株式投資第4版 長期投資で成功するための完全ガイド

まさに株式投資の教科書です。金融資産を使った資産運用で資産形成をしたいと思うなら、一度は読んでみた方がいいと思うくらいです。

「長期投資では、株式投資が最も優れた金融資産。長期間の投資になれば、株式投資は債券投資よりもリスクが低く、リターンが上、しかもインフレをも十分に上回っている」

と言っています。

リスクが債券投資よりも低いというのは、直感的に?(はてな)と思うところかもしれません。

短期的に見れば、株式投資は債券投資よりもボラリティが大きく、リスクが大きいことは間違いないのですが、長期間株式を保有したケースで見ると、リスクは小さくなってくるということです。

つまり、本書では、投資期間を長期で考えているならば、株式投資を選択するべきだと答えています。または、投資ポートフォリオにおける株式投資の割合を大きく取るべきだと言っています。

これらの根拠を過去200年にもわたる膨大なデータで示しているので、非常に説得力を感じます。

とはいえ、筆者も言っていることですが、過去のデータが未来にまで単純に適用できるかどうかはわかりませんが。

それでも、これほど明快に株式投資について教えてくれている本は中々ないと思っています。

もう何年前だろうか、同じくジェレミー・シーゲルが書いた「株式投資の未来」という本を読みましたが、その時の印象もいまだに残っています。

当時、株式投資と言えば、何倍にもなるような夢のある銘柄を探すことだと思っていたところがあったのですが、過去のデータを調べる限り、長期間にわたってコツコツとリターンを生み出してくれるような銘柄を選ぶことが、長期的に資産を築くのには一番だということに「目からうろこ」が落ちたような気分でした。

それからは、業界で重要な存在になっていて、業績が急激ではなく安定した伸びをていて、かつ高い配当利回りの企業を好むようになりました。

そう、ちょっとウォーレン・バフェットの銘柄に似ているなと感じたのです。もしかするとそれからかもしれません。バフェットの投資スタイルを意識するようになってきたのは。

この本の良い所と思うところは、単純に効率的市場仮説とかランダムウォークとかで、市場は予測できないとか、株式の値動きは完全にランダムなんだから、銘柄選択とか投資タイミングとかを考える必要はないなど、株式投資について追加リターン(市場平均以上のリターンを望むこと)を狙うことに否定的なって思考停止になっていないところです。

効率的市場仮説の問題と思われる点や、テクニカル分析に関する話、モメンタム投資のこと、投資家心理のことなどについても、分析して著者の考察を述べています。

最終的には、この本の内容を参考に株式投資を行えば、資産形成ができる可能性は高いだろうと言ってはいますが、この本の通りに実行できる人はあまりいないのかもしれないとも言っています。

「言われた通りにやればいいのに、言われた通りには実行できない」

変な話ですが、これには痛いほど納得できる話です。これはもう人間の性というしかありません。実際に株式投資をやってみて実感してみないとわからないことかもしれません。

それでも、その事実を知っている人と知らない人では、違った結果が得られるのではないかと個人的には思っています。

この本は、株式投資の本当の姿を示してくれているのかもしれないと感じます。

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