『バフェットとマンガーによる株主総会実況中継 バークシャー・ハサウェイから投資に必要な知恵のすべてを学んだ(ダニエル・ペコー、コーリー・レン)』

バフェットとマンガーという名前を見ると、つい手にとってしまいます。

バフェットとマンガーがどんなことを考えているのか、気になります。

バフェットとマンガーの株主総会のメモ

本書は、よくも悪くも、バフェットとマンガーノ株主総会のメモです。

要約をまとめているというメリットはありますが、メモという形式は、筆者の思いが反映されやすいというデメリットもあります。

実は、バフェットは、本を書いていません。

バフェットの言葉だけで綴られた本がないために、株主総会での発言などが唯一と言っても良い、加工されていないバフェットの言葉となっています。

本書は、その役目を果たそうと思っていたのでしょうけれど、個人的にはそういう印象はなかった。

結局のところ、筆者の思いによって、情報を取捨選択されてできているということが否めません。

それに、似たようなコンセプトで作られた本であれば、『バフェットからの手紙』のほうが個人的には好印象でした。

また、情報がまとまってなくて読みづらいという印象もありました。

歴史の時代背景などがわかっていれば、何を言わんとしているのかをより理解できるのでしょうけど、そこまでの知識がない人には、ただ読みづらいだけです。

明らかに、ウオーレン・バフェット初心者が手に取る本ではないなという印象です。

本書の使い方は、読み物ととして読むというよりも、辞書のように、必要な情報を抜き出して読むというタイプなのかもしれません。

読み物としての本を期待していたので、ちょっと残念でした。

個人的には、あまりおすすめできないかなと感じています。

ただ、一点だけ気になる記述がありました。

バフェットは、MPT(現代ポートフォリオ理論)に否定的な事を言っているという話です。

MPTは、今の多くの金融商品に使われている投資の考え方です。

また、ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーといった多くの資産運用のアドバイザーも投資の相談に利用しています。

「今の時代、資産運用をしていて、MPTに全く触れないことはない。」

といっても過言ではないほど、浸透している理論です。

実は、私もこのMPTに若干の違和感がなかったわけでもありませんでした。

それをバフェットが後押ししてくれたきがして、とても印象に残っています。

投資はシンプルに考えれば良い、複雑に考えすぎ。

そして、いい金槌をもったつもりになると、人はその金槌を使わずにはいられなくなる。

まったくもって、そのとおりといった気持ちになります。

投資とは、哲学なんだなと改めて思わされますね。

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