資産運用の識者やファイナンシャル・プランナーなどが『インデックスファンド』を勧める心理?

最近の資産運用は、『インデックスファンド』やインデックスファンドの株式市場上場版の『ETF』などが人気を集めています。

その背景には、有名な投資家や、経済評論家、ファイナンシャル・プランナーといった資産運用に詳しい識者たちが、『インデックスファンド』を勧めていることにあるような気がしています。

私も、人に勧めるなら『インデックスファンド』になるかなと思っている一人ではありますが、そこには、ちょっと良いとは言えない理由が含まれていることも、また事実です。


本当は、インデックスファンドが絶対に正しいとは思っていない?

インデックスファンドを勧めている人には、学者のバートン・マルキール、世界最大級の資産運用会社のジョン・ボーグル、敗者のゲームという有名な資産運用の本を書いたチャールズ・エリス、日本では経済評論家として有名な山崎元、などなどたくさんの人がインデックスファンドを勧めています。

そして世界一の投資家ともいわれている、ウォーレン・バフェットでさえもインデックスファンドを勧める発言をしています。

このような背景が、よりインデックスファンドに投資をすることが一番いい方法だと思わせる背景になっているのかもしれません。

しかし、インデックスファンドに投資をして大富豪になった人はいません。

ウォーレン・バフェットは、インデックスファンドの有効性について確かに発言をしてはいますが、当の本人は全然インデックス運用をしていません。

インデックスファンドが最も良いと説明するのには、実はある条件が付いています。

実は、ほとんどのインデックスファンドの説明で、インデックスファンドが良いとされる、その条件が抜け落ちているために、『投資をするならインデックスファンドが一番いい』という話になってしまっているのではないかと感じています。

その条件とは何か?

インデックスファンドが最もいい投資先だと言われているのは、『投資信託の中では、』という条件があるのではないでしょうか?

確かに、投資信託という金融商品の中から選ぶとしたら、『インデックスファンドが最高である』と考えられる数々の証拠や論理があります。

では、投資先を投資信託に絞らなければ?

という話になると、『インデックスファンドが最高であるとは言い切れないところもある』と考えています。

インデックスファンドを過信すると危ない?

投資の原則には、『人と同じことをしても、うまく行くことはない。』という話があります。

これは、ある意味真理なのかもしれません。

古くから相場格言などでこの手の話は良く出てきます。

投資において、人の後追いをするという事は、先に進んでいる人より、高値で買うことになるということです。

投資では、『良いものを買うことよりも、うまく買うこと』の方が大切です。

『上手く買う』とは、そこそこの物であっても、要はその品の本質的な価値よりも安く買うことです。

安く買うためには、人と同じことをやっていてはダメ。

というのが、投資の世界の原理原則ともいえる話なわけです。

最近では、インデックスファンドに人気が集まっていることもあり、インデックスファンドを運用するバンガードという投資信託の運用会社が、米国企業の大株主としていろんな会社の株主名簿に載っていたり。

日本の株価指数に連動するETF(上場投資信託)を大量に買い込んでいる日銀やGPIFがいろんな企業の大株主になっていたりしています。

そして、ろくに投資をしたことのない素人の中にも、「やっぱり、インデックスファンドが良いかな?」という人が増えてきている。

この現象を、株式市場の歪みだと考えるならば、今インデックスファンドを買うことは、賢い選択と言えるのだろうか?

といった疑問をもつ人が増えてきているように感じています。

インデックスファンドであっても、人気になりすぎれば、やはり効率的な投資とは言えないのかもしれない。

市場では、『人気があるという事が、良いものでさえも悪いものに変えてしまう』、という現象が起こるものです。

ズバリそれは、バブルを引き起こす現象と同じものです。

インデックスファンドでも過信はいけないと思いつつも、やっぱりインデックスファンドをお勧めするには訳がある。

インデックスファンドというのは、『無難』な選択肢であるという事。

インデックスファンドに投資していれば、たとえインデックスファンド自信が割高になっていたとしても、平均値であることに変わりがなく、大きく損をする結果になったとしても、それはみんなが同じように損をしていることを意味するわけなので、とっても『無難』というわけです。

人より儲けることもないけれど、人より損をすることもない。

それが、インデックスファンド。

そして無知でも、何も考えていなくても、能力も才能も関係なく、みな一様の結果になる。

だから『無難』。

人に勧めるなら、これほど『無難』なものはないでしょう。

インデックスファンドに投資すると良いと考えられているのは、市場が成長し続けるという前提があってのものです。

株式市場でいえば、株式市場全体の配当金や時価総額が増え続ける。

その前提が成り立ってのインデックスファンドなのです。

インデックスファンドが割高であっても、株式市場が成長を続ける限り、もし大きく下落することがあったとしても、どれだけの期間、何年何十年必要になるかはわかないが、いずれ必ず取り戻せる。

そう考えているから、インデックスファンドを勧められるわけです。

逆に言えば、市場が成長するという前提がなかったら、たとえインデックスファンドであっても人に勧めることはできないです。

「インデックスファンドで投資をしよう」といっている識者は、市場がどう動こうとも、市場は今後も成長を続けると考えているのでインデックスファンドを勧めているのです。

市場が成長を続けると考えている人からすれば、インデックスファンドを勧めることが最も『無難』というわけです。

本当ならば、インデックスファンド以外の方法を勧めたいと考えている識者もいることでしょう。

しかし、それが出来ないのには、大きな理由があります。

当たり前ですが、インデックスを超えるためには、平均のところにいては不可能です。

つまり、先ほどの『本質的価値よりも安いものを買う』、つまり人とは違う行動をとるという姿勢が大切になってきます。要は逆張りです。

それが出来るようになるためには、人や世間の意見を鵜呑みにするだけではだめで、『自分の頭で考える』ことが一番大切な事になってきます。

自分で情報を分析、考え、行動すること。

これが最も伝えにくいものなのです。

「これに投資しろ」と説明するのは簡単です。でも、なぜそれに投資をするのか、この投資でどんな結果を描いているのか、どうなったらこの投資の前提条件が崩れるのか?、これを理解しながら投資をしてもらうことはとても難しい。

そして、これが出来ないのであれば、下手に投資などしない方がマシ。たとえその投資先がお勧めの投資先であったとしても。

ということになります。

だから、その人が自分で考えて投資ができるかできないかわからない中では、『とりあえず無難なインデックスファンドがいいですね。』ってことになるわけです。

考えるためのツールを渡したとしても、本当に考えられる人になるかどうかは、また別というのも、これまた問題です。

でも、もし考えられる人になれるのであれば、インデックスファンドなんかに投資するよりも、自分で考えて投資をした方が、はるかにいいパフォーマンスとなる可能性は十分にあるし、何よりも楽しいことだと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000