一流の投資家は「世界史」で儲ける(塚口 直史)

投資と世界史?

投資と世界史にどんな関係があるのだろうと思う人もいるかもしれません。

「歴史は繰り返す」という言葉があるように、「こういうことがあると、こういうことが起こってきた」という、歴史はだいたい似たような事をなぞっている、というのが投資においてとても参考になると考えられている視点です。

また、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉もあります。

ということは、投資の世界で賢者となるためには、投資に関する歴史を学ばなければいけないということになります。

本書の中でも説明していましたが、富豪と呼ばれる人たちは、歴史の大きな転換点で、その変化を見事にとらえ大富豪になっていると言っていました。

大富豪とまではいかなくても、それなりの資産を築くにしたって、やはり歴史の転換点を抑えるというのは、とても大切なことだというのは、誰しもがなんとなく感じるところではないでしょうか?

実は今、経済の波の最も長い波長である「コンドラチェフの波」の転換点に日本がいるのではないかというのが筆者の見解です。

つまり”これから”長い景気拡大に日本経済は入っていくと考えているようです。

ただもしそうなのだとしたら、今までアベノミクスと呼ばれ好景気と言われていた期間は何だったのかなとも思ってしまいますが。

そんな中で、大きく章を割いて話をしている『仮想通貨』。

もしかすると、大きな景気循環、とくにコンドラチェフの波は、インフラ整備の波と言われている中で、『仮想通貨』や『ブロックチェーン』という金融、決済、分散台帳、といったインフラ分野で大きな経済の転換点が来ていると筆者は考えているのかなと思えてきます。

おカネとは何なのか、その歴史を紐解き、今のお金の置かれた状況を推察。そして景気循環と今の日本経済は大きな転換点に差し掛かっているのでは?という見解。すると見えてきた仮想通貨などといったブロックチェーンという新しい社会基盤の可能性。

といった感じなのでしょうか?

これは投資と歴史を結び付ける一つのシミュレーションなのかもしれません。

しかし、歴史を知っているからこそ見えてくる世界。世界の変化を感じとっているからこそ、投資の仕方も見えてくる。

筆者はこの本を通して、そういったことを伝えようとしているのかなと思いました。

本書の最後の方に、幕末時代のある侍の日記の話が紹介されていました。『征西日記』といって有名な日記だそうです。

幕末といえば、坂本龍馬や西郷隆盛といった歴史的人物がたくさん登場し、日本が揺れに揺れた時代だったわけですが、日本に住んでいた人すべての人が一緒に揺れていたわけではなかったのではないかという見方を伝えるものとして紹介されていました。

その当時、日本という国が大きく変わるということを感じ取り、大きく動いた者たちだけではなく、今まで通りの日々を暮らしていた人たちもいたという事です。

幕末、京都という激動の世界の中でも、その激動を感じ取っていなかった、世の中が変化していることを意識せずに生活していた?

不思議に思うかもしれませんが、この感覚は、わからなくありません。

少なくとも、お金のことや投資、金融といった世界に触れることが多くなるにつれて、本当に世界は日々移り変わっていて、数年もするとだいぶ違った世界に変わっているなと少しずつ感じられるようになってきました。

それとともに歴史を学ぶことの大切さを、またとても感じています。

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