地味だけど、かなり優秀。個人向け国債は、買わない理由がないぐらい?

個人向け国債ってご存知でしょうか?

意外と知らない人もいるようですが、日本国にお金を貸す(債券)個人向けの証券、それが個人向け国債です。

日本が、超低金利の世界にいることもあって、個人向け国債の利回りだけを見るとかなり地味な投資先ではあるのですが、よくよく考えてみると、かなり優秀なのかもしれません。

『タイム イズ マネー』債券投資の考え方?

債券投資って何ですか?

債券投資とは、「お金を貸して、利息をもらい、満期が来たら貸したお金を返してもらうという権利」を有価証券にして売買する投資のことを言います。

個人向け国債とは、国にお金を貸したということを『債券』という有価証券にして、債権の権利を持つ金融商品です。

要は、国を相手にお金を貸しているわけです。

ここで貸している相手が『国』であるという事がポイントです。基本的に国は、会社や個人などと比べても、『潰れることがない』存在ですよね。

一時期同じ国でも、ギリシャやスペイン、アルゼンチンなどで騒ぎが起きた過去はありますが、日本に関してはそれほど大きな問題とはないっていません。

日本は世界でもトップクラスの先進国であり、経済的にも大国であるため、ギリシャのようなことにはならないのではないかと世界的には見られているようです。

日本の国債や日本の通貨の円は、世界経済に異変が感じられると、リスク回避先として買われる傾向にあります。

世界的には、日本の国債などがリスク回避先として買われていることを考えると、一部のマスコミやニュース、経済評論家などが『日本はいつ破たんしてもおかしくない』といった話もしているようですが、実際のところ、あまり現実的ではないのかもしれません。

債券投資の基本、信用リスク。

10年後も20年後もお金持ちの人にお金を貸すケースと、明日にでも破たんしそうな人にお金を貸すケース、どっちの方が金利を高く設定したいと考えるでしょうか?

当然、明日にでも破たんしそうな人にお金を貸す方が、お金が返ってこないリスクが大きそうだし、その分高い金利で貸すようにしないとと考えるはずですよね。

つまり、日本国というかなり安全性の高い先にお金を貸すのですから、個人向け国債は、他のどんな金融商品よりも金利が低くなってくるはず。

という事になりますよね。

債券投資の基本その2、貸付期間の長さ。

債券投資には、債券の発行先(貸付する相手)の信用リスクによって金利が変わることともう一つ、貸付する期間の長さも金利に影響してきます。

いわゆる満期というものです。

例えば、貸している期間が長ければ長いほど、現金化することが出来ない期間が長くなる分、いざお金が必要になった時に使えないといったリスクも出てきます。

また、他の投資に乗り換えたくなっても、現金化できない間は、それもできなくなります。

「だったら債券を第三者に売ったらいいんじゃないの?」と考える人もいるかもしれません。

確かに、債券は有価証券ですから、売買することもできます。

しかし、売買すると債券でも買い取りの値段によっては、本来の利益を受け取れなくなったり、時には損失となることだってあります。

長期間現金化できないということは、一つのリスクなのです。

そこで、3年後に返済予定の債券と、10年後に返済予定の債券、どっちの方が金利を高く設定したいと思いますか?

そうです、10年という事になります。

『タイム イズ マネー』、時間とお金には密接な関係性があるというわけですね。

個人向け国債がなぜ優秀なのか?

ここで、なぜ個人向け国債が優秀な金融商品なのかということについて考えてみましょう。

有利な金融商品とは何なのか?

特に投資に関する金融商品の場合には、リスクとリターンを比較して、有利不利を考えます。

『リスクが大きい割にリターンが小さい』ものよりも、『リスクが小さい割にリターンが高い』ものの方が有利というわけですね。

例えば、『狙える期待リターンは2%だけど、場合によっては50%以上の損失になる』ものと、『期待リターンは、0.5%だけど、損失が出ても、1%未満』という場合、後者はリターンは少ないけれど、リスクを考慮すれば、前者よりも優秀という考え方です。

実は、個人向け国債は、このリスクとリターンのバランスが非常にいいと考えているわけです。

ご存知の通り、国を相手にした貸付ですからリスクはほぼ0です。

強引な話ですが、新札を刷って返済することだって、不可能ではありません。

また、現金化の期間(満期)についてですが、個人向け国債の場合、中途換金が出来るという制度があります。

どういうことかというと、仮に満期が10年の個人向け国債を購入しても、1年以上経過していれば、多少のペナルティはありますが、金利を考慮して損失とはならなない金額で償還してくれることになっているので、1年以上経過の個人向け国債に損失はないというわけです。

そして、利率は年利0.05%。この利率ですが、メガバンクの定期預金金利よりも、5倍も高い金利です。(2019年9月末現在)

不思議な話かもしれませんが、メガバンクよりも信用力が高い国の債券の方が利回りが上という状況。

まさに、リスクとリターンを比較して考えると、とても優秀な商品だと思います。

とりあえず使わないお金だけどリスク資産にはしたくない人向けです。

当分使う予定のないお金ってありますよね。

でも、数年後から数十年後に使うことになる可能性が高い。

例えば、教育資金、車の買い替えなど。

最初から使う目的のお金は、投資信託や株式など、リスクのある金融商品で貯蓄するにはなじまないものです。

しかし、ただ置いておくだけではもったいない。

そこで活用したいのが、個人向け国債。

基本的には、変動金利型10年満期のもの。期間が長い分、3年物や5年物よりも金利は上であってもおかしくないのですが、現状では、3年物も5年物も10年物も同じ金利になっています。

ポイントは、最低保証の0.05%という金利。

つまり、10年物の変動金利型は、もうすでに最低保証の金利になっているわけです。

つまりは、あとは上に上がるか、現状維持かの2択だけです。

変動金利におびえる必要はなく、むしろ変動金利をうまく利用するいい機会です。

また、満期まで10年間という事に不安を持つ方もいるかもしれませんが、全く関係ありません。

個人向け国債は、購入から1年経過すれば、いつでも購入金額で中途換金が可能です。

多少のペナルティは発生しますが、金利と含めて損失となることはありません。

『1年定期の解約期間を10年間延ばせるやつ』とでも考えておけばOKです。

無リスクで、使い勝手も十分、そして利回りも銀行定期などよりもいい。

これを優秀な商品と言わずして、何を優秀というのでしょうか?

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