バランスファンドとポートフォリオの基礎知識。

リスクを軽減しながら運用できるというバランスファンド。

そしてバランスファンドを知る上で必ず出てくるのが、ポートフォリオという運用理論。

バランスファンドとポートフォリオ理論について、基本的知識を抑えておこう。

バランスファンドとは?

投資先には、株式や債券、不動産、金といったいろんな資産があります。

そして、投資信託の中には、株式や債券だけに投資しているのではなく、株や債券、不動産などいろんな資産に分散して投資している投資信託というものあります。

こういった複数の資産に分散投資している投資信託をバランスファンドと言っています。

さらにバランスファンドの中には、各資産の投資割合が常に一定になるように運用しているタイプのものと、投資環境に合わせて資産配分を変更しているタイプに分かれています。

バランスファンドが複数の資産に分散して投資をする目的としては、株式にはリスクが大きいが、リターンが大きいという魅力があり、そのリターンを得るために株式に投資したいと思っているが、リスクがちょっと怖そうだといった場合に、株式の他に、債券などにも一緒に投資をすることで、株式のリスクを軽減しようということが目的です。

そしてその複数の資産を組み合わせて投資することでリスクを減らすことができるという事を数学的に証明したのが、ポートフォリオ理論となります。

ポートフォリオ理論の概要。

ポートフォリオって何?

ポートフォリオとは、投資をしている一銘柄単位で考えるのではなく、複数の投資先を一緒と見なして投資を考えることを言います。

例えば、A銘柄とB銘柄とC銘柄を組み合わせた株式ポートフォリオとか、株式と債券、不動産を組み合わせった複数の資産のポートフォリオといったことを意味しています。

そしてそのポートフォリオで投資する方法を数学的に考えたのが、ポートフォリオ理論という事になります。

ポートフォリオ理論の肝

ポートフォリオ理論を理解するうえで押さえておくことは、リスクの考え方と相関関係という言葉です。

まずポートフォリオ理論などに代表される金融工学という学問の中のリスクは、『危険』とか『危ない』といった意味ではなく、金融資産の値動きの変動をリスクといっています。

つまり、株式などの金融資産がマイナスに振れることはもちろんのこと、プラスに振れることも同じリスクと言っているわけです。

値動きがプラスであろうが、マイナスであろうが、大きく値が動くことをリスクが大きい。対して、プラスであろうが、マイナスであろうが、小さく動くことをリスクが小さいと言っているわけです。

株式は、一年間のうちに何倍にもなったり、逆に数分の一になったりという事も起こるリスクの大きい資産です。

それに対し、債券は株式ほど大きく変動することがないため、株式よりもリスクの小さな投資先とされています。

基本的には、リスクの大きな資産の方が、最終的なリターンは大きいと言われています。

つまり、株式だけに投資をするよりも、債券と一緒に投資をしたほうのが、リターンは少なくなりますが、リスクも軽減され、ポートフォリオ全体としてはバランスが取れているという事ができるわけです。

そして、ポートフォリオ理論を理解する上で忘れてはいけないのは、相関関係です。

相関関係とは、値動きの癖といった感じの意味です。

例えば、株式資産が上昇すると、債券の価格が下落しやすい、とか。

株式資産が下落すると、金相場が上昇しやすいなどといった関係性です。

この関係性を数値化し、+1から-1で表したのが、相関係数となります。

資産の組み合わせとして相関係数が-1になる組み合わせは、上昇と下落の値動きが全くの逆となり、お互いの値動きを打ち消しあうものと考えられています。

これがどういうことを意味するのかというと、相関係数が-1の組み合わせになると、お互いの値動きを打ち消すことができ、リスクを減らしてその資産が持つリターンだけを享受できることになると考えられているわけです。

数学的には、この理論は全くその通りであり、ポートフォリオ理論は今の投資理論のなかで大きな地位を築くことになりました。

素晴らしい理論だが、実務的には若干微妙なところもある?

ポートフォリオ理論は、素晴らしい理論だと思います。

単一の資産に投資するよりも、複数の資産に投資することで、リターンを減らすことなく、リスクを軽減できるというのは、投資家にとっては夢のような技術です。

しかし、実際にポートフォリオを作ろうとすると、リターンの高い資産だけではなく、リターンの少ない資産も組み入れなければなりません。

これが、結局リスクを軽減することができたとしても、リターンが犠牲になってしまうわけなので、そこがポートフォリオ理論が良いのか、悪いのか意見の分かれるところにもなっています。

高いリターンを望むのであれば、ポートフォリオ理論で運用などせず、期待利回りが高い株式への一極集中のポートフォリオを作ったほうのが良いという話も結構見かけます。

結局は、どの程度のリスクを許容できるかの方が大切というわけです。

ポートフォリオ理論は素晴らしいから、ポートフォリオ理論で運用している投資信託も素晴らしい。だからその投資信託を買うというのではなく。

リスク許容度を知れば、株式投資一択だって間違いではないわけです。

また、株式投資のリスクを軽減するために、債券や不動産などいろんなところへ投資をするよりも、株式と債券だけのポートフォリオを推奨している著名投資家もたくさんいます。

つまり相関関係のポートフォリオ理論であれこれ複雑に考えるよりも、ただ株式という資産のリスクをそのまま取らないように、債券にも分けておこう程度の考えでポートフォリオを作った方が好ましいのではという意見ですね。

実務的には、そっちの考え方の方が合っているような気がしています。

何にせよ、自分のリスク許容度を知るという事が、資産運用には一番重要なことのように思います。

そしてリスク許容度を知るには、実際に投資の経験をし、金融市場や相場の知恵をつけることが一番だとも思っています。

個人的には、今までしてきた経験の中で、自分のリスク許容度の把握にAIの判定だとか、人に相談するだけでわかるようなものではないと考えています。

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