Q.資産運用って何から始めるのがいいですか?

そろそろ資産運用を始めてみようと思っています。

でも、外貨建て保険はあまり良くないという話を聞くし、投資信託もいまいちいい話をききません。

かといって定期預金では大した利息も付かないです。

投資は初心者なのですが、何かお勧めの投資先ってありませんか?

とりあえずは、『投資信託』かなと思います。

資産運用が難しく感じる最大の原因は、金融商品のリスクに慣れていないということだと思います。

投資のコツは、リスクに慣れ、『リスクをコントロールしている感』を身に着けることです。

リスクをコントロールしている感が出てくると、積極的にリスクをとることが出来るようになっていき、それが後々リターンを高めることにもつながっていきます。

とすると、最初からリスクをコントロールするようにすでに出来上がっている商品である投資信託というのは選択肢として有力候補になると思います。

投資信託の特徴は、『分散投資』です。

投資をする場合に、リスクをコントロールする基本が『分散投資』であることを疑う人は誰もいません。

リスクがわからない時には、とにかく幅広くいろんなところへ分散して投資をする。ということを行うだけで、ある程度のリスクが回避できることでしょう。

例えば、質問のような「何に投資をしたらいいのかわかりません。」という質問に対しては、

「思いつくすべてに分散投資しなさい。」と答えるのが正しいのかもしれません。理屈としてはそれが最もリスクの少ない資産運用法なのかもしれません。

しかし、実際問題として、いろんなところに分散投資すると、管理が大変になることと、何よりそれだけ多くのお金を持っていないと不可能ということがあります。

そこで、商品として最初から分散投資ができている『投資信託』というのは効率がいいと思うわけです。

投資信託の他はどうかな?

投資信託の他にも、資産運用の商品はたくさんあります。例えば外貨建て保険、変額保険、現物株式、不動産投資、ロボアドバイザーなどなど。

◎外貨建て保険や変額保険

外貨建て保険や変額保険は、良い悪いは抜きにして、個人的にまったく興味がわかない商品です。

外貨建て保険や変額保険で積み立てをするなら、それこそ投資信託や米国債などの外国債券などの商品を利用したほうがいいと思うからです。

そもそも、外貨建て保険という商品自体、投資信託や外国債券での運用に保険という機能をプラスしたような商品です。そして、いろんな機能を付けて商品を複雑にしている分、保険会社の取り分である手数料がとても高くなってしまっています。

保険という機能がどうしても欲しいなら話は別かもしれませんが、積立運用がしたいなら、まったく選ぶ理由がない商品だと思っています。

◎現物株式

個人的にはお勧めです。何より投資信託などよりも自分で気に入った企業の株式が持てる個別株投資には、なんともいえない面白さがあると感じています。

ただ、投資になれていない初心者が個別株投資をするには、若干の不安はあります。

株式投資のリスクを勉強し、株式の値動きを身をもって経験し、リスクのコントロール法を身に着けながら徐々に、取り組んでいく投資なのかもしれません。

もし、金融商品のリスクに対して高い許容度がある人であれば、投資信託などではなく、いきなり株式投資をお勧めしてもいいとさえ思っています。

しかし、今回は投資が初めてだということですから、株式投資はあえてお勧めしません。

ある程度リスクを勉強し、リスクコントロール法の基本を身に着けてから取り組むべきでしょう。

そして将来的には、投資信託さえも卒業し、株式投資を基盤とした資産形成ができるようになれればいいなと思っています。

◎不動産投資

不動産投資は、株式投資や投資信託とはまったく違う投資分野だと感じています。

株式投資や投資信託よりも、事業経営的感覚を要求される投資です。借り入れやその返済と家賃収入のバランス、修繕費や管理費といった支出、借主を見つけ空室を減らす工夫などなど、ただ買って保有していればいいような投資とは全く違うと感じています。

また、経理や会計、税務といった知識も要求されるなど、他の投資よりも難易度が高い投資かもしれません。

家賃収入という比較的安定した高いインカムゲインが得られる点は魅力的ですが、不動産投資から始めようと考えるのであれば、株式投資以上の覚悟をもって始めなければいけないのかもしれません。

また、リート(REIT)という株式を買うように不動産投資ができる商品もあります。

リートは株式よりも高い配当利回りという魅力を持ってはいますが、過去の値動きを見ると株式とそう大差がない印象です。

リートを買うならば、先に株式投資を検討することをお勧めしたいと思うところです。

◎ロボアドバイザー

AIを使って、個人個人のリスク許容度を測り、そのリスク許容度に合わせたポートフォリオを提案し、運用してくれるという商品です。

投資初心者にとっては、まさに「これを待ってました!」と思ってしまう商品なのかもしれません。

しかし、実態としては複数の資産に分散投資するバランスファンドと呼ばれている投資信託とあまり大差ありません。

むしろロボアドバイザーを使うことで、高い手数料を支払うことになることの方が多いようです。

米国で運用されているロボアドバイザーは運用手数料も安く、個人投資家に本当にお勧めできるような商品になっているようですが、残念ながら国内のロボアドバイザーはとてもお勧めできるレベルではない感じです。

それに、分散投資はリターンを下げることにもなる視点が欠けているようにも思います。

ロボアドバイザーの運用手数料は、だいたい年1%ちょっとのようですが、年間のリターンを5%で想定しているポートフォリオと、年間のリターンを2%で想定しているポートフォリオ、どちらも同じように年1%の手数料が差し引かれたらどうなるでしょうか?

リスクを小さくするために組まれたポートフォリオを選択することで、手数料がかかる分リスクとリターンのバランスが悪くなり、かえって運用パフォーマンスが悪くなる可能性だってあるかもしれません。

高い手数料がかかるなら、リスクを引き上げてでもリターンが高くなるように設定しないと身も蓋もないことになってしまうかもしれません。

しかし、そのリスクを引き上げるということの意味をはき違えてしまうと、とんでもない失敗をすることになるかもしれません。

ここまでくると、ちょっと難しい話になってくるかもしれませんね。

投資初心者はインデックス投資。もう、これしかない?

投資初心者が選択すべき投資先は、『全世界の株式市場を対象としたインデックスファンド』が最有力候補のようです。

何といってもシンプル。

世界経済が成長することはほぼ間違いないでしょう。そして経済が成長すれば、それと同じように成長していく企業、そして株式市場。

20年、30年後を見た時に、不確実性をできるだけ排除したうえで、高い確率で価値が上がっていそうなのは、全世界の株式。

そういう展望を自信をもって描けるというのが、全世界の株式に投資するインデックスファンドの最大の魅力ではないでしょうか?

確かに10年先を見た場合には、大きく下落することもあるでしょう。しかし、さらにもっと先の20年30年を見れば、悪いようにはなっていないだろうなと思いませんか?

この自信が持てれば、あとは何が起きても買ったら保有してるだけ。それで十分ということになります。それでも値動きが気になるなら、積立投資という方法を使えばいい。

ということで、考え方から、投資戦略、投資先まで、何から何までシンプルです。

物事はシンプルなものほど続きやすいものです。そして資産運用の最大最強のコツは、何があっても成功するまで決してやめないことです。

ということで、正直状況にもよりますが、何もわからない投資初心者に資産運用を始めるにあたってアドバイスをするとしたら、投資先は全世界株式のインデックスファンドをお勧めすることと思います。

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