株式投資は現実主義の方が向いている?

株式投資に対して幻想を描いている人が結構いるように感じます。

「一日で数百万稼ぐ」「一瞬で大金持ちに」「バフェットのような資産家に」などなど。

株式投資でこれらの夢をかなえることも決して不可能ではないから、株式投資に幻想を描いたり、無理な期待を抱いたりという事になるのかもしれません。

でも、そういった幻想を描いている人ほど、株式投資が上手くいっていないことがホントに多い。逆に、株式投資に過度な期待を抱かず、コツコツとやっている人ほど、元本を2倍、3倍、10倍と増やしていたりするものです。


夢と目標を勘違いしている?

株式投資で夢を見ている人は、どうやってその夢に近づけるのかをよく考えず行動しているような気がします。もっと言ってしまうと、自分が夢を見ていることに気が付いていないのかもしれません。

「株式投資の現実的な数字を理解していますか?」

「株式投資で得られるリターンを年何%と考えていますか?」

と質問すると、「だいたい年7%~15%ぐらいなのかな?」と意外とまともな数字が返ってきたりします。

「なんだわかっているじゃん!」と思うのですが。

実際は、頭と心が別物になっていて、現実的な数字を知りながらも、なぜか行動が伴っていないことが多いのを感じます。

人という生き物は、リスクや確率を上手く理解できない生き物です。これは間違いありません。

経済心理学に触れれば、そのことが良くわかります。でもそういう話に触れる機会がなければ、一生気が付かないことなのかもしれません。

不思議なことにこの問題は、知っていても、なぜか実行できないものなんです。本当に不思議です。

となれば、知らなければ尚更です。一生そのトラップに引っかかり続けながら、なぜダメなんだ?と言いつづけることになりそうな気がします。

そして、そのトラップに特に引っかかりやすい人間が、まさに過度な期待や幻想を描いている人だと感じています。

株式投資をするのであれば、一度頭と心をリセットして、夢から現実的な路線へ変更すべきなのですが、おそらくそれもできないでしょうね。

なぜなら、宝くじを買う人が、「買わなければ当たらない」というのと同じ現象です。

極度に確率の低いことでも、起こらないとは言えない。これは事実です。

だから、幻想を描くし、過度な期待もする。そして周りも期待通りのことが起こらないとは言い切れないから、間違っているとも言えない。

ただ私が思うのは。

「株式投資は、そんな幻想を描かなくたって、十分なリターンを提供してくれるはずですよ。」という事です。

それがダメなら、もう株式投資からは撤退したほうがいいとさえ思います。


数字が苦手は致命的?

株式投資は、企業にお金を提供することで、企業の行う経済活動に参加することです。

根本的には、企業が様々な商品やサービスを提供することで、利益を上げ、事業を拡大していく限り株式の価値は上昇してくものだと言えます。

ですが、実際の投資現場では、マネーゲームであることも忘れてはいけないと思っています。

そしてマネーゲームで優位に立つためには、確率や偏差、正規分布、べき乗則、相関係数といった数学的な考え方が必要になってくると思っています。

私は、根っからの理系らしく、こういった話にそれなりに興味をもちます。

そして、それらの話を知ったときに、世の中ってこうなっているんだと気づくと、より投資という世界が面白く感じられたりします。

株式投資は、企業の経済活動に参加するという直感的なところもあるが、8割ぐらいは数字のゲームだと感じています。

カジノのルーレットにだって、「マーチンゲール法」なんて言う必勝法?があったりします。

なぜそれで勝てるのか不可解なところもなくもないけれど、考え方としては十分に数学的だと思っています。

ゲームで勝つには、数学的に考えることが重要だと思います。つまり数学的に考えた戦略をつくってゲームを行うべきなのだと思っています。

一時期有名になったメジャーリーグを題材にした映画「マネー・ボール」なんかもいい例なのではないでしょうか?

数学的なゲームをする。これまさしく、現実的な考え方ってことなのではないでしょうか?

数学が必要だなんて、なにやら面倒な話だと感じてきたかもしれませんが。

要は株式投資は、直感的だけに頼って戦って勝てるほど簡単なゲームではないと思っているという事です。

株式相場で戦いたければ、戦術や戦略を、しかも数学的に理屈のあったものを用意するべきだと考えているという事です。

それができないと思うのであれば、もう株式相場で戦うのをあきらめて、インデックス投資でコツコツ積立てるという方法が最もお金を増やすのに適した方法だと思います。


夢を描けなければ、株式投資なんて・・・。

『並外れた結果を出すために、並外れたことをする必要はない。』

世界一の投資家と言われ、その資産額は世界2位のウォーレン・バフェットが言っている言葉です。

言い方を変えれば、お金持ちになりたいからといって、一年で資産を数倍にするような結果を求めなくても、お金持ちにはなれるという事だと思っています。

ちなみにウォーレン・バフェットの運用利回りは平均すると年20%ぐらいだそうです。

株式投資の年利回りと考えられている7%~15%からそんなに極端に離れているわけでもないと思います。

もっと言えば、上昇相場では市場平均程度の成績を狙い、下落相場で他よりも下落を抑えられるような工夫があれば、もしかすると狙える数字なのかもしれないとさえ思えます。

その方法の一つが、バフェットも行っている「バリュー投資」にあるとも思っています。

年7~15%なんて夢のない数字だと思うかもしれませんが、経済的に苦労しないくらいのそこそこの資産をつくるには十分な数字だと思っています。

逆に問いたいところですが、それ以上のものを求めて、万が一の確率で当たればいいのですが、もし外したら、必要以上の損失を抱えることになる可能性が高いのはわかっていますか?

その損失の大きさも知ってもらいたいところです。

仮に50%の損失、元本が1/2になってしまえば、元に戻すためには50%のリターンでは足りないという事実です。50%損失を出した後に、元に戻すためには、今度は100%のリターンが必要になります。

つまり、一度損を出すと取り戻すのはさらに大変になるという事です。

崖から落ちるのは簡単ですが、元に戻るためには長い長い回り道が必要になる。それが嫌だから、崖を登ろうとする。するとまた崖から落ちる。

これを数回繰り返しただけで、もう戻ることはできなくなってしまいます。

これが大きな損失をだす怖さです。

ウォーレン・バフェットも言っています。

『金持ちになるためには2つのルールを守りなさい。 

【ルール1】絶対にお金を損しないこと。 

【ルール2】絶対にルール1を忘れないこと。』

株式投資というゲームで優位に立つためには、儲けようとするのではなく、損失を抑えるという作戦が最も効果的だと考えています。

正直、上昇相場が来れば馬鹿でも儲かります。つまり下落相場でも対応力が、株式投資の明暗を分けると思っています。

これが株式投資の現実だと考えています。

FPたなか/㈱あせっとびるだーず


『お金のいろはファイナンシャル・プランニング』という独立系FP事務所で資産運用プラン策定の相談を行っています。

https://fpoffice.okane-iroha.com/

㈱あせっとびるだーず 
 代表取締役 田仲幹生 です。
【保有資格】
 CFP
 1級FP技能士
 宅建士

生命保険会社に勤め、その後税理士事務所に勤務すると同時期に、投資信託や株式投資を始めたが、2年後リーマンショックという株価大暴落に巻き込まれ、総資産の半分近くを失いました。
しかし、その後もめげずに投資と勉強を続け

0コメント

  • 1000 / 1000