『楽ラップ』は、意外と低コストのロボアドバイザーだった⁉

『楽ラップ』とは、楽天証券で行っている最近はやりのロボアドバイザーサービスです。

ロボアドバイザーという名前を聞くと、AI(人工知能)によって株式などの売買を行っているというイメージをしてしまうかもしれませんが、実際には現代ポートフォリオ理論などを使って、最適な資産配分を計算し、自動で買付、運用を行うサービスです。

つまりは、ただのバランス型投資信託と対して変わらない運用を行っている感じになります。

バランス型投資信託と違うところは、アンケートなどに回答することで、その人に会ったリスク許容度を考えてくれて、いくつか用意されている運用パターンの中から一つを選んでくれるというところに特徴があります。

ハッキリ言って、自分自信で自分のリスク許容度をある程度把握できている人は、使う必要のない機能なのかもしれませんが。

多くのロボアドバイザーでは、運用する投資先にETF(上場投資信託)が使われています。

ETFのメリットは、投資信託に比べて運用手数料(信託報酬手数料)が低いことがあげられます。

つまり、ほとんどのロボアドバイザーでは、ETFを使うことで低いコストで運用できる仕組みを作っているわけですが、楽天証券の行っているロボアドバイザーサービス『楽ラップ』では、投資信託を利用しています。

そのため、『楽ラップ』は他社のロボアドバイザーサービスよりも、高コストになってしまい運用効率が悪いんだろうなと思っていたのですが。

意外と低いという事実がわかりました。

例えば、ロボアドバイザーサービスの有名なところで、『ウェルスナビ』と『テオ』というものがあります。

どちらもETFを使うことで運用のコストを抑えているわけですが、実際にはETFの信託報酬手数料に加えて『ウェルスナビ』や『テオ』のサービス利用料がかかる仕組みになっています。

その手数料がだいたい、預けている資産の1%ぐらいになっています。

(『テオ』に関しては、ETFの信託報酬手数料込みで年1%となっているようです。)

そして『楽ラップ』は、ロボアドバイザーサービスの利用料を抑えることで、組み入れる投資信託にもよりますが、だいたいトータルで1%程度、時には1%以下になることもあるようです。

投資信託でありながらも、1%程度でロボアドバイザーサービスを使えるとなれば、『ウェルスナビ』や『テオ』と実質それほど変わりないコストという事になりますね。

しかも、投資信託であるメリットもあると考えられます。

ETFに投資をすると定期的に分配金が発生します。

分配金が発生すると、評価額が上昇しているときはもちろんですが、下落していても、その分配金に所得税や住民税が課税されます。

つまり、税金というコストが発生することになるわけです。

しかし、投資信託の場合、分配金0というケースもあり、投資信託が投資している株式や債券といった投資先から受け取る配当金や利息に税金を課税されることなく再投資ができるというメリットがあります。

つまり、売買の回数が少なければ、税金というコストも下がるという事ですね。

さらに、投資信託の分配金は、評価額がマイナスになっているときは、特別分配金となり、これもまた税金が課税されない仕組みになっています。

そう考えると、税金も含めた総トータルの運用コストは、『ウェルスナビ』や『テオ』よりも『楽ラップ』の方が低くなる可能性も考えられそうです。

「なんで他社がETFを使っているのに、『楽ラップ』は投資信託なんだ?」と思っていましたが、そういう理由もあるのかなと感じました。

ロボアドバイザーは、長期で運用することが前提の投資であり、また基本的にインデックスファンドを使っていることなどを考えると、コストをできるだけ抑えることが、ロボアドバイザーを比較する際の大きな違いとなってくるように思います。

短期的に、どのロボアドバイザーが最も収益性が高かったのかといった比較をしているサイトなどもあるようですが、投資の方法からして、おそらく長期的にはそれほど大きな違いはないのかなと思っています。

つまり、最終的な優位性はコスト次第となるような気がしています。

もっとはっきり言ってしまえば、『eMAXIS 最適化バランス シリーズ』のような投資信託で、自分のリスク許容度に合わせたバランス型投資信託を選んで使った方が、ロボアドバイザーを使うより低コストになるため、もっといい成績になるかもしれないと思うところもあるぐらいです。

ETFではなく投資信託だから『楽ラップ』は他社のロボアドバイザーよりも不利だろうという考えは、どうやら間違っていたようですね。

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