これ一本で大丈夫?『楽天・インデックス・バランス・ファンド』

投資信託を選ぶとき、分散投資をしているバランスファンドの方がいいだろうと考えることでしょう。

しかし、このバランスファンドにもいろいろなタイプがあります。

『楽天・インデックス・バランス・ファンド』とは、どのような特徴をもった投資信託なのでしょうか?

バランスファンドの利点について。

複数の資産に分散投資するバランスファンド、その利点はリスクを抑えることが出来るという点です。

一般的にはポートフォリオ理論として説明されていますが、ある資産の価格が上昇すれば、別のある資産が下落し、また逆に、ある資産の価格が下落すれば、別のある資産が上昇するといった動きをすることで、大きな値動きが抑制され価格を安定させることが出来る。

しかし、収益率としては、各資産の収益率をそのまま享受することができるため、リスクとリターンのバランスが良くなるということが期待されています。

そのため、株式投資で儲けたいんだけど、株式投資ほどのリスクは取りたく無いと思った人が、バランスファンドを選択する傾向にあるようです。

しかし、そのバランスファンドにもいろいろなタイプがあるのです。

ただ複数の資産に分散するだけではないところがあり、それがバランスファンドの特徴にもなっています。

各資産の配分比率が一定のタイプ

バランスファンドには、資産配分の比率を投資環境に合わせて変更するタイプのものと投資環境に関係なく、常に一定の割合を保つものの2つのタイプがあります。

各資産の配分を一定に保つタイプの例には、『世界経済インデックスファンド』という10年以上の運用実績をもつ、優秀な投資信託があります。

この『世界経済インデックスファンド』にも複数の資産配分のファンドが登場していますが、基本的には、株式と債券を50:50で配分しています。

ただ、株式運用や債券運用だけで見ると、世界の時価総額に合わせて株式及び債券の組み入れ比率を変更しているようです。

この資産ごとの配分比率を固定して運用しようとすると、例えば、株価が上昇し、債券価格が下落したりした場合、株式と債券の配分比率に変動が起こります。

つまり、株式の割合が大きくなり、債券の割合が小さくなるわけです。

この場合に、リバランスといって、株式の一部を売却し、債券を新たに購入するといった作業が行われます。そして、元のバランス50:50に合わせるように運用されています。

資産の配分が一定の比率になるように運用しているバランスファンドは、このリバランスという運用方法がポイントとなっています。

各資産の配分比率を投資環境に合わせて変動させるタイプ。

資産配分を一定に保つタイプではなく、投資環境に合わせて資産配分を変動するタイプのバランスファンドもあります。

このタイプのバランスファンドには、さまざまな運用方針があります。

例えば、運用を指揮しているファンドマネージャーの考えに沿って変更するタイプ。

一定の投資指標などをもとに変更するタイプ。

その時その時の資産価格の変動幅に応じて配分を変更するタイプ。

などさまざまです。

このタイプで運用するとなると、なぜその戦略(資産配分の変更方法)をとるのかということを理解して投資することが望ましいのですが、そもそもバランスファンドの購入者には、投資初心者が多いために、そのことを理解しているかどうかは疑問に感じるところです。

また、先ほどの資産配分固定型は、株式相場の上昇時に、株式の配分比率を一定に守るために、株式市場よりもリターンが下がる傾向があります。

それに対して、株式市場の上昇時には、株式相場の波に乗るために、株式資産の保有割合を増やしていきますといった資産割合変更の戦略をとる場合には、そのバランスファンドの方が、資産配分を固定するよりも好成績をおさめる傾向があり、資産配分が固定されている投資信託よりも優秀に見えたりするものです。

そのため、資産配分がどういう意味を持つのかをまだ理解していない投資初心者には、より資産配分変動型のバランスファンドの方が良く見えたりするものだったりします。

『楽天・インデックス・バランス・ファンド』の投資戦略。

ここで登場してくる、『楽天・インデックス・バランス・ファンド』の運用方法は、実は前者の資産配分固定型になります。

つまり、株価の変動などで資産配分の変動が起きたら、一部売却するなどをしてリバランスを行っている投資信託という事です。

ということは、資産配分を投資環境に合わせて変動させるタイプのバランスファンドの方がいいのではないかと考えてしまうかもしれません。

しかし、考えてもらいたいことは、投資環境を正しく見積もれるのかどうかという点です。

そもそも、もしそんなことが出来るのであれば、投資環境が良い時は、株式100%で運用し、悪くなりそうだったら、株式をすべて売却して現金化し、次に来る好機に向けて準備をしておくという運用方法の方がいいと思われます。

ですが、そんなことはできないものですし、それを実際に実行できている人は、たとえ著名投資家であっても、まずいないことでしょう。

つまり、そもそも投資環境に合わせて資産配分を変更しようとする必要がないのではないかという考えかたもあるというわけです。

インデックスファンドの生みの親ともいわれる『ジョン・ボーグル』も著書の中で、そのことを言っています。

さらに言えば、そういう資産配分を変更するという謳い文句で運用手数料を高くされている可能性を考えよとも言っていました。

つまり、この考え方を基準に考えれば、資産配分の変更は必要ないという事になります。

リスクの調整は、「株式資産を何割にするか?」そこに注目すれば十分だという事もできます。

実は、『楽天・インデックス・バランス・ファンド』は、3つのタイプが用意されていて、それぞれ株式資産が、30%、50%、70%となっています。

つまり、リスクを抑えた運用がお望みであれば、株式資産配分比率が30%の物を選べばいい。また、リスクを多少とっても、リターンが高いものをお望みであれば、株式配分比率70%のものを選べばいいという事になります。

それともう一つ、『楽天・インデックス・バランス・ファンド』の特徴ともいえることとして、株式以外の資産は、為替ヘッジ型の債券のインデックスファンドという点です。

この為替ヘッジ型の債券インデックスファンドを選択している利点としては、株式が下落した時に上昇しやすい、逆相関の関係性が見られるという点です。

為替ヘッジがついていない外国債券だと、株式資産が下落すると、為替も円高に動くことによって、株価の下落と一緒に、外国債券の価格も下落することが多くなります。

『楽天・インデックス・バランス・ファンド』では、その点を考慮して、逆相関の関係となりやすい、為替ヘッジ型の債券ファンドを選択しているものと思われます。

つまり、『楽天・インデックス・バランス・ファンド』は、株式投資をしたいんだけど、リスクも抑えたいという人にもってこいのバランスファンドなのではないかと考えられるわけです。

地味ではありますが、案外理屈にあった投資信託なのかもしれません。

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