次々登場するレバレッジバランスファンド『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』

日興アセットマネジメントの『グローバル3倍3分法』、アストマックスの『ウルトラバランス世界株』に続き、今度は楽天投信投資顧問から『米国レバレッジバランス』が登場しました。

この『米国レバレッジバランス』も、他の2つと同様に、先物取引などを活用したレバレッジ型のバランスファンドとなっています。

レバレッジ型バランスファンド、他の2つの特徴。

レバレッジ型バランスファンドとは、バランスファンドにレバレッジを効かせた投資信託のことを指しています。

例えば、株式、債券、REITに分散したバランスファンドを、投資した元本の約3倍の規模の資金で運用するといったものです。

どういうことかというと、投資した元本と、借入をすることによって元本の2倍にあたる資金を使って運用しているという事です。

この借り入れを利用する仕組みをレバレッジと言っています。

レバレッジを利用することで、元本のみで運用するよりも、2倍、3倍高いパフォーマンスを目指そうというわけですね。

レバレッジ型バランスファンドは、バランスファンドのリスクとリターンのバランスがいい(リスクを低くしながら、そこそこのリターンを得ることが出来る)という特性を生かし、より高いパフォーマンスで運用しようという画期的な発想により生まれた投資信託です。

この発想が現実化されて、商品として登場したのは、まだ最近のことですので、今後どのようなことが起こるのか、まだまだ不明瞭なところはありますが、期待感のある仕組みだとも思っているわけです。

このレバレッジ型バランスファンドの先駆者は、日興アセットマネジメントの『グローバル3倍3分法』です。

そして、次に登場してきたのが、アストマックスの『ウルトラバランス世界株』。

この2つは、ともに、元本の約3倍程度の規模で運用する仕組みというところは似ていますが、大きな違いとして、組み合わせる資産があります。

『グローバル3倍3分法』は、株式、債券、REITで組み合わせた資産構成になっていますが、『ウルトラバランス世界株』は、株と債券は同じですが、REITではなく金を利用しているところに違いがあります。

金は、金融危機などの大きな経済危機で株や債券などと違う動きをする傾向があるといわれ、大きな金融市場の変動では、『ウルトラバランス世界株』の方が、いいパフォーマンスとなる可能性が高いと思われます。

レバレッジという強力な武器を利用する代わりに、よりディフェンシブなポートフォリオにしているのが、『ウルトラバランス世界株』というイメージです。

つまり、金融市場が好調であれば、『ウルトラバランス世界株』よりも『グローバル3倍3分法』の方が高パフォーマンスで運用できる可能性が高いともいえるわけです。

『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』は、また違った資産構成になっている。

今度登場してきた『米国レバレッジバランス』は、他の2つとまた違って、米国株と米国債券でポートフォリオを作っています。

世界で勝負するのではなく、米国に偏るというところが、他の2つとの大きな違いというわけです。

また、レバレッジも3.6倍と他の2つのレバレッジ型バランスファンドよりも大きめとなっているところも特徴的です。

投資信託を選択するときの大きなポイントである運用に係る手数料、信託報酬手数料に関しては、『米国レバレッジバランス』は、0.4945%となっており、『グローバル3倍3分法』の0.484%とほぼ同じ水準です。

この点では、『ウルトラバランス世界株』が0.743%ともっとも高い信託報酬手数料となっています。

償還期限は『ウルトラバランス世界株』と同じく、無期限になっています。

これは、長期で運用することをイメージして作られているためと考えられます。

長い時間をかけて、積み立てなどを利用してよりリスクを軽減しながら、レバレッジをつかった高いパフォーマンスを目指していく運用を想像しているのではないでしょうか。

レバレッジを利用するというと、短期勝負というイメージがありますが、これらのレバレッジ型バランスファンドは、レバレッジを利用しながらも、短期投資ではなく、長期投資をイメージして商品設計がされているという所もポイントとなっています。

『米国レバレッジバランス』は、米国だけ、また株式と債券だけ、となっている分、他の2つの投資信託よりもリスクは高めとも言えるのかもしれません。

しかし、価格変動だけを考えれば、それほど大きく危惧することはないかもしれません。

株式と債券の割合は、株式1:債券3。つまり株式資産への配分割合は25%です。値動きの大きな株式資産に大きく偏っているとは言えない比率です。

株式投資よりもリスクを抑えつつ、株式投資と同じもしくはそれ以上のリターンを狙うといったイメージが理想的な運用パフォーマンスだと思われます。

ただ、金融危機などが起こると、株式も債券も同時に下落することもあるので、このようなパターンとなった時には注意が必要そうです。

また、『米国レバレッジバランス』は、為替ヘッジなどを利用しないという事なので、ドル/円の為替変動の影響も大きいことが想像できます。

高パフォーマンスが期待できるレバレッジ型バランスファンドではありますが、レバレッジを利用しているということを十分に理解したうえで、不測の事態が起きたケースも想定しながら、この手の投資信託は活用することが望ましいと思われます。

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