高利回り債券にレバレッジ運用の『ウルトラバランス 高利回り債券』

世界株式を基本としたバランスファンドのレバレッジ運用ファンドの『ウルトラバランス世界株』の登場から約3ヶ月、今度は、ハイイールド債券を中心としたレバレッジ運用のバランスファンドが登場しました。

その名も、『ウルトラバランス 高利回り債券』。

世界株ではなく高利回り債券に注目?

世界株式に投資をしながら、レバレッジという仕組みを利用することで、債券と金への投資割合を増やし、リスクを減らすように工夫した投資信託。

『ウルトラバランス世界株式』

株式と債券という従来からあった基本的なポートフォリオに金という資産保全に効果的な守りの資産を加え、ポートフォリオの安定を狙う運用に、レバレッジを利用し、株式投資のリターンを損なわない工夫をしたという、画期的な運用法。

このような仕組みの投資信託は、今続々と登場してきています。

『ウルトラバランス世界株式』の特徴は、そのポートフォリオに金を含んでいるという点です。

そして今回新たに登場するのは、世界株式ではなくハイイールド債券に注目したレバレッジ運用の投資信託。『ウルトラバランス 高利回り債券』です。

高利回り債券ってどんな感じ?

高利回りの債券を、よくハイイールド債券などと呼んだりするのですが。

要は、倒産やデフォルトなどの可能性が高いと考えられているために、金利が国債などと比較すると、高く設定されている債券を指しています。

倒産やデフォルトとなる可能性が高いことを「信用力が低い」と言い、格付け会社とよばれる機関が、会社の信用力をチェックし、A、B、Cといったアルファベットでその信用力を格付けしています。そして最高評価は、AAAになります。

ちなみに、ハイイールド債券となる債券の格付けは、BB以下となっています。

格付けBB以下というと、一般的に「投機的格付け」とされています。

対してBBより上の格付けにあるものを「投資適格格付け」とされています。

ただ、名称に「投機的」とあるからといって、そのままギャンブル的なものというわけでもないところもあり、たとえば、格付けBBと言われていても、その中には名の知れた上場企業が含まれていることもあります。

『ウルトラバランス 高利回り債券』では、このハイイールド債券をまとめたETF(iSharesブロ ード米ドル建てハイイールドコーポレイトボンド・ETF)と、これまた信用力が低いとされている新興国の国債をまとめた、新興国国債のETF(iShares J.P.Morgan米 ドル建てエマージングマーケッツボンド・ETF)を中心としたバランスファンドとなっています。

つまり、信用力を下げて、金利利回りが高いところへ投資をしているわけです。

高金利債券への投資と株式投資。

高金利、とくに会社が発行してる債券であるハイイールド債券は、株式と値動きに似た性質があると言われています。

たとえば、株価が下落すると、市場の信用不安からハイイールド債券も下落するといった感じです。

つまりは、ハイイールド債券に投資するのと、株式とくに株式市場のインデックスファンドに投資するのは、だいたい似たような値動きになるとされています。

つまりは、すでに『ウルトラバランス世界株式』に投資している投資家は、分散投資として『ウルトラバランス高利回り債券』に投資するようなことは、あまり意味をなさない可能性もありそうです。

ただ、新興国の国債は、株式やハイイールド債券とは、またちょっと違った動きをすることも見られるため、ハイイールド債券と新興国国債の分散投資には、いくらか意味があるかもしれません。

新興国とはいえ、国である以上、その国の債券にはある程度安心の評価があるという事でしょう。

総合して考えると、世界株式を中心とした『ウルトラバランス世界株式』よりは、『ウルトラバランス高利回り債券』の方が多少安心感があるのかもしれませんが、もともとも『ウルトラバランス』という投資信託のシリーズが、金を含めたバランスファンド型投資信託であることを考えれば、どちらに投資をしたからと言って、それほど大きな違いはないのかもしれません。

ただ、販売資料に記載されている過去の運用シミュレーションを見る限り、20年間の投資成績は、『ウルトラバランス高利回り債券』の方が好調だったようです。

とある本でも、株式投資よりもハイイールド債券への投資をすすめていたのを思い出しました。

もしかすると、高利回り債券の方が、金利という確実なインカムゲインがあるだけに、長期投資になると「複利」の効果をうまく活かせるのかもしれません。

なんにせよ、『ウルトラバランス世界株式』と『ウルトラバランス高利回り債券』の両方投資をする必要はなく、株式か高利回り債券か、好きな方を選ぶようにするのがいいように思います。

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