「本来の目的は現役時代の節税じゃない!」、イデコで始める老後の生活設計。

節税になることで有名なイデコ。

しかし、イデコの本来の目的は節税ではありません。

イデコの本来の目的は、当然、老後の生活設計です。

ところで、イデコを活用すると、老後の生活設計はどんな感じになるのでしょうか?

老後の生活設計に、イデコ(iDeCo)は必要か?

節税の効果が目立っている感じがしますが、イデコの本来の目的は、ご存知の通り老後の生活設計です。

そして、老後の生活と言えば、『公的年金』。

イデコとは、その公的年金を補助する目的でつくられた制度です。

「老後、生活に十分な額の年金がもらえるのだろうか?」と不安に思っている人は少なくありません。

そこで、公的な制度にたよらず自分で積み立てる年金制度として使えるのが、イデコというわけです。

自分で積立額(拠出額)を設定して、積み立てる制度なので、確定拠出型年金とも言われています。

イデコを使うことで、老後の生活の要である年金がどのように変わるのか?

まず、イデコは一括受取と年金受け取りの2つのパターンがあります。

また、両方のパターンを組み合わせて受け取ることもできます。

一括受取は、退職金のように活用することができ、例えば、リタイア時に残っている住宅ローンの残債を一括で返済してしまったりという事ができるわけです。

これができると、老後の住みかについて安心できるわけですね。

そして、イデコの主役と言えるのが、分割して受け取る年金タイプなのでしょう。

しかし、ちょっと残念なのが、長くて20年間という設定であることですよね。

人生100年なんていうスローガンが登場するぐらい、今や長生きということがリスクとなっている時代です。

60歳から20年間だと、まだ80歳。

100歳まで生きるとしたら、まだ20年もあるわけです。

ここだけ考えると、老後の生活費として若干の不安も感じてしまい、「だったら、イデコじゃなくていいのかも」と思ってしまったりもするものです。

しかも、イデコに加入すると、拠出した額は原則として60歳以降にならないと引き出すことができなかったりと、現役時代の使い勝手の悪さも問題となっています。

やっぱりイデコは必要ないのか?

しかし、使い方によってはそんなに卑下することでもないかもしれません。

考えられるのは、案外盲点なのかもしれない、「一括受取」を活用する方法です。

イデコは、一括受取でも優遇アリ!

イデコというと『年金』というイメージが強く。

一括で受け取るというよりも、分割で受け取るイメージの方がありますよね。

確かに本来の目的が、年金にプラスして受け取れるお金を作ることですから、『年金』と考えるのは当然です。

しかも、年金として受け取ることで、受取額に『公的年金控除』が適用されるので、国民年金や厚生年金の額によっては、非課税で年金を受け取れるかもしれないというメリットがあります。

掛け金を拠出している現役の時は、所得税の所得控除として節税ができ、受取開始後も公的年金として扱われることで、税額を低くすることが可能という、ありがたい制度です。

でも、注目したいのは、一括受取です。

実は、一括受取でも『退職所得控除』が適用されます。

【イデコの退職所得控除の計算式】

 積立期間が20年未満 40万円 × 積立年数

 積立期間が20年超 800万円 + 70万円 × (積立年数-20年)

この計算式で計算した結果の金額の範囲であれば、イデコの一括受取は、非課税という扱いになります。

つまり、イデコは、一括受取と年金受け取りの両方を利用することがポイントになるのではないかという事です。

退職所得の非課税額の範囲内を活用しできるだけ課税されないように一括受取し、そのお金を毎月分配型投資信託のような、定期収入が得られる仕組みに預け入れ、生涯受け取れる収入を確保。

そして、公的な年金受給の開始が始まるまでの期間を充実させるように、年金(分割)受け取りを活用。

といった方法が考えられるわけです。

年金受給のない期間であれば、最大70万円の公的年金控除が利用できるので、有利になりそうです。

イデコの出口戦略(受取開始)、改めて考えてみる価値がありそうです。

FPたなか/㈱あせっとびるだーず


『お金のいろはファイナンシャル・プランニング』という独立系FP事務所で資産運用プラン策定の相談を行っています。

https://fpoffice.okane-iroha.com/

㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け

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