信用取引の口座は必要か?

『無知と借金が結びつくとき、その結果は非常に興味深いことになります。』

『市場環境が悪化したらレバレッジは裏目に出る。その結果、それまでの立派な運用リターンが雲散霧消し、株主資本を破壊する。』

これらは、世界一の投資家と言われているウォーレン・バフェットの言葉です。

そして、この話は『信用取引』はするべきではないといっているようにも聞こえます。


信用取引の魅力!

信用取引は、投資元本の3倍まで取引ができます。

つまり、株式投資によるリターンを約3倍に引き上げてくれるという魅力があるという事です。

年7%で運用できている人は、7%×3=21%です。

ウォーレン・バフェットの運用利回りの年利率が約22%という話ですから、もしかするとバフェットのような大金お持ちになれるかもしれないリターンですよね。

仮に年21%で、20年間運用を続けると、1,000万円が、6億4千万円になる計算です。

30年になると、51億をこえてきます。

いや~!すごいです。

年利7%ぐらいの運用法で3倍のレバレッジを掛ければいい。

この年利7%というのは、おおよそ日経平均やTOPIXといった市場平均インデックスと同じぐらいと考えられますから、平均的な成績を目指せばいいだけなので、できない事もなさそうです。

なんと魅力的なんだ!とリターン面だけを考えるとそう思えるけど。

レバレッジを掛けてうまくいかない原因は。

リターンが3倍だけど、リスクも3倍ってことですよね。

仮に、51億の資産を持っていても、リーマンショックのようなことが起きれば、レバレッジを掛けていなくても資産が半分以下になってしまう可能性があります。

その3倍というと・・・。

すっからかんでは済まない、マイナスになりますよね。

実際には、すっからかんになる前に、強制決済されるので、マイナスになることはありませんが。

51億の資産が、たった1,2年程度でほぼゼロ!

これは怖いですね。


なぜ信用取引はうまくいかない?

先ほどの例から考えると、レバレッジを掛けていると、リーマンショックのような金融危機がくると、たとえ51億の資産であってもあっという間に消えてしまうこともあり得るわけです。

もしレバレッジを掛けていなければ、たとえ半分になったとしても、25億は残ります。

この差は大きいですよね。

『金持ちになるための2つのルールを守りなさい。 【ルール1】絶対にお金を損しないこと。 【ルール2】絶対にルール1を忘れないこと。 』(ウォーレン・バフェット)

これは個人的にお気に入りの言葉ですが。まさにこの通りですね。

投資の世界で一度大きなお金を失ってしまうと、立て直しがきかなくなります。

51億になるまでに、何十年もかけて?たった1,2年ですっからかん。そのあとまた51億に戻すためにはどうすればいいのでしょうね?

つまりレバレッジの怖さはここです。

さらに言えば、今までのところ、リーマンショックではないけれど、市場でパニック暴落というのは10年に一度ぐらいのペースで来ていました。(そろそろリーマンショックから10年になるので、さぁどうなるのでしょうか?)

つまり、「信用取引をつかって10年間は儲かっていても、10年に一度の暴落でリセットされる。」というのをこれまで繰り返してきた可能性が高そうです。

だからなのか、株式の信用取引で大富豪(総資産51億以上)なんて人を滅多に見かけることがないのかもしれません。

ちなみに私は、そういう人に会ったこともうわさで聞いたこともないのですが。

それともう一点。コストという点にも問題があるように感じます。

信用取引をしたときには、金利がかかります(買いの場合)。

この金利が約2~3%となっています。

つまり、株式投資のリターンが7%だったとすると、7%から金利2~3%をひいた数値が信用取引のリターンという事ですよね。

つまり信用取引で得られるリターンは約4~5%という言うわけですが。リターンが減った分リスクが減るわけではないですから。リスクは3倍のままです。

「これはちょっとバランス悪いよね。」と思うところです。


信用取引は必要ない?

リターンを数倍に挙げる『界王拳』(ドラゴンボールより)みたいな信用取引。

使いこなしたらカッコいいですね。

ただドラゴンボールの孫悟空も、界王拳をつかうと、体を壊すというダメージを負います。

この点は、ほんと信用取引と似ているかも?と思うところです。

もしかしてハイレバレッジとダメージを負うことは自然の摂理なのか?

冗談はさておき、信用取引のようなレバレッジ取引は、うまく使いこなせれば、非常に有利なところで戦える可能性はあると思っています。

『大化け株とレバレッジで勝つケリー流株式投資法(ジェイソン ケリー)』という本を読んでそう思いました。

バフェットにしろ、レバレッジを悪く言っているところもありますが、実際には借入を有効に使って資産を増やしているようにも見えます。

投資で資産を増やすためには必ず元手が必要になります。

もともとのお金持ちならば問題ないのでしょうが、全員がそうとは限りません。ならば借入の力をかりるという話になるのは非常によくわかります。

ただ信用取引は、コストが高いことがいまいちいただけません。

その点に関してはほかの金融商品を使った方が良いのではないかと思うところです。

例えば、オプション取引や先物取引、個人的に一番お気に入りなのが「くりっく株365」(株価証拠金取引 CFD)です。

(ちなみに「くりっく株365」のポジション保有コスト(日経平均225)は、現在ゼロとなっています。)

ちなみにこれらの商品だと、コストが低いうえに、『界王拳25倍だ~!!』ができてしまいます。

しかし、あまり高いレバレッジは簡単に体を破壊してしまう可能性が高いですから「お気をつけて・・・。」という感じですね。

投資でお金持ちになろうという野望がなければ、あえて信用取引などレバレッジ取引に手を出す必要は全くないと思いますが。

お金持ちになりたい人は、どこかでそういった取引に挑戦する必要はあると思われます。

しっかりとリスクを知って、そのコントロール法を学びつつ、慎重に取り組むことが必要だと思います。

お金持ちになるルールを忘れないでください!

【ルール1】絶対にお金を損しないこと。 

【ルール2】絶対にルール1を忘れないこと。

ですよ。

FPたなか/㈱あせっとびるだーず


『お金のいろはファイナンシャル・プランニング』という独立系FP事務所で資産運用プラン策定の相談を行っています。

https://fpoffice.okane-iroha.com/

㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け

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