新しいタイプのクラウドファンディング?『i-Bond』って何だ?

またまた新しいタイプのクラウドファンディングが登場するようです。その名も『i-Bond』。

クラウドファンディング業界は、数々の問題を抱えつつも、着実に広がっているようです。

『i-Bond』とは、どのようなサービスなのでしょうか?

『i-Bond』は、何が新しい?

『i-Bond』のキャッチコピーで、目を引くのが、『お金第3の置き場』というものです。

投資ではなく『置き場』という表現が新しいなと思いました。

通常お金は、預貯金に行くか、株式や債券、投資信託といった投資に回るかの2つの道でしたが、『i-Bond』では、預貯金とも投資とも違う新しい商品という位置づけだそうです。

というのも、元本保全性が高く、いつでも換金ができ、現金が引き出せるというところがまさに『置き場』というわけですね。

元本保全性が高く、換金も自由、現金引き出しもいつでもできる。おまけに利回りも高いと3拍子揃ったある意味理想的な商品ですね。

ちなみに、2019年5月10日募集されるファンドは、予想分配利回りが1.5%と預貯金とは比較にならない高さです。似たような特徴を持つ個人向け国債の0.05%もはるかに超えています。

『i-Bond』の仕組みとは?

『i-Bond』は、行ってみれば不動産投資の有価証券であるリートに近いのかなといった感じです。

『i-Bond』を運営するのは、株式会社マリオンという東京証券取引所ジャスダックに上場している不動産運用の会社です。

証券取引所に上場しているという点は、会社の信用力にプラスかと思われます。

『i-Bond』の購入者は、投資対象の不動産を所有するように、対象不動産の賃貸料から分配を受けることになります。

他の不動産投資ソーシャルレンディングとの大きな違いがここにあります。

他の不動産投資ソーシャルレンディングは、ファンドに投資した後、投資対象とする不動産を売却することで、分配金と元本返済の資金を用意していますが、i-Bondの場合は、分配は対象不動産の賃貸料となり、ファンドを保有しつつかつ対象不動産の売却等がなければ、ずっと賃料を分配金として受け取ることになるという仕組みのようです。

つまりは、実際の不動産投資により近い形のクラウドファンディングということです。

今ソーシャルレンディング業界で、分配金の支払いがなくなったり、元本の返済がされなくなったり、投資額を大きく下回るお金しか戻ってこなかったりといった問題が多々発生しています。

これらは、ファンドとして貸し付けたお金に対する利息と元本返済が「予定通りに不動産が売却されること」を前提として運営されているために、予定通りに開発、売却事業が進まなかったりすると、借りたお金を返せなくなり、返済遅延や元本毀損ということになっているケースが多いようです。

その点、ファンドとして集めたお金で不動産を購入し、その不動産を貸し出し、賃料をいただく。そしてその賃料をファンドの出資者に分配するという仕組みは、資金の流れとしては、わかりやすいのかなと思いました。

出資したお金は、不動産の評価額で買い取り額が決まる仕組み?

賃料を分配金として使う以外にも、面白い仕組みとして、出資金を買い取ってくれるという仕組みがあります。

これが、ファンドの流動性(換金性)を担保する仕組みとなっていて、投資家がi-Bondを『お金の置き場』として利用できるポイントともなっています。

ファンドの出資金は、当たり前ですが不動産を売却するなりして換金しないと、なかなか返してもらえるものではないですよね。しかし、i-Bondは、出資金を㈱マリオンが買い取ることで、出資者は現金に換えることが出来るようになっています。

ただし、この買い取りシステムに若干のリスクがあるようにも思いました。

㈱マリオンが出資金を買い取るときは、投資対象の不動産の鑑定評価額を基準にするということです。

つまりは、投資対象の不動産の鑑定評価額が将来的に下がって当初の予定額を下回ったら、元本を毀損することにもなりかねないわけです。

実は、不動産の鑑定評価額というのも意外にあいまいなものであり、また不動産の評価はいろんな手法で計算されていたりします。鑑定評価額=売却額になるとも言い切れないところもあるので、注意が必要なところです。

お金の新しい置き場として面白い分野かもしれない?

預金していてもほとんど利息なんてない。株や投資信託に投資をするにしても価格変動のリスクが怖い。預金ほどがっちり元本が守られていなくてもいいから、元本毀損のリスクができるだけ少ないもので預金利息よりもずっといい利息を受け取れる投資先はないものか?

という声にまさに答えてくれそうな商品がでてきたって感じです。

こういった金融商品は、数年様子を見てから投資をしてみるというのが正しい方法なのかもしれませんが、10,000円という少額から始められるという点を利用して、試しに投資してみるのもいいのかもしれません。

ソーシャルレンディング業界は、今岐路に立たされているような状況に感じていますが、このように新しい発想のソーシャルレンディングが次々と登場してくるところから見ても、まだまだ発展途上の業界なんだなと改めて思った次第です。

やはり、今後の投資商品としてソーシャルレンディングという存在は注目の業界なのかもしれないですね。

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