる。この本は、そのことに気づかせてくれた貴重な本でした。投資のファクターを見つけると、投資が途端に簡単なものにもなってきます。ファクターとは、なぜリターンが生まれるのかという要素のことです。その要素を見つけてしまえば、あとはその要素を追いかけるだけでリターンが約束されたようなものということにもなりえる。私自身以前から、バリューというファクターに注目して株式投資を行ってき...2022.11.03 03:32本を読もう!おすすめの本
『3%シグナル投資法 ──だれでもできる「安値で買って高値で売る」バリューアベレージ法』 ジェイソン・ケリー (著)バリュー平均法という投資手法について書かれた数少ない本の一つドルコスト平均法は知っているけれど、バリュー平均法は知らないという人、結構いるのではないでしょうか?ドルコスト平均法とは、よくNISAやiDeCoなどで目にする『積立投資』の基本戦略になっています。「毎月25日に、30,000円で投資信託を買う。」といったような、定期的に同じ金額で積み立てする方法をドルコスト平均法と言います。このドルコスト平均法は、相場が下げているときには、口数を多く購入することができるため、リスクに強く、下落局面からの回復期では損失を取り戻すのが早くなることが大きなメリットです。また、毎月買い付けるという単純なシステムなので、実行もしやすいという所も魅力...2022.10.17 03:17本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
『ゼロから学ぶモメンタム投資 ──長期的に市場を打ち負かす合理的な方法(アンドレアス・F・クレノー )』株式投資の戦略的アプローチ決定版?久しぶりに面白いと思える株式投資の本に出合えたような感覚でした。ほとんど一気に読んでしまいました。この本は、株式投資をするにあたって、何を選べばいいのか、何をすればいいのかが具体的に提示されていて、しかも、そのやり方がシンプルで簡単そうでもある。似たような感覚を持った本としては、個人的に株式投資におすすめの本と考えている。『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」(ジョエル・グリーンブラット)』や『ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略(マイケル・B・オヒギンズ)』に近いです。投資で必要なのは、ロジックのしっかりした戦略であることと、その戦略をしっかりと理解して、長期的に実践...2022.07.03 02:42本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
『20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓(ジョン・F・ワシック)』投資家ケインズケインズといえば、有名な経済学者だという認識を持つ人がほとんどだと思います。しかし、ケインズはただの経済学者ではなく、投資家でもあった。理論家としてだけでなく実務家でもあったようです。この本の話は、経済学者としてではなく、投資家としてのケインズ、『投資家ケインズ』の話です。経済学者が、実際に投資家として活動し、なおかつ偉大な実績を残していたという例は、あまり例がないと感じています。しかしケインズは、経済学者としての名声と、投資家として十分すぎるほどのパフォーマンス、その両方を手にしていたというとても稀な存在だったようです。ケインズは、投資を始めた初期のころは、自分の持っている経済や確率などの理論を駆使すれば、市場を出し...2022.04.17 02:18本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」(ジョエル・グリーンブラット)』株式投資の魔法の公式?投資の世界で、『魔法』なんていうと、いかにも怪しいような気もする単語ではあります。ですが、筆者はヘッジファンドを運用していた経歴も持つ、投資家としても有名なジョエル・グリーンブラッドです。それだけに、実体験からも基づいた実践的な株式投資のノウハウが書かれているのだろうと言うことは、簡単に想像できます。この『魔法の公式』、実はとてもシンプル。誰にでも実行可能な、簡単な方法でもあります。基本的には、バリュー投資という考え方が活かされている公式ではありますが、実践的にも効果的な方法だと個人的にも感じている。実際、私自身この本の影響をかなり受けている。この本の『魔法の公式』を全くそのまま実行してきたわけではないけれど、...2022.04.03 05:28おすすめの本投資、資産運用の本
