楽天の「楽天・全世界株式インデックスファンド」が高評価??

年に1度の個人投資家自らが優れた投信を選ぶ「ファンド・オブ・ザ・イヤー2017」で1位となった楽天の「楽天・全世界株式インデックスファンド」。

高評価を受けた理由として挙げられているのが、低コストであるという点です。

「楽天・全世界株式インデックスファンド」は名前の通り、全世界の株式に投資をする投資信託ですが、その信託報酬手数料は0.24%となっています。

世界株式を対象としたインデックスファンドには、これよりも低い信託報酬手数料のものもありますが、そのほとんどは先進国株式を対象としたものが多くなっています。

それに対し、「楽天・全世界株式インデックスファンド」は先進国株式だけではなく、新興国株式へも投資を行っているという、まさに全世界に幅広く投資をしているという事に特徴があります。

実際には、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する、「バンガード® ・トータル・ワールド・ストックETF」へ投資をすることで、全世界への幅広い投資を可能にしている感じです。

ここで、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとはどういうものかという疑問がわきますが、この指数は、先進国と新興国の両方を対象としていることは当然ですが、さらに大型株と言われる、いわゆる有名企業だけでなく、小型株への投資も行っていて、全世界の株式時価総額の98%をカバーしているとされています。

似たような世界株指数に、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)というものもありますが、こちらよりも投資対象を幅広くしているといった感じです。

つまり、「楽天・全世界株式インデックスファンド」へ投資をすることで、先進国から新興国、そして世界中の大型株から世界中の小型株まで、世界の隅々まで投資できるというところが魅力の商品です。

ただ、すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、この投資信託の元をたどると、1本のETFを投資対象にしているだけであって、別にこの「楽天・全世界株式インデックスファンド」ではなくても、直接「バンガード® ・トータル・ワールド・ストックETF」を購入すればいいじゃないかと考えることもできると思います。

ちなみに、このETFへ直接投資をした場合の保有コストは、0.11%となっています。

投資信託という商品に替えただけで、保有コストは倍になるわけですね。

じゃあ、このETFに投資することがこの投資信託でないとできないのかというと、そういうわけでもないようで、米国株が取引できる証券会社であれば「バンガード® ・トータル・ワールド・ストックETF」を購入できる可能性が高そうです。

実際に、ネット証券大手のSBI証券、楽天証券、マネックス証券では、「バンガード® ・トータル・ワールド・ストックETF」を直接購入することができます。

ETFではなく、投資信託を使うメリットとしては、毎月積立などのドルコスト平均法が行いやすいという点があげられます。そう考えると、積立NISAやiDeCo(イデコ)を利用するときには、この投資信託の方が使いやすいのかもしれませんね。

しかし、このような投資信託が高評価を受けるという点で、個人的には疑問に感じるところもあります。

なぜなら、ただ預かったお金をETFに投資しているだけですからね、なんの工夫もいりません。誰でもできます。

本当にそれでいいのだろうか?

「低コスト」と「インデックス」、それと「分散投資」という言葉に縛られ過ぎていないか?

最近の資産運用の流行り?としては、まさにこの3つの言葉があげられています。

しかし、多少コストが高くなっていても、いい投資信託はある。

インデックスにも、インデックス自体の作り方に問題があったりするなど、盲目的に信じるものではないと思う。

実際にそのインデックスの問題点に着目し、少し工夫を加えてつくったインデックスであるスマートベータというものが存在し、それなりに効果を出しているという話もあります。

それと分散投資をすれば、確かにリスクは下げられるが、その分リターンは減少する、それに分散しすぎは逆に無意味で、適度な分散でリスク削減効果は十分に発揮できるとも言われています。

また、ただ分散することよりも、相関係数などを的確に利用した分散をしなければ意味がないとも言われています。

さらに言ってしまえば、分散投資は無知のリスク防止であり、本気の資産形成を目指すならある程度の集中投資をする必要があるというのは、本などを読んでいると著名な投資家たちの共通認識だと感じます。

といった感じで、低コスト、インデックス、分散投資ができていればいい投資信託だという考え方には少し問題があると思っています。

投資って奥が深くて、簡単なようで簡単ではないところがあるものです。それをたった3つのポイントで評価しようなんてちょっと間違っているのかもしれないなと思う今日この頃です。

FPたなか/㈱あせっとびるだーず


『お金のいろはファイナンシャル・プランニング』という独立系FP事務所で資産運用プラン策定の相談を行っています。

https://fpoffice.okane-iroha.com/

㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け

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