本音の株式投資 人気ストラテジスト直伝

「高ROE銘柄を買え」は間違い?

それはどういう意味だろうと思い買いました。

基本的にROEが高いということは、株主からすれば、自分が出資した資金をうまく活用して利益に結びつけていくれていて、株式の価値を高めてくれているという見方になり、ROEは高い方がいいと思うものです。

著名投資家のウォーレン・バフェットも「年間のROEが15%以上ある限り、四半期の業績を見てうろたえる必要はありません。」といっているそうで、ROEが高いことはプラスだと考えているように思われます。

私も、『バリュー株投資は「勝者のゲーム」! 』という本を読んでからROEを意識するようになっています。ちなみにこの本はお気に入りの一冊です。

確かに、ROEだけに注目していると、その指標に株価は関係ないため、PBRやPERが高い割高な銘柄を選択してしまう可能性はあると思うし、また、ROEは高いけどそれ以上に借り入れが多くて自己資本比率が悪いといった財務内容に問題があるなんてことも考えられますが。

銘柄の選択でROEが高いというのは、重要なポイントだと今でも思っています。

ところが、「その考え方は、間違っていたのか?」といった指摘だったために気になった次第ですが、結局のところ私の考えを根本から変えるほどのものではなかったかなぁという印象でした。

それでもすべてが無駄というわけではなかったのですが、要は、株価が上昇しているのは、ROEが高い銘柄ではなく、ROEが改善されている銘柄によくみられるということでした。

でも、その視点にはちょっと引っかかるところを感じました。

というのも、日本の企業がROEを積極的に高めようとし始めたのは、ここ数年ぐらいの話です。この期間はご存知のように、アベノミクスなどで株価が上昇してきた期間でもあります。

つまり、ROE改善銘柄の上昇率が高いというのは、この期間の傾向ということはないのかなという疑問です。

最近になってROEに注目され始めた日本株ではなく、高いROEが常となっている米国株などで調べてみてたらどういう結果になるのかなというところが気になるところです。

もし米国でも、低ROEからROEが改善されているものの方が収益率が上だということであれば、筆者の言う通り、既にROEを改善させている銘柄よりも、低ROEの改善が見込める銘柄を選んだ方が正解だということになるのだろうなと思うところです。

それと、私のような株式投資を長期投資で考えている人には合わないのかもしれないとも思いました。

おそらく、この話は低ROE銘柄が高ROE銘柄になったら、売却して違う銘柄に乗り換えるという売買が基本となる考え方だろうなと思われるからです。

できれば永久保有を理想とするといった長期投資家には、たとえROEが改善される銘柄の方が収益率が上だという事実が出てきたとしても、将来にわたって、高ROEを維持し続けてくれるような銘柄を好むことに変わりはないのではないかと。

本書の中で株式投資のリスクプレミアムについての説明がありましたが、そこは本当に勉強になったと思っています。

株式投資のリスクプレミアムは8%程度と言われています。リスクプレミアムとは投資家が株式投資に期待する利回りと言われていますが、その説明では、実際のイメージはピンと来ていませんでした。

今回、この本を読んでその点で「なるほど」と思う説明がありました。

これは読んでよかったと思うところです。

また、スマートベータというちょっと懐かしいような話題が後半続き、いろいろと説明していますが、この内容には、ほんと合点がいくもので、最近スマートベータという存在を忘れかけていたな、もう一度見直さないといけないかもしれないなということに気づかされました。

今更ですが、自分の中でスマートベータに対し改めて関心が高まっているのを感じています。

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