アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンドに為替ヘッジ型?

以前紹介した『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』に為替ヘッジ型のものが出ました。

この『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド 』は、約40の実績があり、その間に投資元本が約122倍になり、さらに、マイナスになった年は、約40年の間に5回しかなかったといって言います。

この話を聞く限りかなり優秀なファンドだと想像できるのですが、一点その成績に問題がありました。

以前、『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド (ロイヤルギフト)ってどうなの?』というタイトルで、このブログで『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』を紹介したのですが、その中で、約40年間で約122倍、かつ5回しかマイナスがないという成績は、ドル建てでの話だよという事でした。

つまり、日本人が、円を基準に『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』へ投資した場合には、全く違う世界になってしまうという事です。

仮に円建てだと、年5回しかマイナスにならなかったという話は怪しく思えますし、またこの約40年の間に、円は2倍になっていますから(ドルは1/2になっている)『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』が約122倍になったと言っても、円ではその1/2の61倍ってことになっている可能性が高いという話でした。

『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』は、基本的には優秀なファンドだと言えそうだけど、ドル建てであることに気をつけろという事だったのですが、何と今回、『為替ヘッジ』を行いながら、『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』へ投資できる投資信託が登場したというのです。

分かりやすく言えば、ドル建ての『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』の成績、つまり、約40年で元本が約122倍、マイナスになる年は約40年間で5回のみ、という成績とほとんど同じになるように投資できるという事です。

これは、なんか期待持てそうですね。

為替変動のリスクは、報われることのないリスクだと言われています。

通常、リスクを取ればその分リターンとして返ってくるというのが、投資における大原則です。ですが、為替変動に関してはリスクのわりにリターンがないそうです。

考えてみれば、なんとなくわかることですが、株式投資には配当金というリターンが存在しています。債券には利子というリターンが存在しています。投資家は、その配当金や利子を期待して株式や債券に投資をしているわけですが、為替には何もリターンを生み出すものは存在していません。

為替の変動や、スワップなどをリターンの源泉だと勘違いしてしまうところもありますが、そのリターンはその取引をした反対側の相手にとっては損失になっている。つまり双方足したらトータルでの利益は0という関係になっています。

これをゼロサムゲームというわけですが。期待値が0ならば、トレードの回数を増やしたりして回数が増えれば徐々に平均値に近づいていくことになり、それはつまり利益は0に近づいていくことになります。(実際には為替取引の仲介業者の手数料が掛かっている分0ではなくマイナスサムゲームになっていると思われます。)

為替を取引するFXは非常に刺激的なマネーゲームで、それはそれで面白いのも確かです。しかし、FXを否定するわけではないのですが、原則から見れば決して儲かるものではないということです。

となれば、海外資産へ投資をするならば、できれば為替変動のリスクは取りたくないという考えも生まれてきます。

例えば、米国の株式に投資をすると、株式のリスクだけでも十分に大きいのに、さらに為替リスクまで加わってくるというのは、リスクが大きすぎると感じるわけです。

そこで生まれた技術が『為替ヘッジ』です。為替変動のリスクを限りなく0にするテクニックです。

ただこのテクニックを使うのに無償というわけにはいかないという事も、金融という世界の見事なところです。

為替ヘッジを行うには、ヘッジコスト、つまりコストがかかるという事で、コスト分リターンは減ることになってしまいます。

ですが、もしコストがかかることになったとしても、為替ヘッジを行った方が、リスクとリターンのバランスが良くなるという話もあります。

(参照:クラウドクレジット 「為替ヘッジ付きのファンドを選ばないとき 第2回」より

もしかすると、『アムンディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド』は、為替ヘッジをすることで、より力を発揮するのかもしれませんが。実は、

(参照:クラウドクレジット 「為替ヘッジ付きのファンドを選ばないとき 第2回」より

株式の場合は、このようになり、株式のリスクが大きすぎて為替変動のリスクはほとんど無視できるといったことも言えるようです。

ただ、このグラフの出所は、「The Vanguard Group, Inc.」となっており、米国の投資会社バンガード社によるものです。ということは、このグラフもドル建てである可能性が高いように思います。

根拠があるわけではありませんが、円はほかの通貨と違ってちょっと独特な動きをしている気がしています。そのことを考えれば、できれば為替ヘッジを行うべきなのではないかと個人的には感じています。

少なくとも、数年から10年程度の短い期間で運用を行うつもりなら、為替ヘッジを使った方がいいのではないかと思います。

なぜなら大きなリスクを取ることで、予想外(○○ショックなど)のことが起こってしまったときに損失を取り返すのに時間がかかる恐れがあるからです。

逆に、数十年単位で運用を行うのであれば、コストが低い「為替ヘッジなし」のタイプを使った方が最終的な利益は上になるのかもしれません。


FPたなか/㈱あせっとびるだーず


『お金のいろはファイナンシャル・プランニング』という独立系FP事務所で資産運用プラン策定の相談を行っています。

https://fpoffice.okane-iroha.com/

㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け

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