目立たないところにある優秀さ?『BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(愛称:ウィンドミル)』

『ウィンドミル』と呼ばれる投資信託をご存知でしょうか?

『ウィンドミル』は、アクティブ運用の投資信託で、信託報酬手数料も決して低いわけではなく、なおかつ驚くほどリターンが高い投資信託というわけでもありません。

つまり、特別いい投資信託という条件を満たしているわけではありませんが、外国債券を主な投資先とし、また、為替ヘッジを行いながら、リスクを抑えつつ、堅実な運用を行っています。

『ウィンドミル』の売りと言えば、この堅実さなのかもしません。

地味だけど、人によってはとても使える投資信託。

『ウィンドミル』は、「外国債券投資の為替ヘッジあり」をイメージするとわかりやすいかなと思います。外国債券の金利の高さを求めながら、外国債券の最大のリスクである為替リスクを回避する運用です。

つまりは、リスクが少なくそこそこのリターンが、この投資信託の特徴です。

現金で持っているのは利息が付かないから勿体ない。けれどあまりリスクは取りたくないといった人向けの投資信託と言えるでしょう。

まさに貯金の一歩先と言える投資信託といった感じです。

実際に、この投資信託の過去の運用成績は、長期で保有することで、損失となる確率がかなり低くなっています。

ウィンドミルの販売資料によると、1年後に損失となったのは32%、3年後の場合は16%、5年後の場合は2%、そして10年経つと損失となったのはなんと0%となっています。

つまり、今までこの投資信託を購入し10年の長期で保有してきた人の中で、赤字になっている人はいないという事です。

5年保有でも2%の人しか赤字になっていないというのですから見事です。

積立投資などの投資方法を利用すれば、より赤字なる可能性は低くなると思われます。

現金や預金、定期預金よりもリターンが欲しい。でも株式のようなリスクは取りたくないという人にとって検討の対象となる投資信託だと思います。

『ウィンドミル』の為替ヘッジは、常にフルヘッジではない?

為替リスクを抑制した、為替ヘッジ型といえば、為替に対してフルヘッジをかけて、為替リスクを限りなく小さくすることが多いです。

たとえば、100万円分のドル建て債券を買った時に、反対のドル売り円買いの為替取引を100万円分行うことで、ドルの影響を限りなくちいさくするわけですが。

『ウィンドミル』の場合は、この為替ヘッジの比率を機動的に変更して、為替変動をリスクとして逃げるだけでなく、リターンの源泉とする戦略も行っています。

例えば、円高ドル安に動くときは、ドル建ての債券は為替変動によってどんどん円で見ると損失が増えることになりますが、逆に円安ドル高に動き始めると、為替変動がリターンに変わることになります。

たとえば、人気があったドル建て終身保険で、一時期損をしたと騒いでいたのは、この為替変動のリスクを考慮していなかったことが問題だったわけです。

しかし、もし円高の時期にこのドル建ての終身保険に加入していたら、逆に増えている可能性の方が高くなります。

つまりは、円高に動く時期だと考えているときは、為替リスクをフルヘッジで乗り切り、円安に動く時期には、逆に為替ヘッジなど使わず、円安への動きを利益に替えようという戦略というわけです。

しかし、それが簡単なことでもないのは、百も承知。

こういっては何ですが、『ウィンドミル』にも、そこを期待することはしなくていいようにも思います。

どんな戦略を採用していようと、『ウィンドミル』は手堅い運用をしているという運用結果がすべてを物語っているのかもしれません。

『ウィンドミル』の懸念事項とは?

リスクを抑えた手堅い運用、リターンもそこそこで、預金の一歩先にはピッタリともいえる『ウィンドミル』ですが、当然懸念事項もあります。

『ウィンドミル』は、アクティブ運用ですので、やっぱり買付手数料や信託報酬手数料や高い。

比較的低コストで投資信託を変えるネット証券でも買付手数料が発生するなど、運用コストの高さは、やはり懸念事項です。

買付手数料をポイントなどで還元するサービスなどを行っている証券会社を利用したりすることで、少しでもコストを少なくする工夫が必要かもしれません。

また、毎月分配型投資信託というちょっと前に問題となった投資信託の名残が残っているところも懸念事項です。

毎月分配型は、運用効率を悪くし、分配金の支払いで元本がどんどん減っていくタコ足分配なども問題となりました。

『ウィンドミル』にも毎月分配型が基本にあって、基準価格は今でも10,000円を大きく割っています。

2013年から『ウィンドミル』に毎月分配型ではない1年決算型が誕生しましたが、貯金の一歩先として『ウィンドミル』を使う場合には、こちらの方が適しているのかもしれません。

毎月分配型と運用コストの高さという、大きな懸念事項を抱えてはいますが、トータルで見てまったく利用できない投資信託というわけでもないのかなとも思っています。

『ウィンドミル』は、1998年に運用開始というアクティブ運用型の投資信託としては、かなり古くから運用されてきた投資信託といえます。

この約20年間、資金が大量に逃げていくこともなく、また極端に悪いパフォーマンスとなって運用資金を溶かしてしまったという事もなかったという証明でしょう。

そしてこの期間には、リーマンショックという大きな経済危機も起きていますが、その時も大きな損失を出すことなく乗り越えてきたことが過去の成績からわかります。

『ウィンドミル』や『ウィンドミル』を運用しているベアリングスという投資信託運用会社が、堅実に運用そして経営されてきた結果なのかもしれません。

この堅実さが、今後も続いていくと思うならば、高コストであっても、決して悪い投資信託というわけではないのかもしれません。

インデックスファンド最盛期の今、アクティブ運用が今後持ち直してくるとしたら、こういった投資信託が強みを発揮してくるのかもしれませんね。

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