TKO木本の投資詐欺?
芸能人が高額の投資詐欺に引っかかったことで、テレビや雑誌で今話題になっています。
でも正直、「そこまでのことか?」というのが個人的な感想です。
そもそも、投資詐欺なんてそこら中にある。
見えない人には見えていないだけで、年中投資詐欺は起こっている。
ちょっと前にも、クラウドファンディングを利用した大規模な投資詐欺ともいえるような事件があった。
みんなのクレジットやラッキーバンク、グリーンインフラレンディング、そして当時融資型クラウドファンディングの最大手と言われていたマネオもそうでした。
みんな、特定の投資目的でたくさんの人からお金を集めたのは良いけれど、実際には、その目的に投資せず、結局投資家にお金を返すことが出来なくなった。
そしてその被害額は、マネオ関連だけでも、100億以上の規模です。
最近だと、株式市場に上場しているJ-REITのエスコンジャパンリート投資法人が、不動産取引でスポンサーである親会社が有利になるように売却価格を高くして、リートに高値で売りつけていたという事例が発覚し、金融庁から行政処分を受けたこともあった。
これだって、投資家が直接的に損失を被ることになる話で、とてもまともな話ではありません。
だけど、これらの事例は、「正式に詐欺」とはなっていません。
つまりは、投資詐欺かそうではないかは、紙一重。
そのまままさにの投資詐欺もあれば、やっていることはほとんど詐欺でも、法律的に詐欺とならないように事前に予防線を張っている詐欺まがいなのかの違いだけ。
実は、そんな金融取引は、この世の中ごまんとある。
今さら、投資詐欺だと騒いだところで仕方がない事なのです。
大切なのは、投資詐欺から自分を守れるファイナンシャルリテラシーを持つことです。
投資詐欺の見分け方?
投資詐欺というと、必ずといっていいほど言われていること。それは、「あまりにも高いリターン」はおかしいという話です。
よく、預金金利などと比較して、この金利は異常だなどという人がいます。
TKO木本の投資詐欺の例では、月利10%なんていう高いリターンが提示されていたと言われていましたが、さすがにこれは怪しいと思ってもいいのかもしれない。
でも、『高い利回り』という理由だけで、投資詐欺だと言い切るのはどうなのだろうと思う。
ましてや、銀行などの預金金利などと比較しようと考えること自体が、その人のファイナンシャルリテラシーを疑ってしまいます。
大切なことは、「その投資先について十分な知識や経験を持っているかどうか?」なのではないかと思う。
そして、良くわかならないなら、決して全力で投資をしないこと、小口で始め分散させること。
もしかしたら投資詐欺かもというリスクを考慮しながら投資をすることです。
先ほどの、融資型クラウドファンディングやJ-REITの場合などは、行政から登録や許可を受けていて誰もが健全だと思う理由が付いているのに、それでも詐欺まがいの行為が行われることがある。
そのぐらい、投資詐欺は身近にあると自覚することが必要だと思います。
細かく見ていけば、世間でよく目にしている『外貨建て保険』や『ラップ口座』、『投資信託』などでは、金融庁が直接ダメ出ししていることもある。これだって、投資家を欺く金融商品だと言えなくもない。
それを知ってか知らずか、平気な顔でこれらの商品を勧めてくる営業員や金融機関、彼らだって怪しく見えてくる。
さらに国や日銀の政策だって、おかしいと思うことがある。短期金利と長期金利の差をコントロールするイールドカーブコントロールという政策。これは、本来あるべき金利をごまかすという意味では、これだって投資家を欺く行為になるのではないかと思われる。
結局のところ、金融の世界では、国も企業も個人も、だましだまされの世界なのかもしれない。
投資詐欺に引っかかりたくないというなら、そもそも投資をすべきではないという事になってしまう。
投資詐欺に引っかからないためには、守りの投資テクニックとファイナンシャルリテラシーを身につけることしかないのではないかと思うのです。
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