世界のエリート投資家は何を見て動くのか 自分のお金を確実に守り、増やすために( アンソニー・ロビンズ)

前に紹介した、『世界のエリート投資家は何を考えているのか 「黄金のポートフォリオ」のつくり方』と合わせて1つの本といった感じになっています。

『世界のエリート投資家は何を考えているのか』では、実際の投資の考え方や世界最大のヘッジファンドを運用する、著名投資家のレイ・ダリオの考える一般の人でも実行可能なポートフォリオの実践例を紹介している感じで。

こちらの『世界のエリート投資家は何を見て動くのか』は、お金や投資を通した自己実現、自己啓発の内容になっている感じです。

投資について学びたい人は、『何を考えているか』を読めば十分に満足できるのかもしれません。

しかし、何のために投資をするのか、または、お金を稼ぐのか、それとも、ただお金を稼ぐのではなく、人生を有意義に生きるためのお金との付き合い方とはどういったものか、幸せなお金持ちになるためにはといった部分まで考えることも大切だと考えるのであれば。

やはり、2冊で1冊といった感じになるのかなと思いました。

幸せなお金持ちになるためのポイントとは、ざっくりまとめてしまえば、「与える事」と言っています。

具体的に言えば、「寄附」をすることがあげられます。

日本人は「寄附」が上手ではないという話をよく聞きます。

実際、統計データなどで日本人の「寄附額」は世界的に見ても少額だという紹介記事をよく見かけます。

寄附の話になると、ほとんどの人が、「そんな余裕はない。」「もっと収入が増えてから。」とよく言います。またひどいときには、「寄附するお金があるなら、私にちょうだいよ」といったことを言う人までいたりします。

簡単に言ってしまえば、日本には「寄附」をするという文化がないことが問題なのだとは思いますが、それでも経済で大国となった先進国としてちょっと恥ずかしいのかもしれませんね。

ふるさと納税で寄附をする人が増えるようにはなってきたようですが、このふるさと納税も、寄附するともらえるお礼目当てでというケースが少なくありません。

つまり、純粋に見返りを求めようとしない「寄附」というのは、すごく稀なことのように感じるわけです。

しかし、本書では、今の収入云々ではなく、とにかく少額でもいいから「寄附活動」を始めなさいと言っています。

筆者がジョン・テンプルトンから教わった話で、『「10分の1税(収入の8~10%を協会や慈善団体に寄附する)」を払う人で、経済的に成功しない人はいない』ということを聞いたという話が紹介されています。

(ジョン・テンプルトンとは?)

正直、なぜ寄附活動が、経済的成功に結び付くのか?寄付しないで貯蓄したほうのが少なくとも経済的にはうまくいくのではないか?などと思ってしまうところもなくはありませんが、どうやらそういう事ではないようです。

あくまで想像でしかありませんが、以前人間は遺伝子レベルで「共生」という本質があるという話を見ました。

つまり、人は、一人で生きていけるようにはできていないという事です。

寄附をしたりする活動は、まさにその共生という本質的行動を行っているということなのかもしれません。

ということは、寄附することは人間の本質的なものであり、その本質に従って行動しているからこそ幸せに感じたり、成功への道が見えたりするということなのかもしれません。

「寄附をすれば成功できるのか?」と言われると、ちょっと困りますが、少なくとも成功している人は「寄附をしているのかな」という感じも受けなくもないです。

たとえば、企業経営者などの中には、お金の寄附でなくとも、ボランティア活動を行ったりして時間と労力を寄付しているケースをよく見かけたりします。

とりあえず、数百円でも寄附を始めてみると、何かが見えてくるのかもしれませんね。

もし数百円では何も見えてこないと感じるのであれば、おそらくその人は、もっと寄附するだけの器のある人なのかもしれません。

本書を通して「寄附をする」という事にこれだけの意味があるんだなとを改めて感じさせられました。

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