年金の『繰下げ受給』、実はとってもお得な制度って本当?

公的年金の受け取り開始ができる年齢になった時に検討することが多い、年金の『繰上げ受給』や『繰下げ受給』。

特に『繰下げ受給』、思っている以上にお得な制度のようです。

年金の繰下げ受給ってどんな制度? 実は、とっても便利な制度?

年金の受取開始年齢は、通常65歳となっています。

しかし、65歳の時点では、仕事もしているし、特に年金を受け取らなくたって大丈夫といった場合に、年金の受取開始年齢を引き上げることで、年金額が増えるという制度です。

逆に、65歳前に退職などをして、年金を受け取りたいといった場合には、60歳以上であれば、65歳になっていなくても年金の受取が出来るようになる、繰上げ受給という制度もあります。

年金を受け取る65歳になると、だいたい年金の繰下げ受給をするかどうかの選択を問われるため、ほとんどの人が知っている制度かなと思います。

しかし、実際に繰下げ受給を選択している人は、ほとんどいなく、全体の1%~2%程度しかいないそうです。

対して、繰上げ受給を選択している人は、とても多く、3割以上もの人が繰上げ受給をしているそうです。

繰上げか、繰下げかと言われた時に。

「そんなに長生きすると思っていないから。」

「もし早死にしたら、年金をもらい損ねるから。」

「早くもらった方がお得感があるから。」

と考えるのかもしれません。

しかし、よく考えてみれば、これらの考えは全くの的外れなのかもしれません。

公的年金は、終身年金です。死ぬまで年金が支払われつづけます。

そして、繰下げ受給を選択して、年金受給額が増えれば、その増えた金額が生涯にわたって支給されることになっています。

まさに長生きに備える保険。

人生100年と言われる時代になって、これほど心強い保険は今の生命保険などの金融商品では到底無理です。

しかも、繰下げた期間は、年利約8%で運用してくれて、株式のようなリスク0の確定利回り。

こんな好条件の金融商品は、どこにもありません!

つまり、自分で自己資産をプロの投資家を超える高い運用利回りで運用するスキルがない人は、なるべく今ある貯蓄から先に使って、年利8%で年金受給額を増やすという選択をしたほうのが賢いのでしょう。

繰下げ受給は、使い勝手が超便利!

繰下げ受給を選んだら70歳まで年金が受け取れなくなる?

というわけではありません。必要となればいつでも受給を開始できます。

これは、便利です。

65歳以降になって年金受給が必要ない期間は、繰下げ受給を行って、年金の受取額を年利8%で増やす運用をしていると思えばいいわけで、必要になるまでできるだけ引き延ばせれば、よりお得になる程度の感覚で繰下げ受給を選択できます。

また、もし長期の入院など一括で大きなお金が必要になった時には、繰下げしていた期間の年金を受け取ることも可能という事です。

ただその場合には、年利8%の年金増はなくなってしまうようなので、できるだけ避けたいところですが、それでも、そういう受け取り方もできるというのは安心感があります。

さらに、公的年金は、厚生年金と国民年金の2つがあり、公的年金の支払われ方は、多くの場合、厚生年金と基礎年金(国民年金)の2段階方式です。

そして、繰り下げ支給は、厚生年金と基礎年金のどちらか一方だけ行うこともできるようになっています。

厚生年金だけ繰下げ受給にするとか、その家庭に合わせて、組み合わせを考えられるという点でも使い勝手がいいですよね。

なんども言いますが、こんな利回りが高く、使い勝手もいい好条件の金融商品は、どこを探しても見当たりません。

もし見つかったと思ったら、それは詐欺商品である可能性がとてつもなく高いです。

公的な制度であるからこその好条件なのだと思います。

知っていれば使わない手はありません。

年金を先にあてにするのではなく、年金の受給はできるだけ引き延ばして、貯蓄を先に使ってしまう。

この考え方の方が、最終的な手取りが大きくなる可能性大。意外な盲点です。

年金という制度時代の不透明さ、年金財源や日本の財政などに焦点が当たり、年金そのものへの懐疑心があると、なかなか思いつかない視点なのかもしれません。

繰下げ受給という制度や、繰下げることで年金額が増えることは、結構多くの人が知っています。

しかし、その制度をどの角度から見るかで、見え方が全然違ってくるんだなという事を実感する話です。

お金の世界は、知っていることよりも、考え方の方がずっと大切だということがよくわかる一つの例ですね。

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