ついにソーシャルレンディングの匿名化不要に⁉ クラウドバンクで融資先の情報開示?

ソーシャルレンディングの融資先の匿名化が不要になりました。さっそくクラウドバンクで新規募集の案件について融資先の情報の開示が始まっています。

いろいろと問題を起こしたソーシャルレンディングに明るい兆しか?

ソーシャルレンディングの融資先の匿名化とは?

みんなのクレジット、ラッキーバンク、maneoマーケット、トラストレンディングと世間を騒がせ続けているソーシャルレンディング。

その問題となっているソーシャルレンディングの大きな課題であった、融資先の匿名化。

この匿名化が一定の要件のもと不要になることが公表されました。またそれと同時に、複数化も不要となっています。

ソーシャルレンディングの融資先の匿名化とは、ソーシャルレンディングで投資をしようと思った時、投資家は誰に自分の投資したお金を貸しているのがわからないようになっていました。

つまり、投資をするにあたってリスクを考えるうえでの情報が投資家には何もなかったのが、今まででした。

また、同時に複数化も必要なくなったということですが、金融庁はファンドを募集するにあたって、リスクを軽減するために、複数の貸し付けに利用することを求めていたわけですが、実際には、単独に貸し付けているのとほとんど変わらない状態でもありました。

例えば、貸付金額の99%を特定の事業者。残りの1%を違う事業者に貸して複数に貸し付けているとしているような感じでした。

今後は、この意味の分からない分散化も必要なくなるということですね。


匿名化によって被ることになった弊害とは?

なぜこんな急に匿名化が不要と公表されることになったのか?

それは、最近のソーシャルレンディング業界の問題多発によるものと思われます。

貸付先が匿名であったがために、ソーシャルレンディングを行っている業者が、怪しい融資を行っていたということがここにきて大量に露見してきています。

つまり、匿名であることを良いことに、詐欺のような行為を行っているソーシャルレンディングが多くなったことが問題となっているわけです。

特に大きかったのが、ソーシャルレンディング業界最大手といわれていた、maneoマーケットです。

maneoマーケットの一つ、グリーンインフラレンディングで、目的の貸し付けに使われていなかったという問題が発覚した後、立て続けにキャッシュフローファイナンス、ガイアファンディング、クラウドリースと、maneoマーケットに参加している業者で大量の返済遅延が発生する騒ぎとなりました。

これらの問題は、maneoマーケットの急な方針転換によってリファイナンスが受けられなくなったというところに問題があるようではありますが、匿名化というソーシャルレンディングの特徴がこの問題を助長させた可能性は十分にあるでしょう。

さらに、ラッキーバンクやみんなのクレジットでは、代表者の親族や関連会社にお金を貸して流用していたということが起こりました。貸付先が匿名であることを良いことに行われた不正の代表的な事例といえそうです。

そしてトラストレンディングでは、貸付先が持ち逃げしたという問題にまでなっています。こうなるともう、返済するしないの騒ぎどころではなく貸付先との裁判をする話にまでなっています。

これらのソーシャルレンディング業界の不正や流用といった問題は、貸付先を匿名にしないといけないという法律を隠れ蓑にして行われてきたということがあったように思われます。

そのため、業界としては一刻も早い匿名化解除を望んでいたといわれています。

匿名化解除によって健全なソーシャルレンディング業界に発展する?

匿名化が解除されることによって、代表者が自分の親族や関連会社に投資家のお金を流して流用するといった不正が行われる可能性は減ることと思います。

むしろ、今まで匿名化、複数化を義務付けていた金融庁の判断に疑問を感じなくもありません。

これほどの大きな問題になってから動くというところも何とも言えません。はっきりいって、金融庁は、「わざと消費者が詐欺に引っかかているのを見てみないふりをしている」という人も少なくないことでしょう。

政府も、クラウドファンディングを後押しするような制度を勧めながら、消費者が詐欺に巻き込まれる可能性は二の次にしていたといわれそうです。

しかし、失敗した経験から制度を見直し、規制を整備し、業界の発展につなげていくということもあります。

ある意味今後の政府の対応によって、国としてソーシャルレンディングという仕組みをどう見ているかがわかってくるのかもしれません。

国としてソーシャルレンディング業界を日本経済にとって価値あるものとみるようであれば、問題となる部分を軽減するような規制や制度を作っていこうという動きがあるものと思っています。

対して、ソーシャルレンディングという仕組み自体を必要のないものと考えるようであれば、ソーシャルレンディングという事業が行いにくい制度に変えていくことでしょう。

とりあえず匿名化は、ソーシャルレンディング業界の健全な運営を願った方針だと思います。そして複数化の解除は、ソーシャルレンディング事業の行いやすさにつながっているようにも思えます。

つまりは、国としてはまだソーシャルレンディングという仕組みを見捨てていないように感じました。

個人的にはソーシャルレンディングが、よりよい仕組みに成長していくことを願っています。

そして、今回クラウドバンクが早くもその匿名化解除に取り組み、4/19日募集開始のファンドから貸付先の情報を公開するようになりました。

投資家は、この情報を精査しながら投資を行うか考えることができます。今のところ応募状況も順調なようです。



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