投資信託の積立を行って、ある程度資産ができたころの嬉しい機能の一つとして、『定期売却』というものがあります。
積立てた投資信託の一部を、毎月など定期的に一定額づつ自動で取り崩してくれるサービスです。
いってみれば、年金のように定期収入を持てるような感覚でできる取引です。
投資信託の積み立ての本来の目的は、お金を増やすことが最終的な目的ではなく、積立てたお金をいずれ使うことです。
実は、楽天証券には、他社とはまた違った、ちょっとうれしい定期売却機能があるんです。
投資信託の定期売却サービス
投資信託の定期売却サービスを行っている主な証券会社としては、SBI証券と楽天証券があります。
どちらもネット証券としては大手の証券会社です。
ネット証券で投資信託を購入することは、安い手数料という利点の他に、投資信託の活用方法が多彩であることも挙げられます。
その一つが、定期売却サービスです。
例えば、投資信託で2,000万円分の資産が作れたとしても、その後どうするのかもとても重要な話です。
一括で売却して現金化し、お金を使うようにするのか、それとも少しずつ売却しながら、運用と同時に現金化していくのか?
どうせなら、運用しながら資産を切り売りしつつ使っていきたいと考えることの方が多いのではないでしょうか?
とはいえ、「毎月売却の注文を出すのは、ちょっと面倒だ」という時に、助かるのが『定期売却』というサービスです。
一度設定すれば、あとは設定した通りに毎月など一定のタイミングで売却を繰り返して現金化してくれます。
計画的にお金を使うのにちょうどいいですよね。
楽天証券の定期売却には、うれしい機能がある?
計画的に投資信託を取り崩してくれることで、年金のようにお金が受け取れる定期売却サービス。
とても役に立ちそうな気がするのですが、ひとつ大きな問題を抱えています。
それは、「いくらずつ取り崩したらいいのだろうか?」という疑問がでてくることです。
投資信託は、リスクのある商品です。
値動きがあるため、一定額づつ取崩していった場合、一体いつまで受け取りつづけられるのかわからなくなってきます。
そのため、定期売却は、一見使い勝手が良さそうなサービスにも思えますが、いざ使おうとすると、素人にはなかなか難しいところがあるわけです。
その点、似たような仕組みである毎月分配型投資信託は、取り崩し額を投資信託運用会社が勝手に決めてくれるため、素人でも取り崩し額を迷わないですみます。
年金プラスαとして投資信託を保有している人が、毎月分配型投資信託から離れられないのが、なんとなくわかります。
そこで、楽天証券の定期売却サービスのうれしい機能の登場です。
楽天証券の定期売却サービスには、毎月の売却額の設定に、定額だけでなく、資産額に対して『定率』で売却してくれるという機能があるのです。
実は、資産額の取り崩し額として推奨されているものに、資産額の3~4%(年間)という話があります。
つまりは、投資信託を取り崩す時期になったら、年間3~4%の範囲で、売却していけばいいというわけです。
楽天証券の定期売却サービスならば、この話の通りに自動的に売却してくれるようにできるわけです。(SBI証券の定期売却サービスは、2020年5月の時点では定率売却に対応していません。)
具体的には、毎月0.25~0.33%程度で毎月一定のタイミングで売却してくれるように設定すればいいという事です。
ちなみに、年間4%づつの売却は、株式と債券が50:50の資産配分の投資信託の場合、30年間取崩し続けても、元本とほぼ同等の資産が残っているという研究結果がでたと言われています。
つまりは、30年以上使っても枯渇することのない、収入になるというわけです。
年金プラスαとしてこんなものがあったらいいなと思う話ですよね?
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