貯蓄ができればお金に困らない。
ファイナンシャルプランナーとしてお金の相談を受けている中で、思うことがあります。
それは、『貯蓄ができれば、お金に困らない』ということです。
年収が多いとか少ないとか、入ってくるお金の量で、お金の悩みが解決されると思っている人もいるようですが、実際は違う。
「どれだけ貯められるか」。これがお金の悩みから解放される一番の要素なのではないかと感じている。
貯金ができる人というのは、年収の多い少ないはあまり関係がないようです。
年収が多くなくたって、驚くほどの貯金ができている人もいれば、年収が多くても全然たまっていない人も多い。
貯金というのは、年収で決まるわけでなく、支出のコントロールですべてが決まる。
つまりは、生活水準を抑えた生活ができる人が強い。最近よく耳にするミニマリスト(小さな暮らし)こそが、貯金への近道なのかもしれないと思っています。
そして、貯金ができるとお金に困らない。
というよりも、たくさんのお金がなくたって、今あるお金の中での生活に十分満足できる心を持っているから、そもそもお金のことで悩む理由がないのかもしれない。
不必要に贅沢を求めない、「足るを知る者は富む」ということです。
ある人が、老後のお金が不安だという。
でも、老後の年金など、収入が減った際にも、それに合わせた小さな暮らしができる人なら、そんなに不安になることはないのかもしれない。
自分の生活レベルをコントロールできる。支出のコントロールができる人は、お金に困らない。
ということは、収入の多い少ないに関係なく、普段から貯金ができる人は、それほどお金に不安を感じなくてもいいのかもしれない。
すごい貯蓄とは、小さな暮らしを極めること。
ズバリ言ってしまえば、この本の著者のように暮らすことはできないかもしれない。
そういう意味では、この本は、それほど参考にならないのかもしれない。
結局のところ、貯蓄をするためのコツは、どの本にも書いてあるような内容がほとんどです。
まずば固定費から見直すことや、先取り貯蓄をすることなど、特に別に目新しいものではなかったです。
ただ、他の本にはない貯蓄のために一番大切なこととして印象に残ったのは、『小さな暮らしに徹する』ということでした。
本書を読んで、貯蓄に対する意識が変わったのは、「貯蓄をするなら、どれだけ『小さな暮らし』をするのか」ということでした。
そして、その『小さな暮らし』こそが、貯蓄の王道なんだということでした。
固定費を削るのも、言ってみれば小さな暮らしの根幹となる部分です。
住む地域の選び方で、家賃などの固定費は下げられる。
小さな家に住むことで、モノが増えすぎない生活ができる。
生活費を下げられれば、生命保険だってそんなに大きなものはいらない。むしろ生命保険そのものがいらないと思うことさえある。
『小さな暮らし』を意識するだけで、支出が抑えられ、ひいては貯蓄額が増えることになる。
「『小さな暮らし』ことが、貯蓄を成功させる決めてになっているんだ。」ということを本書を読んでつくづく感じました。
0コメント