読んでよかった!『バフェットのマネーマインド 投資の神様はいかにして誕生したか(ロバート・G・ハグストローム)』投資家なら誰もが知りたいバフェットの投資のノウハウ。50年超の長きにわたって、優秀な投資家であり続けたウォーレン・バフェット。効率的市場仮説の信奉者や経済学者などの有識者の中には、そのウォーレン・バフェットの成績は、能力ではなく偶然の産物だという人もいる。しかし、これほどの長きにわたってその偶然が続いたと考えるのもいささか不自然のように感じなくもない。「きっとバフェットには、私たち一般の投資家にはない何かがある。」「バフェットの投資法を学べば、市場平均を超えることもできるのではないか?」と考えてしまうのも当然なのではないだろうか?バフェットの運用成績は、今まで年率20%を超えていると言われています。株式投資の市場平均のリターンが年約...2022.02.28 02:56本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
『ウォール街のモメンタムウォーカー (ゲイリー・アントナッチ)』サミュエルソンは、なぜバークシャーに投資したのか?インデックスファンドの信奉者である、ポール・サミュエルソン。効率的市場仮説を強く信じ、その考え方からノーベル経済学賞を受賞するまでに至った、経済学の重鎮。効率的市場仮説といえば、株式市場の価格変動というのはランダムに動いてて、株価に影響するすべての情報は、情報が公開されるとともに瞬時に、株価に反映されることになっているという考え方です。この考え方を代表する有名な本といえば、『ウォール街のランダムウォーカー(バートン・マルキール)』があります。この本は、投資の世界では名著として扱われ、多くの方が読んでいる本でもあります。結局、市場が高度に効率的なのであれば、あれこれ考えて株式投資をする...2021.09.15 00:55本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
市場は物理法則で動く 経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?これが、市場の本当の姿?「市場均衡」「効率的市場仮説」、これまで当たり前のように言われてきたことです。今ある金融商品も、これらの考え方を元に設計されているものが多いように感じます。投資信託や分散投資がまさしくそうです。最近話題になっている「ロボアドバイザー」なんかもそうかもしれません。しかし、「市場均衡」「効率的市場仮説」これらの考え方には落とし穴があると、この本は教えてくれます。確かに、「市場均衡」や「効率的市場仮説」の考え方は理にかなっているように感じますが、どこか違うと、自分で投資をし運用をしていて、そう感じていました。この本を読み終わったとき、その疑問をすうっと解決してくれた。そんな感覚を受けました。「市場とはどんなところな...2021.07.03 00:59おすすめの本投資、資産運用の本
トレンドフォローは人生にも当てはまる?『ルール トレードや人生や恋愛を成功に導くカギは「トレンドフォロー」(ラリー・ハイト)』投資と投機は区別がつかない?「投資は良くて、投機は悪い」という説明をよく見かけることがあります。しかし最近は、この「投資」と「投機」の違いがよく分からなくなってきました。おそらく、一般的には「投機」という分類になりそうな、『トレンドフォロー』という投資戦略。でも、この『トレンドフォロー』という投資戦略の考え方を学べば学ぶほど、その考え方の重要性を感じないではいられません。そもそも投資というものは、運や偶然、確率といった要素が強い行為です。そして、この運や偶然、確率の要素に左右されることは、当たり前ですが、投機でも同じです。というよりも、投機を理解している人の方が、より運や偶然、確率といったものを理解しているのかもしれません。そもそも...2020.12.25 02:42本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
株式の仕組み知ってますか?『ほんとうの株のしくみ(山口 揚平)』株式投資には、様々な投資の仕方、戦略があります。この本は、その中でも、企業価値に着目して投資をする投資手法を学ぶことができる本です。企業価値に着目する投資法といえば、割安感を大切にするバリュー投資が有名ですが、この本は、バリュー投資を目指す人にとって、きっと参考になることでしょう。2020.11.08 03:38本を読もう!おすすめの本投資、資産運用の本
リスク取って生き残る、『身銭を切れ: 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質(ナシーム・ニコラス・タレブ)』『まぐれ』、『ブラック・スワン』で有名なタレブが書いた本。相変わらず「おもしろい」と思いました。2020.09.06 23:13本を読もう!おすすめの本保険、税金、家計等の本