今こそ金への投資を再度検討してみてはどうだろうか?

「既に株価は本質的な価値を超えて、高い水準のところにいる。」

という声を聞くことが多くなってきた気がします。

そこで今回は、金に投資をする意味について再度検討してみるのはどうかという話です。

ポートフォリオの10%を金で保有することの意味?

ウォーレン・バフェットは、金への投資に懐疑的です。理由は、金は何も生み出さないからです。

金を保有していても、その金から新たな金が生まれるようなことはありません。その点、株式は企業が事業を行い利益を生み出すことで、配当や株価の上昇などで新たな価値を生み出しているのだから、金に投資をするぐらいなら株式へ投資をした方がいいといったことを言っています。

この話はごもっともですよね。

対して、レイ・ダリオは、バフェットの投資の考え方は非常に素晴らしいのだけど、金に対する部分だけは間違っているといったようなことを言っています。

金は、金融危機などによって、株式市場などが暴落したり機能不全に陥ったりした時のリスクヘッジの役割を果たすので、ポートフォリオの一部は金で保有していた方がいいといっています。

ポートフォリオに金を保有するという話でよく聞かれるのが、ポートフォリオ全体の10%を金で保有するといいという話です。

いったいどちらが正しいのでしょうか?

投資スタンスの違いだろうか?

レイ・ダリオの投資スタンスは、下落リスクを可能な限り抑えつつ資産を大きく育てていくという発想で投資を行っているようです。

よく『オールウェザー(全天候型)』などといわれています。

どんなに相場が荒れるようなことがあっても対応するというか、好景気、不景気、インフレ期、デフレ期、高金利期、低金利期、どんな経済環境であってもプラスの収益を目指すといったもののようです。

まさにリスクをヘッジしながらプラスリターンを目指すというヘッジファンドという名の通りの運用ですよね。

対して、バフェットの運用法は、株式市場の下落リスクへの対処に重点を置いていない感じがします。

ただひたすらに、割安になっている優良企業を見つけたら投資をする。そんな印象を受けます。

ただ割安な企業というのは、株式相場が高値水準にあるときにはあまり見つからなくなってくるので、自然と株式投資をする機会が減っていき、気が付くとキャッシュが増え。

その結果、その後に株式市場の暴落などが起こった時に、そのキャッシュ保有割合の高さが、下落リスクに対応できることにつながっている。

そんな感じを受けます。

この2人の投資スタンスの違いが、金への投資の考え方の違いになっているのかもしれません。

金は株式市場の下落リスクの減少に効果があるのだろうか?

「金と株式市場の動きはおおよそ逆の相関関係ある。」という考えが株式市場のリスクヘッジに金を保有することが効果があると考える理由となっています。

SBI証券ホームページより

上記のチャートは、直近1年間の金と米国株(S&P500)のチャートになります。

これを見る限り確かに、金と米国株には米国株が上昇している期間は、金価格が下落し、米国株が下落している期間は、金価格が上昇している。つまり米国株と金の間には、逆相関の関係性があるようにも見えます。

上記のチャートは、同じ米国株と金のチャートですが、期間を10年間で見ています。

すると、逆相関の関係があるようなないようなよくわからない感じにも見えなくもないですよね。

つまりは、金と米国株には、短期的には逆相関の関係が見られなくもないけれど、長期的にはそうとも言い切れないのかもしれません。

ポートフォリオに金を保有する効果というのは、短期的な株式相場の下落に対するヘッジということなのかもしれませんね。

やっぱり今は金に投資してみてもいいのではないだろうか?

昨年後半から、短期的に株式市場が大きく下落することがあるのではないかという声が増えてきているような気がします。

米国株が10年もの長期にわたって上昇してきていることを考えると、そういう不安も出てくるのもわからなくはないですよね。

いつか下落する。しかも、それはかなり近くなってきているかもしれない。

という気持ちがあるのであれば、ポートフォリオに少し金を含ませてみてもいいのではないかと思わなくもありません。

それと、金価格は米国株式市場が大きく上昇してきたこの期間、ずっとさえないままでした。

しかし、2016年から少しずつ上昇してきています。

じつは、株式や債券、不動産などありとあらゆるリスク資産が大きく価格上昇を続ける中、金などのコモディティはずっとさえない相場がつづいていたわけです。

平均回帰ということを信じるのであれば、そろそろ反転してもいいのではないかと考えなくもありません。

そして株式市場の暴落が目前に迫っているという話が出てくれば、これが契機となって金の価格上昇の大きな追い風となるのではないかという見方もできなくもないですよね。

しかし、明らかな根拠がない。何となくそう思うだけ。

でも根拠がはっきりした時には、すでに相場は反転した後だったりしますから、そこが難しいところですよね。

金への投資は今チャンスなのか? 

それとも、金価格は今後も上昇することなんてないのか?

気がかりなのは、仮想通貨です。一時期、金は仮想通貨の登場によって、安全資産としての価値が薄まるなんて言われていました。

しかし、仮想通貨の暴落によって、再度金への安全資産としての価値が見直されているようにも思います。

なんにせよ。投資とは難しいものですね。

最後に一つだけ、金と同じくらいの安全資産の役割をする資産があります。

それは、私たちの最も身近な資産である、『円』です。

金融危機の際、ほぼほぼ円は円高になっています。

つまり、円という通貨を保有していれば、あえて金を保有する必要なないのかもしれません。

そして、ここまで見てきた金価格はドル建てだというところも注意点です。

どういうことかというと、金と株価には逆相関の関係性が見られるから金を保有しようと考えても、円に換算したらそうはならない可能性もあるというわけです。

つまり、株式資産の下落リスクに備えるのであれば、為替ヘッジ後の金価格に連動するような資産に投資しないと効果がないかもしれないということです。

幸いなことに、投資信託の中にそのような商品がありますので一度ご覧あれ?

例)三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)

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