資産運用に相場の予測は必要ないって本当なのか?

投資といえば、相場が上がるか下がるかを見極めること。

経済を先読みし、企業のポテンシャルを調べ、株価が安い会社を誰よりも先に見つけること。

爆発的に成長する会社を見分ける力。

投資には、そういったものが必要だというイメージがあるようです。しかし、そんなこと考えなくたって資産運用はできるのです。

予測はいらない?は真実か。

『プロの予測は当たらない。』『専門家の予想は、サルが投げるダーツの矢と同等の精度』という話があります。

実は、専門家でさえも予測できないのが相場です。つまり、私たち素人が、相場を予測しようとしたって、基本的には『無駄』という事です。

経済は複雑系の世界です。

同じ複雑系の話として天気が挙げられますが、雨が降ることをどうやって予測しているのか。

雲ができる原理は理解できるが、実際にその場所に雲がいつできるのかを知るのはまた別のこと。

この場所に、上昇気流があり、上空の風の向きがどっちで、湿度がどのくらいで、上空の気温がどの程度で、などなどいろんな事象を調べながら天気を予想しているのかというとそういうわけでもない。

そんな理屈や理論を並べて予測したって、決して当たりません。

有名な話に『バタフライ効果』という話があります。ざっくり言えば、『ブラジルで一匹の蝶が羽ばたいたことで、テキサスで竜巻が起こる?』という話です。

つまりは、些細な事象が、複雑に絡み合って、大きな事象となるという事も否定できないという話です。

未来を完全に予測するためには、このような些細な情報でさえ無視することなく予測を行わないと正確な答えはでないだろうという話です。

つまりは、複雑系の世界で予測はほぼ不可能と考えられているわけです。

実際の天気予報でも、いろんな事象を計算して天気を予測しているわけではなく、過去何十年という時間の中で貯えられたデータより、『この時はこうなった。』『あの日はこうだった。』といったデータを集めて確率を出しているに過ぎないわけです。

金融市場も同じことがいえます。『これがこうなったら、こういうことが起こる』なんて予測はほぼ不可能だということです。

金融市場の専門家の説明は、まさに『これがこうなったから、こういうことが起こる』と説明しています。

はっきりいって、一人の人間が世界中の金融、経済、社会の金融市場に影響するすべての事象を把握して理屈で将来を予測するなんて不可能でしょう。

金融市場で予測は必要ない、というよりも予測は無意味というのは、真実であるように思います。

予測しないで、投資家はどうやって金融市場で利益を得ているの?

金融市場で予測することが不可能なのだとしたら、なぜ投資で利益を得ている人が存在しているのでしょうか?

実は、『金融市場では予測なんてしなくたって利益を得られるものがある』からです。

先ほどの天気の話でいえば、「日本の梅雨は、だいたいいつぐらいに来るのか?」これは素人でもだいたいわかることです。

このように、複雑系の中でもある程度決まりきっているような事象もあるわけです。

世界の人口はどうなっているのか?

当然増えていますし、かなり高い確率で今後も増え続けることが予想できます。

このように、未来予測には、ほぼ確実に予測できる未来予測と、予測できない未来予測の2パターンがあります。

例えば、来年の20歳の日本の人口はどのくらいか?という質問には、若干の誤差があるにしてもかなり精度の高い数字を予測できるのではないでしょうか?

今の19歳の人口と19歳の1年間の死亡率がわかれば、答えらえます。そもそも日本での19歳の1年間での死亡率は、天変地異でも起きなければ無視できるレベルであることを考えれば、今の19歳の人口=来年の20歳の人口と答えても、それほど大きな誤差とはならないはずです。

ようは、このようなほぼ確実に予測できることを見ていけば、ある程度金融市場で利益を得ることもできるようになるというわけです。

例えば、世界の人口が増加していることがほぼ間違いなければ、世界の経済もそれとともに成長していくことも間違いないと言えるでしょう。

人一人増えれば、その人の生きていくために収入と支出が必ず必要なわけですから、人が増えれば、世界の経済活動が大きくなるのは当然の仕組みといえます。

つまり、世界の経済は今後も成長するというのが、かなり高い確率で予測できれば、各企業や各国の経済事情などの不確定要素をできるだけ排除して、世界経済の成長そのものをトレースする方法で投資ができれば、ほぼ確実に利益が得られるだろうと考えられるわけです。

このことから想像すると、『世界経済連動型のインデックスファンド』という一つの解が得られるわけです。

このように、投資で利益を得るために必要なことは、未来予測の中でも、予測した未来が来ることが確実視される未来予測だけでも十分だという事になるわけです。

そして、このような予測はなにも専門家でなくても、誰にだってできる予測でもあります。

不確実要素を可能な限り排除して、確実な予測を狙っていくという、一般的なイメージの予測とは逆の作業を行うことが投資で利益を得るためのコツなのです。

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