「貧乏はお金持ち?」
ちょっと変な言葉ですよね。
でも、この本を読むと「なるほど、そういうことか」と思うことでしょう。
サラリーマンも法人化(会社)?
法人化と言われても、ピンとこない人が多いことでしょう。
しかし、法人化することのメリットは、間違いなくあります。
今の時代、『雇われる』という意識だけでは、生きていくのが難しくなってきたと感じています。
就職氷河期を経験した自分にとって、この本の最初の章には、身に染みて感じるものがありました。
結局サラリーマンであっても、『雇われる』という気持ちではなく、『独立』という気持ちが重要になっているというのは、今の若い世代ではよく感じていることなのではないでしょうか?
特に、今の30~40代の中には、そう感じている人が少なくないと思っています。
そして、『独立』の一つの形が、『法人化』つまり会社を作ることです。
サラリーマンだって、給料という形で収入をもらっていますが、その収入を給料ではなく、自分の会社の売り上げとしてもらったっていいという発想です。
自分が会社に貢献した売上や利益に応じて、会社から売上として収入をもらう。
考えてみれば、それは一人のサラリーマンであっても、一つの会社であっても同じ事ですよね。
そこで、この本で出てくるのが、『マイクロ法人』。
自分一人が株主(所有者)で自分だけが社長であり社員の会社。
個人事業や給料ではなく、法人化することで、魔法のようにいろんなメリットが出てくる。
特に、税金やファイナンス(融資)といった面で、様々なメリットがあります。
その仕組みやノウハウを紹介しているのが、この本です。
法人化すると、どんなメリットがあるの?
法人化にどんなメリットがあるのか?
法人化すると、税金の計算で有利な点が多々あります。
本書の内容は、2010年ごろの話なので、今の税制とは少し違いますが、それでも大枠は一緒です。
法人を設立すると、収入を法人と個人で分け合うことで、全体で税額を減らすことが可能になります。
基本的には、個人事業も、収入を家族で分け合うようにすることで、家族全体での税額が少なくなる仕組みがあります。
法人を設立すると、その家族にプラスしてもう一人の人が加わるので、さらにメリットがでることになります。
このような人の数を増やすことで税額が減る効果を『所得の分散化』と言います。
他にも、法人ならではの経費の計上など、さまざまなメリットがあるものです。
詳しい話は、本書を読んでみてもらえればと思います。
ところで、法人の設立というのは、簡単にできないのではないかと思う人もいるかもしれませんが、実は、案外簡単に設立できてしまいます。
株式会社などの法人組織にこだわりを持たなければ、費用として10万円以下で、法人を設立することが可能です。
サラリーマンでもマイクロ法人化というのは、ある意味では不可能ではない話なのです。(会社が給料を法人の収入にしてくれるかどうかは、わかりませんが。)
例えば、サラリーマンが、株式投資をするための法人を設立する。
なんてことは、案外簡単にできてしまいます。
それによってメリットが増えるか、デメリットとなるかはわかりませんが、やって出来ないことではありません。
本書では、日本国民みんなが『マイクロ法人化』なんてことを言ったりしていましたが、その考えも、あながち悪いものでもないかもしれません。
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