リスクを取るというと、株式や投資信託などを購入する。つまり投資をするというイメージですが。
そもそも、「貯蓄という行為だってリスクを取っているということだよ」という声もあります。
日本では、何気なく銀行預金に預けていれば安心だという意識がありますが、そもそも銀行預金でさえ、銀行に貸出すという事なのですから、銀行の信用リスクを取っているという事にもなりますよね。
ちなみに信用リスクとは、預けた先が何らかの理由でお金を返してくれないリスクのことです。
一般的には、倒産等デフォルトにとってお金が返ってこないリスクを指すことが多いです。
しかし考え方によっては、顧客の資産を分別管理していなかったために、返せるお金がない。とか、たくさんの人が一度に資金の引き出しを行ったせいで、銀行に備蓄してある現金がなくなって引出し不能になるなども信用リスクと言えると思います。
今の時代、あまりイメージ付かないかもしれませんが、世界的には結構頻繁に出てくる話だったりします。
つまり、銀行預金だって厳密に言えばリスク資産というわけです。
安全資産の代名詞であるはずの国債だってそうです。
国債=安全資産という結びつきで考えられる人もあまりいないのかもしれませんが、そもそも銀行よりも信用リスクが低い、国家にお金を預けているわけですから、銀行預金よりも信頼できる預け先だといえるはずなのですが。
ただ、過去には日本でも預金封鎖という事件があり、国債がただの紙になったと言われています。
一般的に安全資産と言われてはいても、やっぱりリスクはあるという事です。
つまり、リスクの怖い人は、貯蓄さえできないという話になってしまうわけです。
だったら「タンス預金!」となるかと思いますが、タンス預金だって盗難や火事などいろんなリスクにさらされています。
どこに資産を備蓄しようとしても必ずリスクにさらされているという事を意識すると。
いろんなところに分けて資産を備蓄するのが一番賢い方法なのでは?と考えるようになります。
言ってみれば、これが分散投資というわけですね。
分散投資というと投資信託とかを連想することが多いようにも感じますが、分散投資のそもそもの考え方は、資産を比較的安全に備蓄しようという考え方からきているわけです。
「リスクが嫌いなら、貯金もするな!」
あまりにも極端な言い方ですが、そういう視点も非常に重要なことなのでしょう。
自分たちの資産が常にリスクにさらされているという意識を持つことが、大切というわけですね。
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