AI(人工知能)によって奪われる仕事と資格?

先日、人気資格の宅地建物取引士の資格試験がありました。

今回私も受験してきたわですが、自己採点した感覚だと、良い感じだと思っています。(合格圏内に入っているはず?)

みんなが宅建士などいろんな資格を、一生懸命勉強して取るわけですが、資格取得で気になる話題としてAI(人工知能)が挙げられます。

AIが普及することで、仕事がなくなり、一生懸命勉強して取得した資格も意味がなくなってしまうのではないかという問題です。

AIによって取って代わられる仕事として挙がってきている物の中には、会計士や税務申告書作成といった専門的な仕事まで含まれています。

会計士や税理士といった職業は、簿記や公認会計士、税理士といった難しい試験に合格しないとできない仕事なわけですが、それがAIによって仕事を奪われるというのですから、あまりうれしい話ではありません。

実際、AIとは違うと思われますが、つい最近東証マザーズに上場したマネーフォワードが行っている、クラウド会計サービスは、その話がまんざら嘘でもないのかもしれないと感じさせるものがあります。

まず第一に、会計士や税理士が取り扱っているものである、数字がコンピューターと相性が良すぎるという点です。

数字に関する処理は、間違いなく人がやるよりもコンピューターの方が優秀です。このことに関しては、誰も異論はないと思います。

資産運用の世界でも、ロボアドバイザーといった存在が出てきたりして、人が資産配分などの構成を提案することがなくなりつつあります。

つまり、ファイナンシャルプランナーも他人事ではないといえます。

今回受験した宅建士だって、AIにとって代わられる資格だと言われています。

このように資格を取ってもAIというより優秀な存在が出てくることで、資格が意味なくなってしまうのであれば、なぜ苦労して勉強をしてまで資格を受けるのかと思うところもある訳です。

「それなら、資格なんて取っても意味ないじゃん!」と考える人もいるかもしれません。

おそらくその考えは、半分あっていて、もう半分は間違っているものだと思います。

確かに、AIはすごいと思います。AIでできるのであれば、人に任せずにAIに任せた方がいいと思います。

でも、AIはあくまで道具だという側面もあると思っています。

そして道具を使うのは、人ですから。人の能力が上がらなければ、その優秀な道具もうまく使いこなせない可能性は十分にあると思っています。

例えば、資産運用の世界にはポートフォリオという理論があり、これが非常に優秀で、そして今まさしくロボアドバイザーなどによって、AI?によるポートフォリオ運用が行われているわけですが。

でもポートフォリオ理論の何がすごいのか?ポートフォリオ理論ってどんなものなのかよくわからずに使っていても、一個人が、それで正しい判断が下せるのかどうか。それは別問題だからと考えるからです。

自動車の世界にも言えると思いますが、今の自動車だって少し前からしたらものすごい進化をしています。

でも自動車がどんなにすごくても、やっぱり道具です。

そのすごい性能を十分に使いこなすためには、やっぱりドライバーの力量は必ず必要になってくるのではないでしょうか?

自動車には横滑りを防止する機能がついています。でも、一般のドライバーがその横滑りを防止する機能を十分に使っているのでしょうか?

普段使うことはなくても、レーサーが自在に横滑りを操るようなに一般のドライバーが自動車の横滑り機能を使う事はできていないはずです。そこはその限界まで車の性能を引き出すドライバーの腕が必要だという事です。

つまり言いたいことは、AIによって仕事を奪われるかもと言われると、なんとなく不安な気持ちにもなりますが、だからといってAIを排除しようとするのではなく、むしろそれをどうやって使ったら、今の仕事により良い結果をもたらされるのかなと考えていた方がいいのではないかなという事です。

それに、知識というのは、複利であるとも思っています。

一つ一つの知識は何の関連性がないように感じても、いろんな知識を多方面から取り入れることによって、より知識が生かせるようになるんじゃないかと思っています。

たとえば、今回宅建士を受験するにあったって色々勉強したわけですが、宅建士として活躍しないのであれば、ほとんど必要のない知識なのかもしれません。

でも、その中で、他の知識と組み合わせると違うものが見えてきたりします。

宅建士の資格勉強に直接絡んでいたわけではありませんが、2020年6月2日から民法の改正が施行されます。

その中に、保証人の話がありました。保証人については宅建士の試験で勉強する範囲です。

例えば、住居の賃貸の保証人になってもらうにあたって、保障する額というのが今まで具体的に示されていなかったわけですが、改正後はその保証額を示すことになります。

賃貸の保障とはどこまでを指すのかご存知でしょうか?

家賃の滞納は誰でも思いつくところだと思いますが、他にも賃借人による破損や賃借人の過失による他の入居者への被害なども保障することになります。

つまり、家賃の滞納ぐらいならば、数十万円程度の保障をイメージしていればほぼ間違いなのでしょうけど、火災などの話も含めれば、数百万円以上は考えないといけないということになります。

つまりこれは、部屋の賃貸借契約時に、保証人になってもらう人に、例えば1000万円の保証契約という形でサインをしてもらうような話になるわけです。

保証人になる方からしたら、ちょっと躊躇する話ですよね。

もしかすると保証人になりたくないという話も出てくるかもしれません。

そこで保証会社を使おうという考えが出てくる可能性が高いと想像できるわけです。

ここで投資としての知識が働いてきます。

保証会社を使う人が増えるということは、保証会社にとっては売り上げをのばすチャンスです。

投資家としては、保証会社の株式を購入することも一つと考える可能性があります。

すると、なんと最近保証会社の上場を見かけるようになってきたということに気が付きます。

最近だと『株式会社Casa』という会社がIPOを行っています。

もしかしたらこれは、民法改正を見据えての上場なのかという想像が湧きます。

今度は、会計の知識が働いてきます。

保証料というのは、ほぼ固定収入だろうと想像できます。いわゆる部屋を賃貸している人がいれば、確実に売り上げになるストックビジネスです。

保証会社を利用する人が増えれば、その売り上げは、今後固定的に収入になってくることが想像でき、ストックビジネスは、売上が安定しているため、経費のコントロール自体で利益を調節しやすい、言葉を変えれば利益が出やすいビジネスモデルだといえます。

さらに言えば、保証というのは保険会社のイメージに近いですよね。

保険会社は、契約者さえいれば基本儲かるビジネスだと思っています。保険会社に勤めていた経験があるのでなんとなく感じているところですが。

「保険に入る必要はない」なんてコラムを書いている人の記事を読めば、だいたい保険会社がどうやって儲けているのかはわかってきます。

ここまでくると。

①保証会社は保険ビジネス。

②保険ビジネスは契約者が増えれば自然と儲かる。

③民法改正で保証会社の契約者が増える可能性が高い。

④保証会社が上場し始めたのは、儲かる将来を見据えて事業拡大を狙っている?

⑤これから保証会社は儲かる事業になるのかも?

⑥保証会社の株価は、今後上昇していくのかな?

といった連想ゲームができます。

こうやって知識が知恵になって行く感じです。

これがいろんな知識を積み重ねることで、力を増してく複利じゃないかと考える理由です。

AIによって資格が無駄になる可能性は、おそらくものすごく高いのかもしれません。でもそうやって身につけた知識は、他の分野の知識などで補強され、収入を増やす知恵になってくる可能性だってあるという事です。

直接資格が生かせなくなったとしても、その知識は無駄じゃないと信じています。


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