『グローバル5.5倍バランスファンド』 レバレッジ5.5倍⁉リスクがどんどん大きくなるバランス型投資信託ってどうなの?

レバレッジをかけて運用するバランス型投資信託にまた動きがありました!

今後は、レバレッジの倍率を上げて、5.5倍にしたバランス型投資信託が登場です。

いったいどこまでレバレッジが上がっていくのだろうか?

そして、この複数の資産に投資するというバランス型投資信託に、レバレッジをかけて運用するというのは、正しい選択といえるのでしょうか?

レバレッジ型投資信託という発想はアリだと思う!

結論から言えば、レバレッジ型投資信託という運用方法はありだと思っています。

ただ、何事も行き過ぎは良くない。

レバレッジをどこまで上げていくのかは、考えた方がよいでしょう。

今回登場したレバレッジ型投資信託は、すでに運用が行われている、レバレッジ型投資信託であるグローバル3倍3分法ファンドの運用会社、日興アセットマネジメントが設定したものです。

ちなみに、こちらのグローバル3倍3分法ファンドは、レバレッジは3倍です。

今回登場したグローバル5.5倍バランスファンドは、その名の通り5.5倍という事なので、結構レバレッジを引き上げてきたように思います。

ただ結構レバレッジを上げてきたようではありますが、株式投資の配分比率は、100%となっていることから、リスクとしては、株式投資と同程度、もしくはポートフォリオ理論により、株式投資のリスクよりも低くなることが考えられます。

まさに、株式投資と同程度のリターンを株式投資よりも低いリスクで実現しよう!

という発想そのものと言えるのかもしれません。

レバレッジ型投資信託が、この『株式投資と同程度のリターン』という域を超え、株式投資を超えるリターンを狙おうとなってきたら、若干危なくなってくるのかもしれませんね。

『グローバル5.5倍バランスファンド』ってどんな運用?

『グローバル5.5倍バランスファンド』の運用方法は、基本的には、グローバル3倍3分法ファンドと同じコンセプトと言えます。

複数の資産に分散投資をすることで、資産全体の値動きの大きさであるボラリティを抑え、なおかつ、そこにレバレッジをかけることでリターンを逃さない。

つまり、値動きというリスクを抑えながら、リターンを下げることなく、高いリターンが得られるようにしようというものです。

まさに、資産運用を行う人全員が、求めているものですよね。

そして、グローバル5.5倍バランスファンドは、グローバル3倍3分法ファンドに、金という資産を追加したような内容になっています。

つまり、グローバル3倍3分法が、株式、債券、REIT(不動産)に投資するのに対し、グローバル5.5倍バランスファンドは、そこに金が追加されているわけです。

金が追加されたことで、全体の値動きがよりマイルドになることを狙っています。

実際に、レバレッジ型投資信託の中には、ポートフォリオに金を採用しているものもあります。

グローバル5.5倍バランスファンドは、ポートフォリオに金を含ませることによって、全体の値動きをマイルドにし、グローバル3倍3分法よりもボラリティが少なくなったので、よりレバレッジを上げてみよう!

という発想なのかもしれません。

レバレッジ型投資信託を買ってみたらどうだった?

レバレッジ型投資信託を実際に購入して、値動きを直に感じてみると。

レバレッジ型投資信託のコンセプト通り、値動きをマイルドにしながら、リターンをあげるというのが、実際にできていると感じています。

たとえば、最近の大きな株価の下落でも、レバレッジ型投資信託は、それほど大きな値下がりはありませんでした。

株価の下落と同時に、債券価格の上昇と、金価格の上昇が、株価の下落分を見事に補いました。

そして、株価が上昇する局面では、株価の上昇についていくように、価格が上昇しています。

「こいつは、素晴らしい」ということなのか、グローバル3倍3分法ファンドは、大人気となり、資金流入ランキングでトップをとることもありました。

そこで新しいファンドを設定しようということで、グローバル5.5倍バランスファンドが登場することとなったのかもしれない。

今のところ、コンセプト的にも、実績的にも、レバレッジ型投資信託は文句なしです。

ただ、金融商品というのは、人気が出てくると怪しくなるという傾向があったりします。

理由も根拠もありませんが、なんか若干引き気味になってしまうところです。

レバレッジ型投資信託、とても気に入ってはいるのですが、実際どこまで信じていいものか。

よくよく考えながら付き合った方が良さそうですね。

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