投資先に困ったら、とりあず『米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)』はどうですか?

「最近の株価は高い!」という意見を見かけるようになってきました。

米国株は、リーマンショック以降調整らしい調整なしに上昇一辺倒です。高いと感じるのも仕方がありません。

さらに最近では、ボラリティも低くなってきて、株式投資のリスクが感じられなくなっています。もしかすると、株式投資に対するリスクを正確に理解しないまま、株式投資を行っている人が増えて来ていることも考えられます。

その最たる例が、配当金や株主優待を投資目的としてよくもてはやされるのを見るところです。

配当金や株主優待が悪いわけではないですが、それらのリターンを単に預金の利息のように考えて投資をすることは、危険だと思っています。

「預金するより高利回り、高配当株式へ投資しよう!」なんてうたい文句が、まさにその傾向を示しているような気がしてなりません。株式と預金は全く性質の異なる金融商品です。株式を預金と同等に扱うのはあまり良い傾向とは思えません。

もし株価が高くなっているのだとしたら、何に投資をしたらいいのか?と悩むところです。

実は私もそこは悩みどころです・・・。

株式以外にも、J-リートや外国債券などが考えられますが、これらは株式が下落すると、一緒に下落する傾向があります。

外国債券も?と思うかもしれませんが、株価が下落すると、為替が円高に動く傾向があり、その為替の動きで外国債券も下落する傾向にあります。

できることならば、株式が下落した時に、株式を買い増すための資金に使えるように、株式の下落につられて下落しない。可能であれば、株式が下落すると、上昇するようなところへ投資しておきたいものです。


米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)?

現状、米国債に投資する国内ETFが、いくつか上場していますが、タイプで分けると、為替ヘッジのあるものと、ないものに分かれます。

米国債は、債券の王様です。ご存知の通り、米国は経済的にも軍事的にも世界最強です。しかもその強さは他を圧倒しています。

株式市場でいえば、アメリカ市場の時価総額は、一国で世界の約半分にもなります。日本と比較すると、その差は軽く5倍を超えます。

そんな国ですから、裏でこそこそ何をしていようと、どんな人が大統領になろうと、世界一の信用力を持っていると考えて間違いないと思われます。

しかも、日本国債と比べても金利が高くなっています。日本はデフレから脱却できず経済も中々成長せず困っていますが、米国はすでにインフレが戻りつつあり、経済成長力も期待できます。先進国では少子高齢化と人口減少で問題を抱えている国が多いようですが、アメリカだけは、まだその心配がないという話もあります。

つまり、日本よりも高い金利が今後も期待できるのではないかと考えられるわけです。

債券に投資をするなら米国債とまず考えるのもわかる気がします。

しかし、日本から米国債に投資をするのには、一つ問題があります。

それは為替リスクです。どれだけ米国債が信用力が高く金利も魅力的だとしても、円高によって相殺されてしまっては意味がありません。

そこで登場するのが為替ヘッジという仕組みです。


為替ヘッジってなに?

為替ヘッジとは、簡単に言えば為替リスクを取り除く(正確には為替リスクを減らす)機能を言います。

例えば、個人で為替ヘッジの投資をしようと考えた場合。

米国債を1万ドル購入すると同時に、FXで1万ドルに相当する分のポジションで売りを建てる(証拠金として購入した米国債が使えると、このFX取引につかう資金を別個に用意する必要はない)という取引をするイメージです。

ここでピンとくる人もいるかもしれませんが。

そうです、為替ヘッジを行おうとすると、そのためのコストが必要になります。先ほどの例だと、FXのドル/円のスワップポイントがコストとしてかかってくることになります。


為替ヘッジしたらコストがかかってリターンがなくなるのでは?

米国債へ投資して金利を得たとしても、FXのスワップポイントで金利を支払ったら、それって意味がなくなってしまうのでは?

と考えそうですが、そこが、この『米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)』のポイントなのかもしれません。

『米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)』の投資対象は7-10年という長期債です。対して為替ヘッジで使われる金利コストは翌日物といった超短期のものです。

つまり、長期金利と短期金利の差がこの商品のリターンになってくる。いわゆるイールドカーブがポイントという事になります。

債券投資のリターンは時間を売ることにあります。短期よりも長期の時間を売れば当然に高いリターンが欲しいと考えるのは当たり前だと思います。

ということは、基本的には短期金利よりも長期金利の方が高いのが自然だと考えられるので、為替ヘッジをしても長短の金利差を利用すれば、基本的には利益は得られるはずということが考えられるわけです。

イールドカーブという言葉で思い出す人もいるかもしれませんが、日銀の政策は、このイールドカーブをフラットにするというものです。長期も短期も同じ金利という意味です。先ほどの話から考えると、それってありえなくない?と思うところかもしれません。


為替ヘッジをすることで、待機資金の置き場所として期待できる?

本来、債券と株式は逆相関の関係が成り立つと考えられています。つまり株価が上昇すれば債券は下落し、株価が下落すれば債券が上昇するという関係です。

というのは、投資資金というのは債券から株式へ、そして株式から債券へという流れで動いているからだと考えられています。

他の市場にも流れているのでは?とも思いますが、この債券と株式という2つの市場は市場規模が圧倒的です。そのため、基本的にはこの2つの市場間で資金が行ったり来たりしていることが考えられます。

しかし、完全に逆相関というわけではないので、なんとなくそんな関係にあるのかなというぐらいに抑えておくのが実践する方からすると正しいように思います。

でも、なんとなくでも大切なことです。もし近い将来株式市場の暴落が起きた時には、債券への投資は、そのリスクをヘッジするのに一役買ってくれるかもしれないからです。

また、債券投資の変動率は株式などに比べると非常に低くなっている点も待機資金を置いておくところとして検討に値する点だと思います。

現在私は、待機資金を置く場所としてクラウドファンディングが良いと思っていますが、クラウドファンディングのデメリットは、現金化したいときに現金化できないという点です。

つまり、次の下落相場が来るまでに半年から1年以上はあるだろうと思っている時にはいいのですが、もうそろそろ来そうだと思うようになった時は、クラウドファンディングは待機資金用としては使えません。

その点、『米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)』はETFですので、市場が開いていればいつでも売却ができます。そして投資信託を解約するよりも早く現金化できます。

もうすぐ下落するのではと思っていても、いつ来るかもわからない。そんなものは当てられない。けれど現金のまま置いておくのは勿体ない気がする。

そんな時に、選択肢の一つとして『米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)』は使えるのかなと思っています。

一応余談ですが、今回の為替と金利の話とかでマクロ的に考えて「あれっ?」と思うところもあったかもしれません。今回は、経済の理論や理屈は関係なく、肌感覚として感じていることを書いているだけです。ご注意を。


『iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)』

『上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)』

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