【株式投資】バリューとグロース、どっちが正解?

株式投資の手法には、大きく分けるとチャート分析などを行いながらトレンドの趨勢などを判断し売買を行うテクニカル分析と、企業の業績や事業、財務内容などを分析しながら売買するファンダメンタル分析の2つがあります。

そして、ファンダメンタル分析の中でも、バリュー株投資とグロース株投資と言われる投資戦略がありますが、バリューとグロース、どっちの投資戦略を選んだ方がいいのでしょうか?

ズバリ!正解はありませんが。

ずばり言えば、バリュー株投資とグロース株投資、その投資戦略に優劣をつける必要はないでしょう。

バリューとグロースは、ともに優れた投資戦略であり、成功した投資家の中にも、バリュー派もいればグロース派もいます。

バリューとグロースには、どちらにも一長一短が存在するものであり、後は選択する人の性格や資質が『どちらに向いているのか』という事だけです。

バリュー投資とは、割安株投資と呼ばれている手法で、企業の業績や財務内容などのファンダメンタル的な情報から、その企業の本質的価値が株価と大きく乖離していると考えらえるときに売買をする投資戦略です。

株価が企業の本質的価値よりも安くなっている時に買い、株価が本質的価値を超える、若しくは同等の価格まで戻ってきた時に売ることを考えながら株式投資をする戦略です。

対してグロース株投資とは、グロースつまり成長力が強い会社の株を買います。

その時に、企業の本質的な価値が割安であるかどうは2の次です。とにかく売上高や利益の成長率などに注目して、まさに今の伸び盛りにある企業の株を買うという戦略です。

これらの株式には、みんながその成長を期待し、株価が上昇しやすいというモメンタムが働くために、急激な株価上昇を見せることがあります。

グロース株投資とは、まさにその急上昇を捉えようとする投資方法です。

どちらの投資手法にも、明確な理屈がちゃんとあり、またそれで成功している投資家もいて実績もあるとされている方法です。

しかし、この2つのタイプには、真逆の選択や考え方となっているところもあり、両方のいいとこどりをしようという事が難しかったりするので、バリュー投資派とグロース株投資派の2つに分かれることが多くなっています。

そのため、バリューかグロースかどちらを選んだらいいのかと判断に迷うことがあるわけです。

バリューとグロースどっちが向いている?

バリューかグロースか自分はどっちが向いているのだろうか?

イメージとしては、『我慢のバリュー。』『人気に乗っかりすぐ降りる切り替えの早いグロース。』という印象を持っています。

バリュー投資では、買う時にすでに割安である前提で購入しているわけですから、下落率を抑えられると考えられます。

しかし、なにぶんバリューであることは、『人気がない』ことを意味するので、なかなか動かない。

割安であることに周りが気づき、割安でない水準まで株価が上昇するタイミングも、いつ来るのかわからない。もしかすると永遠にないのかもしれない。

つまり、安定感はあるけれど、成果が出るまでに長い時間を要することになる覚悟をしないとバリュー投資はできないというわけです。

その我慢、忍耐力がある人がバリュー投資に向いているという事です。

バリュー投資は、忍耐力があれば、かなり高い確率でいいパフォーマンスを上げてくれる投資戦略だと思っています。

バフェットなどの著名な投資家の多くがバリュー投資を選択していることからも、そのことがうかがえます。

グロース株投資は、バリュー投資とは逆で、今まさに人気絶頂の株式に飛びつき、上がりきったところで降りるという戦略です。

人によっては、『モメンタム投資』と表現する人もいます。

この投資戦略の良さは、今まさに上がっている株式を買うわけですから、投資した直後ではかなり高い確率でプラスになる可能性がある作戦です。

モメンタムとは、勢いのことを指します。つまり株価の上昇に勢いがあるという事です。

モメンタムが上手く出ている時というのは、その勢いはしばらく続く傾向があると言われています。

人は、今の状態が今後もつづくものと考える節があり、これを『現状維持バイアス』と行動経済学では呼んでいます。

この『現状維持バイアス』がモメンタム株投資の利益の源泉となっているわけです。

しかし、ひとたび勢いがなくなってくると、一気に崩れるという傾向もあったりします。

この時、『現状維持バイアス』から抜け出して、いかに見事に降りられるか、ここがグロース株の難しいところなわけです。

『現状維持バイアス』というのは、人の根幹的性質であるために、そういう危険があることがわかっていても引っかかるとても恐ろしい話です。

既にこの『現状維持バイアス』にかかり恐ろしい経験をしたことのある人であれば、理解できる話ではないでしょうか?

この『現状維持バイアス』に冷静に対処できるという能力があるかどうか、そこがグロース株投資の向いている向いてないを分けるポイントとなるでしょう。

おすすめするなら、『バリュー』かな?

著者自身、バリュー投資を意識してすでに10年超株式投資を行っていますが、今までのところそこそこのパフォーマンスで運用できています。

そしてバリュー投資と自分の相性は、かなり良さそうだとも感じています。

なので、自分の視点から言えば、『バリュー投資』が正解だと思っています。

それでも我慢の局面は多く、バリューではない投資をしてしまう誘惑にかられるものです。

そして失敗しては、バリューに戻る。その繰り返しをしている時があります。

バリュー投資は、相場の急上昇局面で出遅れるという性質があります。

そうです。相場の急上昇局面では、グロース株の方が圧倒的にパフォーマンスが上になります。『モメンタム投資』という言葉の通り、勢いに乗っかるわけですから当然です。

バリュー投資派は、相場の急上昇中、その勢いを横目に、そこそこのパフォーマンスで我慢しなければいけません。これが結構つらい。

「自分の選択は間違えているのではないか?」「インデックスさえも下回っている。これって平均以下ってことだよね。」「バリューとグロースを切り替えながら投資したほうがいいのではないか」

などと考えてしまうものです。

でも、そういう横道それようとすると、決まって失敗する。

投資の世界では、『何か一つのことに秀でること。』の方が大切なんだなと思わされます。

結論として、バリューでもグロースでも、そのほかの投資戦略でも、自分が人より秀でることができる方法を見つけることが出来れば、その方法が『その人の正解』なのだと思います。

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