資産運用、うまくいかない時の考え方⁉

「投資信託や株式投資などで資産運用をしていますが、なんか上手くいかないんですが。」と思うこと必ずありますよね。そもそも資産運用なんてなかなか上手くいかないことの方が多いぐらいかもしれません。むしろ常にうまくいっているなんて人の方が異常事態です。

資産運用でうまくいかない時、どう気持ちを切り替えるといいのでしょうか?

資産運用でうまくいくことなんてほとんどない?

投資信託などを買っていると、今資産額がプラスなのかマイナスなのかを気にするようになります。

そしてプラスであれば上手くいっていると投資を始めた最初のころは思うものですが、なぜか徐々にその感覚は薄れていきます。

というのも、投資信託や株式投資でうまくいっているときというのは、自分一人だけが上手くいっているのではなく、投資信託や株式投資をしている人のほとんどが上手くいっているときだからです。

人は自分と他人を比較して良いか悪いかを判断する癖があり、その結果、自分のまわりで投資をしている人の話を聞くと、自分の投資が特別上手くいっているわけではなく、たとえ自分の資産が今プラスで推移していたとしても、ほかの○○さんは、もっとプラスになっているということを知ることになります。

すると、途端に「自分の運用成績はボチボチだな」、もしくは「プラスであってもあまり良くないようだ」と思うようになるわけです。

そう考えてしまうと、別に悪い成績ではなかったとしても、「なかなかうまく行かない」と考えてしまうものです。

なぜ他人の方がいい成績が出せるのか?

「なかなかいい成績で運用できているぞ」と思っても、必ずもっと儲けている人というのが出てきます。

しかもその人が、とてつもなく賢い人というわけでもなく、もともとものすごい金持ちで有益な情報をたくさん持っているというわけでもない。意外とどこにでもいるような人の中に、そういうもっと儲けている人というのが必ずといっていいほど現れるものです。

そうなると、「なぜなんだ」「どんな方法で儲けているんだ」と思うようになるものです。

しかし、自分よりも儲けている人がいるというのは、投資の世界では当然の話なのです。

株式投資にしろ、投資信託で運用するにしろ、投資の世界は確率や統計によって支配されている世界であり、ものすごく勝っている人が現れるのは、確率的にも当たり前の話です。

そして、そのものすごく勝っている人というのは、ものすごく少ない確率に「たまたま」入ることができただけなのかもしれません。

投資の手法にはいろんな方法があります。しかし、どんな方法を使うにしてもその結果はほぼもれなく『ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン』の原則に当てはまることになるものです。

自分よりも、ものすごく儲かっている人というのは、たまたま自分よりもハイリスクな取引しているために成し遂げられただけなのかもしれません。

もしこれからもずっと今のハイリスクの方法をとり続けたら、いつか必ず大きな損失を経験することになるものです。

その時になって、ものすごく儲かっていた人をその時は「あの人すごいな」と思っていても、いざ損失が発生したら、「自分の方が傷が小さく済んでラッキー」と思う日が来るかもしれません。

ではハイリスクで取引していた人が、投資環境が危なくなったらリスクを小さくすることによって、損する局面では小さな損で押さえられるのかと考えると、そういったケースはなおさら稀なようです。

というのも、人はハイリスクな取引することで大きなリターンを手にすると、そのリターンが小さくなることを嫌がるものです。つまり「まだ大丈夫」と考え続けハイリスクの取引をしてしまう傾向にあるものです。その結果、大きな損失を負うことになってしまい、それまでの利益がほとんど消えてしまったというケースは本当に多いです。

今抱えている損失は、果たして取り戻すことはできるのだろうか?

プラスになっている局面でも、いまいち上手くいかないと思ってしまうのは、他人と比較してしまうから。今度は逆に資産がマイナスになってしまうとどうなるのでしょうか。

すると今度は、プラスの時のように他人と比較してどうかといった発想をあまり意識しなくなります。不思議なものですが、なぜかそういう傾向にあるようです。

また、人は成功していることは人にどんどん話すけど、逆に失敗したことはあまり話したがらないという傾向もあります。

その結果、自分よりもひどい損失を負っている人がいるという情報が少なくなるということも他人との比較が意識されにくくなることに影響しているのかもしれません。

投資をしている人の平均値から言えば、損失を出しているといっても、決して悪い成績ではないのに、マイナスであるという事実だけで、「うまくいかないな」と思ってしまいます。

行動心理学の有名な理論にプロスペクト理論というのがありますが、人は利益よりも損失の方が精神的な影響が大きいという理論です。

マイナスであるという事実だけで、そのマイナスがどの程度の失敗なのかを考えずに、「だめだ」と考えてしまう。改めて、人というのは投資というものに向いていないのかもしれないと思うところです。

自分の投資スタイルを貫くことだけを考える。

「自分の投資がうまく行かないな」と考えてしまうことは、もう仕方がありません。そういうものだと思って、そういう自分と付き合っていくしかないと思っています。

そして、周りをうらやましいと思う気持ちやマイナスが消えないという不安と戦いながら、自分の投資スタイルを徹底することを常に考えることが最善なのでしょう。

そのためには、自分の投資スタイルはどういうものなのか。

投資をする目標はどこなのか?どのようなリスクとリターンを想定して運用しているのか?、などを考え、それに合わせた投資戦略を立て、実行するということに、とことん注力するというのが、『うまくいかない不安』への対処法なのかもしれません。

しかし、実際に運用していく中で、どうしても心揺さぶられることがあることも否めません。

他人の成績にうらやましく思い、自分のスタイルを崩して投資していまう。損失が発生して、耐えられなくて考慮不足のまま売却していまう。

そんな場合にお勧めしたいと思うのが、コアサテライトという投資戦略です。

コアと呼ばれる自分の運用スタイルで運用する部分と、心揺さぶられスタイルを崩す部分とを分けて運用するという方法です。

とにかく、投資では「うまくいく、いかない」といった感覚よりも、今の投資が自分のスタイルに合っているのかや、確率や統計的によって立証された確実性の高い手法を使っているのかどうかに集中する方がいいようです。

『成績は2の次。重要なのは過程というわけですね。』

そして正い過程で運用していれば、長い年月を経て、10年後20年後に急に花開くことになる。投資とはそういうものなのかもしれません。

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