ラッキーバンクでやられ、マネオで大損害?そんなソーシャルレンディング投資からみえる投資の本質。

ネット上で、貸したい人と借りたい人を結び付けてお金を融通しあうソーシャルレンディング。

特に日本では、個人間の融資ではなく、事業者などに向けて個人が融資するタイプが多くなっています。

銀行預金よりもはるかにいい金利を得られ、そこそこ安全性もあるということで注目されたのですが、それが一転、今は詐欺に近い業者が出てくる始末です。

今では、ハイリスクな投資となってしまったソーシャルレンディング。

そこから見える投資の本質とは?

ソーシャルレンディング投資の歴史?

ソーシャルレンディングは、ネット上でお金を借りたい人と貸したい人をつなげるプラットフォームとして誕生しました。

Aさんがお金が借りたい、Bさんはお金を貸したい。そこにCという業者が入りネット上で借りたい人と貸したい人を募集します。

Bさんは、C業者が作ったサイトを使ってAさんにお金を貸します。Aさんは、C業者が作ったサイトを使ってBさんからお金を借ります。

このような仕組みを作ることで、Aさんは銀行などよりも簡単にお金が借りられ、Bさんは銀行などよりもいい金利を受け取ることが出来るといったことが期待されました。

しかし、結果として個人間のお金の貸し借りは、貸し倒れが頻発しあまりうまく行きませんでした。

そんな中出てきたのが、個人ではなく事業者に貸し付けるという仕組みです。

今まで銀行などの大口で融資を行う金融機関にしか融資できなかった、安全性が高く利回りが高い案件に個人でも参加できるようにする仕組みとして始まったわけです。

この仕組みによって、安全性が高く利回りが高い、新しい投資の仕組みとして定着していったわけです。

実際この流れは、ソーシャルレンディングという市場を急拡大させました。

年々、ソーシャルレンディング市場は売買で大きくなるようなスピードで拡大するようになりました。

しかし、ソーシャルレンディングには問題がありました。

それは金融庁などの行政や法律によって、貸付先を明示してはいけないという事でした。つまり、ソーシャルレンディングに投資をしている個人投資家は、誰に貸し付けているかもわからずに投資をしていたわけです。

そして、この貸付先を明示しないという仕組みを利用する悪徳業者ともいえるような事業者が出てくることとなりました。

貸付先がわからないことを良いことに、ソーシャルレンディング業者の代表者自身や身内の会社、担保などをいい加減なまま貸したりと、個人投資家のお金を、安全性も何も確保せず、はっきり言ってやりたい放題だったわけです。

その結果、みんなのクレジットやラッキーバンク、そしてこれまで業界ナンバーワンといわれていたmaneoまでもが不正をしていたことが発覚することとなってしまったわけです。

金融庁はこれらの問題を引き起こすきっかけともなった、貸付先の明示禁止を一転して許可するようになり、今では貸付先を確認したうえで投資をすることが出来るようになってきました。

それでも、ソーシャルレンディングの危険性が完全に拭えたとは言い切れないところもあり、ハイリスクな投資の部類になっているように思います。

ソーシャルレンディングに見る、投資の本質。『バブル』

ソーシャルレンディングに注目した投資家は、なぜソーシャルレンディングに投資をするようになったのか?

それは、『銀行預金ではありえない、高利回り』だったのではないでしょうか?

ソーシャルレンディングの利回りは、5%以上というのが普通で、中には10%を超えるような案件も多数存在していました。

今では10%以上の案件のほとんどが不正を行っていた投資先となってしまいましたが、このようにソーシャルレンディングには、『高利回り』という魅力があったわけです。

投資の本質その一。人は常に高利回りを欲するです。

市場金利がどんどん下がり、それによって余ったお金は、高利回りを求めてさまようようになります。その結果ソーシャルレンディングという投資先にお金が集まるようになってしまったのでしょう。

そのとき人は、リスクよりも表面利回りに意識が向かい、リスクは2の次でリターンを追い求めるようになるようです。

そのリスクよりもリターンを求めるようになるところで、投資の本質その二。人は目先の成功によってリスクを見誤るです。

ソーシャルレンディング投資を始めた最初は、誰もが恐る恐る投資を始めたことと思います。

しかし、実際に投資をしてみると、「ちゃんと分配金が支払われ、元本も無事返済された。」という経験によって、投資の安全性を本質よりも高く見積もるようになります。

つまり、安全性の見積もりを見誤ることで、「この投資はどうやら安全そうだぞ。こっちの投資案件はもっと利回りが上だ。よし今度は利回りの高いこっちに投資してみよう。」と考えるようになります。

その結果、市場金利が0.0何%という超低金利の時代に、年利10%以上という超高利回りに平気で投資をするようになっていきます。

そうして、ハイリスクの投資先にどんどんお金が回っていくことになるわけです。

その結果何が起きたのか?

それが投資の本質その三。結局本質に戻るです。

投資で年利10%以上というのは、どうやら異常な金利だったようです。

お金を貸すという事は借りる人がいるわけで、その人、ソーシャルレンディングでは事業者が、この超低金利時代に年利10%で借りるなんてことをするのか?

どうやらそれは、間違いだったようだという事が表面化するようになったわけです。

それが、みんなのクレジットやラッキーバンク、maneoに見られる事件となったわけです。

この流れ、何かに似ていますよね。

そうです。金融の世界によくある、『バブル』がまさにこの流れです。

しかし、『バブルは、はじけて初めてバブルとわかる。』という言葉もあります。

何がバブルで、今バブルなのかどうかはわかりません。個人的には今の株式投資、特に米国株式投資や不動産投資などに対しては、バブルのようなものを感じてはいますが、本当にバブルなのかどうかは、はじけてみないとわかりません。

安全資産があまりにも低利回りのため、よりよい利回りを求めて、リスクのある株を買う。

リスクにあまり慣れていない個人投資家や初心者投資家が増えている。

10年以上にわたって好調な市場が続いているため、リスクを見誤りやすい。

といったソーシャルレンディング投資に似た状況ができているのではと思わなくもありません。

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