クラウドバンクの情報開示で貸し付け理由も分かりやすく。なるほどそういう判断なのか?

ソーシャルレンディングの貸付先の情報開示が広がっています。基本的には会員のみが閲覧できる情報となっています。

今回のクラウドバンクで募集している『中小企業支援型ローンファンド第527号』も同様に会員のみが閲覧できる情報となっているのですが、貸付先の情報云々よりも、なぜ貸しても大丈夫と判断しているのかが明確になっているのは面白いですね。

貸付先の情報開示によって、貸付判断が見えるように?

貸付先が匿名化されていたことで、投資家に不利益を与えることとなってしまった。ソーシャルレンディングという投資商品。

ソーシャルレンディングが生まれた時のその良さは、今まで金融機関しか投資できなかった高利回りの投資先に個人でも参加できるようになったということでした。

個人がいままで参加できなかった、ちょっとリスクは高いけど、利回りが高い投資先、そんなところへ個人が小口で参加できるようになったのは、非常にメリットがある話でした。

そのため、この投資商品が販売されるようになってからは、一気に市場が広がっていきました。

しかし、ソーシャルレンディングに投資をする個人に、投資先となるお金を借りる者の情報が一切開示されないという状態が続いていました。

これは法律的にそうせざるを得なかったということですが、これが原因となって不適切な借入先へ平気でお金を貸して投資家に当然のように損失を負わせるという事件が多発してしまいました。

その結果、ソーシャルレンディングはやっぱり危ないという認識が少なからず出てきてしまったわけです。

そんな時、金融庁がやっと重い腰を上げ、ソーシャルレンディングの貸付先の情報開示を認める動きが出てきたわけです。

その結果、ソーシャルレンディング業者は、貸付先の情報を開示し、投資家はその情報を確認し、投資(貸出)するかしないかを判断できるようになったわけです。

情報が開示されなくても、その理由などがわかるように?

今回クラウドバンクで募集している『中小企業支援型ローンファンド第527号』では、貸付先の名称などが明確になっていませんでした。しかし、なぜ開示できないのかその理由が示されています。

また、情報開示が出来なかったり、開示された情報だけでは不安に感じるところがあったとしても、なぜそれでも貸し付けを行っても問題ないだろうという判断をしたのかが記載されていました。

つまり、情報開示に積極的に動こうと考えると。

今度は情報開示が出来ないところがあったりしたときに、投資家に不安を与えないために、なぜ情報開示が行えないのかという理由を示していかなければいけないというプレッシャーをソーシャルレンディング業者に与えることにつながるようです。

また、開示している情報だけを見て、貸せないと投資家が一方的に判断しないように、なぜソーシャルレンディング業者として貸せると判断し、この利回りに設定したのかということを説明する姿勢も必要になってくるのかもしれないと思いました。

情報開示によって投資家はより賢くなり、リスクの大きさを自覚しや自分がしようとしていることに責任を持つようになり。

ソーシャルレンディング業者は、より投資家にわかりやすく誠実に業務を行わなければいけないというプレッシャーがでる。

これは、投資家とソーシャルレンディング業者双方にとって良いことだと思いました。

また、投資家の姿勢によっては情報開示の量や質も問われるようになっていくこともあるかもしれませんし、ソーシャルレンディング業者は、細かな情報を載せようとするほど、ウソ偽りに気を付けなければいけないということもあるでしょう。

正直、なぜ今までこうしなかったのか。

ソーシャルレンディングという業界が健全に発展していくためには、とても重要なことだったのではないかと今さらながら思うところです。

行政の問題ということなのでしょうが、一気に拡大するソーシャルレンディング市場を見ながら、なぜ行政は今回のような対応を取らなかったのか今思うと不思議に感じます。

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