リスク回避といえばコレ⁉『三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)』

経済や社会情勢に対して不安が出てくると、金の価格が上がるといわれていています。

金は古くから通貨として使われたり、高価な装飾品として使われたりしてきました。『ゴールド』には、どんな世の中になっても通用する普遍的な価値があると考えられています。

それはつまり、金はさまざまなリスクに対応できることを意味するわけで、リスク回避目的に効果的な資産として知られています。

リスク回避目的で金を保有するといい?

金そのものには、利息や配当金などのお金を生み出すという機能は一切持ち合わせていないため、金を保有していると『お金が増える』というものではありません。

著名投資のバフェットもそのことに触れ、金への投資はあまり推奨していません。

しかし、金には絶対的な価値があるというのが、世界の認識であるために、経済危機や金融危機、戦争などの社会情勢の変化が起こった時などに、金の価値は見直され金の価格が上昇するといった傾向が見られます。

ズバリ投資としての視点から見れば、株価が暴落するとき、金価格が急騰するといった傾向が見られます。

これは、株価暴落によって経済への悪影響や金融危機などが起こるかもしれないといった不安から、株式や通貨といった金融資産よりも、価値が担保されている実物資産である金にお金が流れるためと考えられています。

この金の性質を利用するために、金をポートフォリオの一部に含んでおいた方がいいというのが、ここ最近の投資の考え方です。

このことについては、世界トップのヘッジファンドを運用するレイ・ダリオも似たようなことを言っています。

※レイ・ダリオのポートフォリオの考え方についてはこの書籍が参考になります。

日本で金に投資するときの注意点。

ポートフォリオに金を含ませる効果や理由はなんとなく理解できたかと思います。

しかし、日本から金に投資をするときには、一つ注意点があります。それは、為替を考える必要があるという点です。

株価暴落に対して、金を保有していると、ポートフォリオ全体の資産価格の減少を抑える効果があるといわれている根拠は、アメリカ国内から見た話しであることが多いです。

つまり、ドルで見た傾向という事です。

しかし、日本ではドルではなく円で資産価格を見ているため、アメリカでの考えがそのまま日本でも通用するわけではありません。

出典:SBI証券、マーケット情報

日本、つまり円で金の価格を考えると、ゴールドとNYダウのようなわかりやすい逆相関の関係性ではなくなります。

なぜなら、日本の円は、金と同じように価値が下がらない、安全資産と見なされているからです。

日本では財政危機とか経済の停滞などいろいろ言われ、円への信認が低いような報道もありますが、案外実際のマーケットを見る限り、円への信頼感は高いようです。

つまり、株価暴落などが起きると、円は金と同じように買われる傾向にあり、円で見た金の価格はそれほど大きく反応していないこともあるというわけです。

出典:SBI証券、マーケット情報

つまりは、金をポートフォリオに含める目的が、株価暴落などの相場の急変に対するリスクヘッジであるのであれば、円で金を買うよりも、ドル建ての金と同じ動きをする資産で持つ方がいいわけです。

そこで出てくる投資信託が、『三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)』です。

米ドルの金価格に連動する投資信託。

『三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)』は、その名の通り、ゴールドの価格に連動する(インデックス)の投資信託で、円建てではなく、米ドル建てで価格が動く投資信託です。

運用方針は、『金現物に投資する上場投資信託証券に投資し、LBMA金価格(円ヘッジベース)に連動する投資成果を目指します。原則として、為替ヘッジを行います。』となっています。

つまり、ロンドンの金価格に投資をするが、その時に為替相場に左右されないように、為替ヘッジの取引を来ない、投資信託の基準価格は、円ではなくロンドンの現地で取引されるの金の価格に連動するようになっているというわけです。

まさに、株価急落へのリスクヘッジ目的で持つために作られた投資信託といえるのかもしれません。

投資先は金なので、当然分配金はありません。

具体的には、金価格に連動するETFへ投資を行っています。たとえば、iShares Gold やTrust SPDR Gold Shares が実際の投資対象となっています。

また、海外の金の価格に連動させるための為替取引によってヘッジコストもかかっていると思われます。

例えば、ドル建てになるように為替ヘッジを行うという事は、ドルを売って円を買うという取引をしているわけで、FXでいうところの、ドル売りと呼ばれる取引です。

FXで想像するとわかりやすいと思いますが、ドル売りだと、スワップポイントというドルの金利を支払うコストが発生します。

実際には、売るドルの金利から、買う円の金利を支払った差額を負担するわけですが、このようなコストも、この投資信託の実質的なコストになっていると考えられるため、実際のロンドンの金価格よりもパフォーマンスは悪くなっているものと思われます。

つまり、『三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)』は、ロンドンの金の価格に連動するようにはなっているが、為替ヘッジのためのコストと、ETFのコスト、それとこの投資信託のコストがかかる分、実際のロンドンで取引される金の価格よりもパフォーマンスは悪いという想定の下で投資するようになるかと思われます。

それでも、株価が急落した時のポートフォリオ全体の資産が減少するリスクのための保険と考えれば、十分に機能する投資信託ではないかと感じています。

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