『資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え(石川臨太郎)』

株式投資の基本的な姿勢が学べる本でした。

具体的な方法というよりも、姿勢という感じで、まさしく『教え』と言えるものなのかもしれません。

期待度が高かったせいか、ちょっと残念な内容?

この本を手にした時、バリュー投資という自分の投資法に近い方法を採用していたこと、そして、株式投資で資産を増やした後に、インカム狙いの投資に切り替えるという話が、自分の投資のイメージに合致したため、かなり高い期待感を持って購入しました。

本書の値段も、他の書籍と比べると、若干高い設定だったため、それもまた、内容に対する期待感を上げることとなったわけですが。

実際に本書を読んでみると、そこまでの内容ではなかったのかなというのが、最終的な感想です。

内容は決して悪くないとは思うのですが、残念ながら当初の期待を上回るような内容ではなかったわけです。

はっきり言ってしまえば、同じお金を払って本を読むならば、『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識(ハワード・マークス)』や『マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉ーー富の追求、ビジネス、処世について(デビッド・クラーク)』の方がいいのかもしれないと思いました。

インフラファンドを推奨とのことですが、あまり詳しくない?

株式投資で資産を増やしたあと、インカムゲインの投資を行って、収入を得る。

具体的にはワンルームマンションなどに投資をしたという事でした。

この方法と考え方は、自分の考えにも近いと思ったので、参考になるかなと思ったわけです。

そして、これからは、ワンルームマンションやJ-REITなどの不動産ではなく、インフラファンドが良いと考えているとのことでした。

インフラファンドとは、太陽光などの再生可能エネルギーなどに投資をするREITのような商品で、J-REITのように株式を買うように購入することができるものです。

当然、興味を持って読んだわけですが、実際に、そこまで詳しいわけでもないのではないか?と感じてしまう程度の内容でした。

推奨している割には、一般的な知識の内容だけで、ページ数もあまり割いていませんでした。

「公的年金を大切に」という教えは、なるほどと思わされました!

本書は、株式とは何かについて、また株式市場との付き合い方、向き合い方についてとても参考になる本だと思います。

しかし、結局のところ、老後の生活に向けては『公的年金』も重要だということを言っていました。

この話には、最近思うところもあり、本当にその通りだと思った次第です。

何と言っても、『公的年金』には、生きている限り受取り続けることが出来るという『安心感』があります。

仮に1億円のお金があっても、取り崩して使い切ってしまえば、なくなってしまいます。

しかし、『公的年金』ならば、仮に25万円を毎月、65歳から98歳まで受け取って約1億円の年金をもらっても、まだ生きていれば、その先も受け取り続けることが出来るのです。

人生100年ともいわれています。

いつまで生きるかわからないという不安を持つ時代です。

このような時代では、公的年金ほど安心できるものはないと言えます。

「公的年金だって、経済環境が悪くなれば減らされる。」という人もいるかもしれません。

でも、公的年金が減らされる額と可能性は、株式投資で資産を失ったり配当金や分配金が減ったりする可能性や減る額に比べたら全然軽いはずです。

投資を専業的にやっていこうと考えると、このことに気づくことになるのでしょう。

そういった、著者の経験は、これからの人にとっては、とても参考になる話だと思いました。

株式投資というものに向き合う前に。

正直にいって、本書よりも良い本は他にいくらでもあると思ったし、本書の内容をより理論的に説明している本もいくらでもあります。

本書は、ちょっと経験的なものや直感的な内容で、理屈や理論的な部分が足りないために、たくさんの投資関連の本を読んでいる人が読んだら物足りないと感じることと思います。

しかし、経験的で直感的であるが上に、「わかりやすい」というメリットがあるのかもしれません。

それに、本としては多少分厚く感じるかもしれませんが、行間も広く、字も大きく、全体としての文字数も少ない感じで、読みやすくなっています。

他にも良い本はたくさんあると思ってはいますが、それに読みやすさという部分を加えると、本書は良い本なのかもしれません。

株式投資を始めようという人や、本を読むのが苦手だけど、堅実な投資を学びたいと考えている人には、ちょうどいい本だと言えそうです。

FPたなか/㈱あせっとびるだーず


『お金のいろはファイナンシャル・プランニング』という独立系FP事務所で資産運用プラン策定の相談を行っています。

https://fpoffice.okane-iroha.com/

㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け

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