投資とは、リスクをコントロールすることが最重要の課題です。

投資はリターンを得ることではなく、リスクをコントロールすることの方がずっと大切です。

リスクを理解し、コントロールする。

最重要課題にして、最大の難問です。

リスクを理解する?

投資において、もっとも重要で、そして最も難しい問題。それが『リスク』です。

なぜリスクが重要な問題なのか?

もしリスクをコントロールする力があれば、投資や金融市場で安全にいくらでも儲けることが出来ることを意味します。

投資では、リスクを制する力とは、それほどに強大な力なのです。

投資というと大きな収益に目が向きがちですが、世界中の著名投資家たちは、リターンよりもリスクをうまくコントロールすることによって多大な収益を得てきました。

例えば、世界最大のヘッジファンドとも言われるブリッジウォーターのレイ・ダリオの運用は、損失をほとんど出さないことで有名です。

ご存知でしょうか?

数年から数十年に一度起こっていると言われる金融市場の混乱による市場の大暴落をうまく切り抜け損失を出さないように運用することが出来れば、あとはそこそこのリターン(市場平均程度)でも簡単に資産を何倍にも増やすことが出来るということを。

投資においては、極端に高いリターンよりも損失を避けるということの方が重要なのです。

しかし、そのリスクというのがわかりにくい。

それもそのはず、リスクとは『不確実性』を意味し、もともとが『わからない』ものを指しているからです。

それをいかにもわかったように話をする、金融機関の人やFPの人たちもいますが、わかっていたら、それはもう『リスク』ではありません。

リスクではないものをリスクと説明すること自体が矛盾した行為だと気づくべきです。

著名な投資家たちは、『知らないという事を知らなければいけない。』といいます。

それこそが、まさにリスクという概念を捉えているという事なのかもしれません。

ポートフォリオでリスクをコントロールする?

リスクをコントロールする方法として、ポートフォリオ運用というものが流行っています。

中には、どの資産をどのくらいの割合で保有すると、リスク(ボラリティ)が何%で、期待リターンが何%になるといっているものを見かけたりもしますが。

個人的には、それも違うような気がしています。

『過去のデータがそのまま将来に通用するかどうかもわからないリスク』をおざなりにしています。

過去のデータがそのままそっくり将来にも通用するという考え方、これこそまさに『現状維持バイアス』って可能性もあります。

最近の金融業界では、現代ポートフォリオ理論やクオンツなどに代表される金融工学などの数学で説明できる投資理論に注目が集まりがちです。

AIで運用するというロボアドバイザーなどは、良い例でしょう。

しかし、リスクとは何も数字で表現されるものだけではないと思っています。

なにより、最大のリスクは、私たちの心に関係していると考えている人が、自分で投資を行っている実務家の中に多いと感じています。

投資は、AIを使おうと、高度な数学を駆使しようと、所詮は人がするものであって、人の「儲けたい」という心が反映されています。

この人の心ほど、不確実性の高いものはないと思います。

勉強することがリスクへの唯一の対処法?

リスクに対応するための方法はないのだろうか?

たった一つその方法があるとすれば、常に勉強をする意識なのではないでしょうか?

とにかく勉強して、本を読んで、学んで。

とにかく知見を広げ、いろんな視点から考えて考えて考える。

世界一の投資家バフェットの片腕といわれるチャーリー・マンガーは、『私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば、働く必要はない。』といっています。

この言葉も、投資家は常に学び考えることが必要だといっているのかもしれません。

バフェットも、一日に200ページ以上の書物を読んでいるという話です。

投資家にとってのリスク対処法は、勉強することであることは間違いないと思います、

実は、投資をしている人は、人に投資を積極的にすすめない傾向があります。

たとえ上手く投資で利益を得ている人にもそういう人は少なくありません。

おそらく、本能的にリスクを理解しているからなのでしょう。

本人は儲かると思っているから、ぜひやったほうがいいと考えていても、その話を聞いた人が、リスクにどう対処するのか?それがわからないとそう簡単に勧めることはできないと思うのでしょう。

人の話を聞いただけで、その話を鵜呑みにし、中身をよく考えないで、そのまま実行するだけでは、きっとうまく行かないと思うのでしょうね。

今日まで通用した方法が、明日も通用するとは限らないと、何となく理解しているのでしょう。

だから、『自分で考える』ことが出来ない人には投資は向いていない。

実際、投資を本気で勧めてくるのは、金融機関の営業と、投資信託を販売するFPぐらいです。

この人たちは、自分が投資をしていなくても勧めてきます。

投資信託などを買ってもらうことで、リターンを得るわけなので、その後の運用については、あまり考える必要はないのでしょう。

そんなことよりも、過去のデータを利用して、人に納得させ、買ってもらうことの方が重要なのかもしれません。

資産運用などを教えるファイナンシャル・プランナーとして活動する中でも思います。

学ぶ意識、勉強しようと行動すること、これが出来ない人に、安易に資産運用を勧めるわけにはいかないなと。

投資家として有名な、長谷川慶太郎は、『自己責任とは、勉強すること』といっていました。

投資は自己責任です。

結局は勉強しない人は、あえてリスクを取りに行かない方がいいのでしょう。

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