ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュといった仮想通貨が冴えません。昨年の仮想通貨投資熱はいったいどこへという感じです。
どうやら仮想通貨のバブルは弾けたとみてよさそうな雰囲気です。
しかし、バブルがはじけた割には、思ったほど激しい下落ではなかったのかなという印象も受けています。
仮想通貨バブルを昔のチューリップバブルになぞらえて話しをしているケースなども見かけましたが、個人的にはITバブルの方が近いのかなという感じもうけなくもないです。
仮に仮想通貨バブルがITバブルと似たような感じになると想像すると。
ITバブルがはじけた後、今現在世界で最も時価総額が大きな企業はアップル、若くして世界トップクラスの大富豪になったフェイスブックのザッカーバーグ、ほとんど毎日目にしているGoogleというロゴ。
ITバブルがはじけたというのに、世界の中心にはIT関連の物ばかり。
実際、バブルがはじけたと言ってもそれで終わってしまうわけではなく、本来の力を発揮してくるのは、バブルがはじけた後いうのが本当なのかもしれませんね。
ITに関しては結果的にそうなりましたが、仮想通貨に関してはどうなるのかな?
少なくとも、ブロックチェーンという技術は今後もますます発展し使われていくだろうなという気はしています。
社会に広く普及される条件として、「便利」「低コスト化」「誰でも使える」というものがあると思っています。
いくら「便利」でもコストが高かったらダメだし。便利で低コストでも一部の者にしか使えないような場合もなかなか普及はしません。
ITは、まさに「便利」「低コスト化」「誰でも使える」の条件を満たしていたと感じます。
そして個人的には、ブロックチェーンもこの3つの条件を十分に満たしていると考えています。
電子マネーやクレジットカードのように支払い手段として使ったり、イーサリアムのようにブロックチェーン上で契約を成立させたり、一部の国ではブロックチェーン技術を使って不動産登記をすることを検討しているなど、非常に便利そうな機能を持っています。
また、システムの運営に巨大なサーバーなどが必要なくなるなど、システム利用に低コスト化をもたらすという期待もあります。
それに、ビットコインなどを見ているとわかるかと思いますが、国や地域といった場所を選ばず、スマホさえあれば誰でも使うことができるという可能性もあります。
まさに、「便利」「低コスト化」「誰でも使える」です。
社会に溶け込む条件は十分に備わっていると感じています。
ただ今は、セキュリティや社会システム上問題が発生しているというのが課題になっているのかなという感じがします。
ブロックチェーンを取扱う業者のセキュリティ意識や、法整備、規制などがまだまだ足りていないということです。
よく「仮想通貨は徐々に規制され始めてきているからもうだめだ」という意見を聞くことがありますが。
個人的には逆だと思っています。
仮想通貨はともかく、ブロックチェーンという技術を今以上に活用していくために、上のような課題に対して法整備や規制をする必要があると考えているのではないかと感じています。
なんといっても、「便利」で「コストを抑えられて」、「容易に使ってもらえる環境ができている」のですから使わない手はないはずです。
実際、バブルが起こった背景には、規制がない所で、普及するだけの条件を満たしていたからという見方だってできると思っています。
この辺は、ITと似たところを感じなくもありません。
とブロックチェーンに対していまだ期待をもって見ていますが、仮想通貨はどうなんですかね?
正直仮想通貨である必要はないのかもしれないと思うところもあります。
例えば、リップルのように銀行間に入り込んで低コストで送金を行うといった使い方の方がブロックチェーンの本来の使い方にちかいのかなと思ったりもします。
今後の仮想通貨をどう見るかは、ブロックチェーン技術の使い方に注目するという視点を持つといいのかもしれませんね。
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