マネオの業務改善報告書、ソーシャルレンディング業界は大丈夫?

グリーンインフラレンディングが投資家から預かった資金を、不適切なところへ流用したとして問題になり、金融庁から業務改善命令を受けていたマネオですが、先日業務改善報告書を提出したようです。

グリーンインフラレンディングと言えば、ソーシャルレンディング業界の中でも高利回りで、しかも募集金額が多かったために投資がしやすく、多くの人がグリーンインフラレンディングを通して投資を行っていたようです。

利回りが年利10%を超えるという高収益という魅力。

投資対象が太陽光発電などの再生可能エネルギーという魅力ある分野。

そして、ソーシャルレンディング業界でダントツの1位にあるマネオマーケットが投資募集の窓口だったこともあり、信用していた人も多かったように思います。

ですが、結局は先も問題を起こしていた「みんなのクレジット」や「ラッキーバンク」と同じようなことをやらかしてしまったわけです。

問題を起こした主な原因は、グリーンインフラレンディングとそこで資金を集めお金を借りていたJCサービスにあるようですが、それでもマネオマーケットに向ける投資家の目は厳しいものとなる気がします。

今まで、マネオに圧倒的差をつけられていた他のソーシャルレンディング業者は少しでもシェアを大きくするために、ここぞとばかりに動き出してくるのでしょうか?

そんなマネオマーケットですが、一番の原因であるグリーンインフラレンディングとJCサービスの代わりに?(法律上の問題から)金融庁からの行政処分を受けました。

そして先日8月13日に、その回答となる、業務改善対応策を関東財務局に報告したようです。

ただ、その報告時には改善内容を投資家向けに公開されることはありませんでした。正直、投資家を軽視しているのではないかと疑ってしまった部分です。

その後、8月24日に業務改善対策の内容が投資家向けに公開されたわけですが。

以下がその内容です。

『投資家の皆様へ 

前回お伝えした通り、maneoマーケット社は、平成30年7月13日付の業務改善命令に基づく改善対応策等を、平成30年8月13日、関東財務局に報告致しました。 お客様を始め関係者の皆様には多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを、改めて心よりお詫び申し上げます。 今後、maneoマーケット社では、外部有識者からの評価・提言を受け、経営体制の見直し・強化をはじめとする改善対応策について、 順次取組みを進めてまいります。改善対応策の概要は以下のとおりです。 maneoマーケット社では今般の行政処分を厳粛に受け止め、改善対応策の着実かつ速やかな履行を通じて法令等遵守および内部管理態勢の充実・強化を図り、 お客様を始め関係者の皆様からの信頼回復に役職員一同全社をあげて努めてまいる所存です。

 《maneoマーケット社の改善策の概要》

 1.経営体制の見直し【平成31年3月完了予定】

 2.営業者の選定基準の策定【平成30年9月末完了予定】

 3.営業者の管理について (1)モニタリングの実効性を確保する取り組み【平成30年9月末完了予定】 (2)ファンドに対するモニタリングの強化【平成30年10月末完了予定】 

 4.組織の見直し (1)人材確保による法令違反行為等の未然防止、早期発見【継続実施】 (2)研修や人事評価の見直しによる法令遵守意識の向上【継続実施】 

5.投資者対応 (1)グリーンインフラレンディングの投資家向けの状況報告【継続実施】 (2)匿名組合契約約款・金銭消費貸借契約書の改訂、スキームの見直し【平成30年11月末完了予定】

 6.役員報酬の自主返納【実施済】 今回の行政処分を受け、次の通り、関係役員の役員報酬を自主返納。 ・代表取締役 瀧本 憲治 報酬月額の50%、3ヵ月 ・取締役 安達 義夫 報酬月額の15%、2ヵ月 

以上

 maneoマーケット株式会社』

グリーンインフラレンディングの件で損失を被っている投資家への対応は何も記載されていませんね。どのように対応していくのでしょうか?

それと、今のマネオファミリーという仕組みにも問題があるような話も見受けましたが、その辺もどうなるのでしょうか?

もし変更が必要なことになった場合には、今投資している分はどうなるのでしょうか?

なんとも、本当に気になるところは何もわからない状態ですね。

グリーンインフラレンディングの問題に対して、マネオとして誠実な対応がしてもらえていると感じられるのであれば、そういった先々の問題もなんとかしてくれるだろうと信頼できるわけですが、そこを中途半端にされると、マネオ自体をあまり信頼できなくなりそうです。

業界一位のマネオの信頼性が崩れた時、ソーシャルレンディング業界すべてにどんな印象がもたれるようになるのか?

ある意味ソーシャルレンディングという業界の曲がり角なのかもしれないとも感じなくもないですが。

きちんと調べた上で、ソーシャルレンディング業者を選定できれば、ソーシャルレンディング自体は、今後も有効な投資先であることは変わらないのではないかなと思うところです。

田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

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