資産運用を始める動機は何ですか?
銀行預金よりも少しでも有利なところにお金を預けたいと思ったから?
高いリターンを求め、お金持ちになりたいと思ったから?
もし、高いリターンを求め、お金持ちになりたいと思って資産運用をするのであれば、インデックスファンドや分散投資に期待することは、やめた方が賢明なのかもしれません。
投資信託はインデックスファンド、そして現代ポートフォリオ理論に基づく、分散投資が賢い資産運用法?
投資信託は、インデックスファンドが良い。
分散投資をすることでリスクを減らしつつ、リターンが狙える。
この2つは本当のことだと思いますし、投資を実践する中で実感を持って感じていることでもあります。
しかし、なぜインデックスファンドと分散投資ではお金持ちになれないのか?
その理由は、この2つの投資方法が、あくまで無難な資産運用法でしかないからです。
失敗を避けるという意味では、インデックスファンドと分散投資は、賢い選択です。
しかし、より高みを目指すとなると、無難なものではダメです。
無難なものでは、決して平均値以上にはなれません。
平均以上を目指すなら、無難なものから離れなければいけません。
お金持ちになるには、無難な投資ではなく、さらに一歩進んだ投資をしなければいけません。
実は、有名になるようなお金持ちたちは、インデックスファンドや分散投資を行っていません。
世の中のお金持ちたちの運用方法は、アクティブ運用と、集中投資です。
そうです、インデックスファンドや分散投資の逆を行っているのです!
ある程度投資を集中させても、リスクは軽減できる⁉
かつて、リーマンショックと呼ばれる世界的な金融危機に巻き込まれていたころ。
たとえ、インデックスファンドや分散投資をしても、大きな金融危機に巻き込まれると、すべての資産の価格が大きく変動することとなりました。
つまり、分散投資の効果が、一番リスクを軽減したかった時に、十分に発揮されたとは感じなかったわけです。
通常時は、インデックスファンドや分散投資によって、確かにリスクは軽減できているのかもしれません。
しかし、最もリスクを軽減したい時は、自分でリスクをコントロールするスキルが試されることになるとわかったわけです。
そしてそのスキルとは、決して分散投資することなどではなく、自分が今どのくらいのリスクを取っているのかを理解することや、もし今から最悪の状況に巻き込まれたとしたら、どの程度の損失が発生するのかを想定しながら投資戦略を考えられることです。
つまりは、リスクの程度や傾向などを十分に理解している資産に投資をすれば、正しいリスクを見積もりながら運用することが出来き、そうすれば、分散投資に頼る必要もなくなるという事です。
大切なことは、リスクを軽減することよりも、リスクをコントロールしている感を持てることだと思います。
リスクをコントロールしている感を身につけるには?
お金持ちになるためには、『集中投資』の方がいいという事はわかった。
『集中投資』が出来るようになるためには、リスクをコントロールしている感覚を持つことが大切ということも分かった。
では、リスクをコントロールしている感覚を身につけるにはどうしたらいいのだろうか?
となると、結局お金持ちになるために必要なことは、『勉強すること』や『学ぶこと』という事になってきます。
リスクをコントロールしている感覚を身につけるために必要なことは、『知識』と『経験』です。
投資しようと考える資産についての知識をたくさん集め、その知識を持って、経験を積むと、知識から知恵が生まれてきて、リスクをコント―ロールしているという実感が生まれてきます。
この知恵が生まれるためには、知識だけでもだめ、経験だけでもだめ、知識と経験の両方を上手く相互作用させることが大切です。
どんなに本を読んで知識をつけても、経験がなければ、その本の言葉の本当の意味は理解できない。
経験する前に読んだ本を、経験した後に読み返すと、「なるほどこういうことをいっていたのか!」と突然理解するあの感覚です。
また、知識をつけず、ただがむしゃらに経験を積むだけでもそのうち頭打ちが来ます。
アスリートの効果的な練習は、練習の効果を意識しながら練習することだと言われています。
「今日は、どんなことを目的にして練習するのか」、その意識付けで、練習の効果は何倍にもなるという研究結果もあります。
結局のところ、投資でお金持ちになるためには、簡単にやろうと思ってできるわけではないという事です。
集中投資で成功するためには、それなりの勉強や努力が必要になってきます。時には失敗して大きな損失を負うことだってあります。
それでも、投資でお金持ちなりたいという人だけが、インデックスファンドや分散投資から離れていくわけです。
ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザー、経済評論家などが、結局最後にインデックスファンドや分散投資を勧めることになるのは、彼らの話を聞いた人が、投資を学ぶという事に対して、そこまでの強い意志があるかどうかわからないので、『無難な解答』にしているのかもしれませんね。
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