ラッキーバンクから最悪の通知⁉ソーシャルレンディングの闇?

一時期は有力なソーシャルレンディング業者とも見られていたラッキーバンク。

しかし、今年の春ごろに金融庁からの行政処分を受け、その後新たなファンドの募集などは一切行っていませんでした。そして、すでに投資家から投資してもらっていたファンドの資金返済のためにいろいろやってきたようでしたが、あまり芳しくない終わり方となるようです。

ソーシャルレンディングとは、ラッキーバンクなどのソーシャルレンディング業者を通じて、資金の貸し借りをする投資方法をいいます。

ラッキーバンクでは、不動産事業者などとのつながりがあり、その不動産事業者が不動産開発などに必要となる資金をネットを通じて、不特定多数の人に募集を募り、投資をしてもらうということをしていました。

投資家としては、ラッキーバンクを通してお金を貸すことで、銀行預金などでは考えられないような高利回りを受け取っていたわけです。

しかし、このビジネスモデルには、多くの欠陥がはらんでいることが最近表面化してきました。

ラッキーバンクでは、この最終的にお金を借りている不動産事業者がラッキーバンクの代表者の親族であることが判明し、しかも、親族であるためか、お金を貸して大丈夫かどうかの審査もそうとう甘くしていたようです。

普通の判断ならば、貸さないかもしれないぐらいの状態になっても融資を行っていたというのですから、はっきりいって審査機能が働いていなかったと言ってもいいぐらいだったようです。

さらには、貸付を行う際に、貸付債権を保護するために設定していた担保の評価額を実際の価額よりも必要以上に高く評価して、投資家に、元本の保全性を勘違いさせるようなこともしていたようです。

つまりは、悪く言えば、嘘をついてお金を借りて、知り合いに貸していた。ようなものだったわけです。

そこで、この事実を知った金融庁が、行政処分を行ったということでした。

なぜ、このようなことになったのか?

なぜ、投資家はわからなかったのか?

まず法律で、ソーシャルレンディング業者が資金を融資する相手を明示できないということが一つありました。

どんな事業者に貸すのか、どのくらい担保評価額があるのか、これはソーシャルレンディング業者の見積もりを信じるしかなかったわけです。

なので、事業者の広告がまともそうであり、信用できると思ってしまえば、担保が設定してある分、元本を毀損する可能性は低いのだろうと考えてしまったわけですね。

そして、この問題解決に今年3月からいままで、約9か月という期間をかけてやっと解決が見えたわけですが、その方法が「やっぱりか・・・」と思いつつも、全然喜ばしくない結果となりました。

12月5日、ラッキーバンクから最終結論らしきメールが来ました。

長くてわかりにくい内容ではありますが、要はこの一文が結論ということだと思います。

『今般の債権譲渡では、両社の債権総額約50億円に対して、譲渡額が約16億円となる予定であり、お客様の出資金に毀損が発生する見込みです。』

つまりは、今回の投資家たちのお金を貸したという権利、いわゆる債権を、第三者に売却して資金を回収します。そしてその回収できたお金を投資家に分配いたします。

しかし、その時に回収できるであろうお金は、投資家たちが出した50億円に対して、16億円程度にしかならない予定です。

つまり、投資家は、投資したお金の3割程度しか戻ってこないことになるという事です。

なぜこのような方法をとることにしたのか、その理由を云々並べて説明してはいますが、正直信用してほしいと言われたとしても、とても無理な感じでしょう。

以前、似たような事件がソーシャルレンディング界隈で起きました。

ご存知の方もいるかもしれませんが、『みんなのクレジット』という業者です。そこでも似たような事件、そして似たような最終結論となっています。

投資家としては正直やりきれない気持ちだと思います。

いってはなんですが、『騙された』と思うことをされているわけですから。

しかし、これは泣き寝入りをするしかない。

高利回りを受けている分仕方のないところも実際ある。

どうやら、ソーシャルレンディングの最後は、皆こんな感じになるという流れが見えてきたような気がします。

ソーシャルレンディングという投資は、実際の投資先よりも事業者のリスクが最も高い。

しかも、信頼できる事業者かどうかを判断することが、不可能に近い。

いままで業界最大手と言ってきたmaneoでさえも、今似たような問題に足を踏み入れています。

株式投資や投資信託とは、まったく性質が違う投資なんだということを今回改めて実感している感じです。

ソーシャルレンディングで事業者に騙されると、すべてを持っていかれる。

株式投資や投資信託で、仲介業者に騙されても、買った株券や投資信託は手元に残る。

これが、ソーシャルレンディングと株や投資信託などの金融商品との大きな違いのようです。

ソーシャルレンディングには、法律や規制がもっと整備されることが必要のようです。

今回起こったことは、まったく頭になかったというわけではありませんでした。しかし、やってしまった。

まさに投資の本質です。

うまく回り始めると、悪い部分が見えなくなってしまう。

そして、評価を高く見積もってしまう。

株式相場などのマーケットで、楽観状態が蔓延するのとまったく同じメカニズムです。

そして、楽観が頂点に達した時、突然崩れて、今まで目が曇って見えていなかった悪いものが一気に表面化する。

まさにバブル崩壊にいたる経緯と一緒です。

授業料としては、決して安くはなかったかもしれませんが、ほんと勉強になる話です。

このような事件に巻きもまれつつも、何とかなっているのは、やはり投資の基本である。『分散投資』を行ってきたからでしょう。

感情によるミスを防ぐという意味でも分散投資は効果的だったということですね。

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