今は、割高だから警戒していた方がいい?
今後も当分、株高は続く、もっと積極的に投資したほうがいい?
という両極端な声が聞こえてきます。
一体どうしたらいいのだろうか?
今の株式相場は割高なの?
2019年11月18日現在の日経平均株価のPBRは、1.14倍、PERは、14.01倍(加重平均ベース)。
これだけ見ると、決して割高とは言い切れない数字ですよね。
つまりは、まだまだいけると考えるのが正しいのかもしれません。
しかし、どうしても警戒してしまうところが多いのも今の現状としてはあって。
景気拡大局面の終わりが近いという有識者の意見。
日銀やGPIFが主な株式の買い手になっているという、政治的な影響により歪んでいるかもしれない市場。
米国の株式市場が最高値を行使し続けて、10年ぐらいたつこと。
世界的な低金利により、必要以上に株価が吊り上げられているのではないかという懸念。
著名投資家のハワードマークスは、今の市場を、野球に例えると8回目だと少し前に言っていました。
8回目という事は、少なくとも終わりが近いことを意味するわけではありますが、野球には延長というルールもあるので、いつ終わるのかはまだ分からないというわけです。
身銭を切っている投資家にとっては、とても頭の痛い問題です。
もし終わりが目と鼻の先なら、積極的に投資をすることは、暴落や市場の弱気相場に巻き込まれて、投資した資産が目減りする可能性が高いことになります。
しかし、まだまだ終わりが先なのであれば、ここで守りに入ってしまえば、これからの上昇を取り損なう恐れもあります。
さて、どうしたものなのだろうか?
短期投資か、長期投資か?
5,6年で結果が欲しいのか、それとも10年以上の期間をかけて、じっくりと資産を増やしたいのか?
短い期間で結果が欲しいのであれば、今の相場は”攻める”ときなのかもしれません。
NYダウは最高値を更新していて、ここにきてさらに勢いづいているようにも見えます。
相場の勢いというのは、すぐにおさまるものではなく、しばらくつづく傾向があります。
ただ、いつでも逃げられる準備だけはしておく必要があるかもしれません。
10年以上の期間をかけて長期投資をするのであれば。
ハワードマークスの見立てを信じるのであれば、もう守りに入ってもいいのかもしれません。
今が野球でいうところの8回目なのであれば、もしこれまでに勝ち越しているなら、ここからは無理に点を取ろうとせず守りに力を入れるころかもしれません。
これまでの期間でしっかりと利益を取ってきたのであれば、その利益を守って次のゲームに備えるべきということでしょう。
長期投資家として有名なバフェットなどは、キャッシュポジションを積み上げているという話も出てきています。
今は現金としてお金を残し、次の暴落などで積極的に買いに出れるよう、様子をうかがっているのかもしれないという見方もできます。
どちらにしても、自分の投資スタンスが、攻めるか守るかを決める大きなポイントという事になるのでしょう。
投資スタンスがあるかどうかは、やっぱり重要ですね。
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