ビットコインに対して、バブル崩壊を懸念する声が多くなってきました。
特に、2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー氏などの著名人がバブルだと言い出していることが、さらに不安をあおります。
ビットコインは本当にバブルなのか?
その答えは、結局のところ「弾けてみないとわからない」ですよね。
「バブルは、それがはじけて初めてバブルと分かる」は有名な言葉です。(第13代連邦準備制度理事会(FRB)議長、アラン・グリーンスパン)
個人的には、理屈がどうであれ、バブルのような気がするって感じです。
正しくは、暴落することに恐れを感じ始めているといった方が正しいのかもしれません。
人は、すぐ理屈をこねて、「これはバブルだ」、「まだまだバブルじゃない」と言いたくなるのもです。
ですが、実際はそんな意見たいした意味はないと考えるのが正しいと思います。
なぜなら、相場というのはそもそもが不確実な世界だからです。
なかなか認識しづらいことだけど、「不確実=予測は不可能。」だという事です。
「不確実な世界で、確実であること求める。」これは明らかに矛盾していますよね。でも人はこれを求めているし、無意識に可能だと考えているところがあるんです。
だから、すぐ不確実な世界である相場で理屈をつけて説明しようとする。
たとえば、「地政学リスクで、円高になる」など。でもこの言葉は、実際には逆で、「円高になったから、きっと地政学リスクが影響しているんだ。」と言っていると考えても間違えてはいないと思う。というよりも相場が動いてから理由を後付けということは頻繁にあるように感じています。
このことはつまり、相場の動きに理由なんてどうでもいいって言っているのと同じだと思います。
伝説の為替ディーラーと呼ばれている?若林栄四さんは、「相場は材料ではなく、相場が動きたいように動く」と言っています。
若林英四さんは、ここ数年ずっと予測を外しているので、どこまで信用できるのか分からないところもなくはないですが。
最初この言葉を聞いたときは、まさに「目からうろこ」でした。
それまで、当然のようにファンダメンタルなどで相場の動きに理由をつけて、相場を見ていたのですが、「そうではなく、相場は勝手に動いているんだ」と思ったら、相場の見え方がそれまでと全然違うものに見えてきました。
アベノミクス相場だって、安倍首相が出てきたことや安倍さんの政策が上手くはまって日本の株式相場が上昇したと思われているようですが。
実際はそうではなく、安倍首相の誕生はただのきっかけに過ぎず、すでに株式市場が上昇するためのエネルギーは十分に株式市場に溜まっていたんだろうなと考えています。
アベノミクス相場は、それが爆発しただけ。そう考えた方が、しっくりくるところがあります。
少し話を戻すと。
結局、「ビットコインがバブルでビットコイン相場が崩壊するかどうかはわかりません。」という事です。
「な~んだ?」
と思うかもしれませんが、「わからないという事が分かった」という事が重要な気がします。
つまり、暴落というリスクを感じるならば、そのシナリオも想定したうえで投資戦略を考えて行動しようという事です。
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