ハーバード大学の運用法を参考に?GCIエンダウメントファンド。

すみません。ハーバードとか言いながら、画像はオックスフォードですが。

『GCIエンダウメントファンド』とは、名前にもついているエンダウメントの投資戦略を参考にして、運用が行われている投資信託です。

ちなみに、エンダウメントとは、寄付金によって設立された米国の名門大学の財団、基金のことを言います。

エンダウメントと個人投資家の運用には似たような性質があると、『GCIエンダウメントファンド』の運用会社は言っています。


長期投資が前提!

機関投資家といわれる、金融機関に所属する投資家は、比較的短い期間で成績を上げることを求められているそうです。

例えば、一般的なアクティブファンドと言われる投資信託では、とにかくたくさんの資金を集められることが一番重要な使命となっているので、そのためには、短期的に結果を出して一般消費者に魅力を感じてもらわないと、投資してくれる人が少なくなってしまうので、1年から3年ぐらいの間にそれなりの結果を上げないといけないというプレッシャーがかかっているそうです。

ですが、エンダウメントや個人投資家は、短期的に成績が悪くても、長期的にじっくりと投資を行うことができるというところが一般のアクティブファンドのファンドマネージャーと違うという話です。

具体的には、今のように大きな株価上昇の流れの中で、でももしかしたら近いうちに大きな暴落がくるという可能性も捨てきれないなんて環境があった場合。

エンダウメントや個人投資家ならば、少し株式投資を抑えて、債券や金へ資金を移動しておこうかという事ができるわけですが。

株式投資信託のアクティブファンドのファンドマネージャーは、確かに暴落という可能性はあるのかもしれないと思っていても、最低でも日経平均やTOPIXといった市場平均に負けるわけにはいかないということもあり、株式投資の資産配分を減らして運用するという事ができないというわけです。

もし株式投資の資産配分を減らしてしまえば、日経平均やTOPIXに負けることがほぼ確定ですからね。

そうなると、本当に暴落が来た時には、日経平均やTOPIXと一緒に谷底に落ちるような下落をすることになってしまいます。

ですが、先のような株式投資を抑えた運用ができるエンダウメントや個人投資家は、株式相場の暴落に巻き込まれる額を抑えることに成功し、さらに言えば、暴落時に株式を買い増すという行動をとることもできるわけです。

このような運用スタイルの違いが、一般的な投資信託とエンダウメントや個人投資家の違いだと『GCIエンダウメントファンド』の運用会社は説明しています。

下落を抑えつつ、上昇期にはできる限り乗ろうという発想の投資戦略によって、エンダウメントの運用成績は、長期的に見ると、かなりいい成績を残してきているという話です。


オルタナティブ投資の活用!

オルタナティブ投資とは、株式、債券といった伝統的な投資商品ではない、新しいタイプの投資商品を指しています。

例えば、ヘッジファンド、プライベートエクイティ、REITといった商品が挙げられます。

これらのオルタナティブ投資は、様々な投資戦略を駆使したりすることで、伝統的な投資資産とは違った(相関性が見られないような)値動きをすると言われています。

この値動きの違う資産を組み込んでポートフォリオを作成する行為は、リスクを低減することに効果があると、ポートフォリオ理論で考えられています。

また、オルタナティブ投資の中には、決してリターンが低いものばかりでもないため、ポートフォリオ全体で、リスクを抑えつつ、高いリターンを維持するといったことが期待されています。

実際に、『GCIエンダウメントファンド』の投資資産の割合は、オルタナティブ投資が36.5%(2017年9月)と結構大きな割合を占めているようです。


『GCIエンダウメントファンド』はどうなの?

エンダウメントの投資戦略の魅力は大いに伝わってきました。

しかし、肝心の『GCIエンダウメントファンド』の運用力はどうなのかなというところですが。

はっきり言ってしまえば、まだわかりません!

運用開始が、2015年9月25日ということなので、まだ2年程度しかたっていません。

エンダウメントの投資戦略の特徴は長期投資だということですから、運用力が試されるのはこれからという事になるはずです。

特に、市場の暴落と暴落からの立ち直りを経験した中で判断してみないと何とも言えないだろうなと。

つまり、第二のリーマンショックでも来てみないとなんともという感じです。

ですが、期待感はありますよね。

投資信託の評価を行っているモーニングスターの「ファンド オブ ザ イヤー 2016」で、バランスファンド部門の優秀ファンド賞を受賞したというのが、その理由に挙げられそうです。

また、信託報酬手数料が0.702%程度と独特な運用を行う投資信託なのに1%を切る水準で設定されていることも、低コストの投資信託という事でプラスの印象です。

それに、月次レポートを見ると、順調に純資産が増えていることもいい点ですよね。

長期投資を続けていくにあたって、純資産が増加し続けるというのは重要な要素です。

純資産が減っていくという事は、換金している一般投資家が増えているという事になります。

一般投資家にお金を返すには、投資信託の運用会社は投資資産を売却し現金化して、一般投資家に返さないといけなくなります。

こういうことが多くなると、なかなか長期投資というスタイルを維持するのが難しくなると言われています。

まぁ、売却が続くわけですから当然ですよね。それに再投資するべきところで再投資ができなくなってしまうというのもデメリットですよね。

まだ、生まれたばかりのファンドという感じで判断の難しいところですが。期待感はあるのかな?

(株式会社 GCIアセット・マネジメント)


0コメント

  • 1000 / 1000