eMAXIS Slimシリーズにバランスファンドが登場

eMAXIS Slimシリーズとは、三菱UFJ国際投信が運用している投資信託で、将来にわたって業界最低水準のコストで運営することを目標としている投資信託です。

将来にわたってというのは、他社がより低いコストで似たような投資信託を提供するようになった時には、それにともなってコストを下げていくことを宣言しているということです。

eMAXIS Slimシリーズには、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券の4つのタイプがありましたが、今回バランスファンドが追加されました。

バランスファンドとは、国内外の株式、債券、REITなど複数のアセットを組み合わせて運用するタイプのファンドのことを言います。


投資信託を選ぶ際にはコストの低さが決めて?

投資信託の運用成績はコストが大きなカギになっていると言われています。

(投資信託を選ぶなら必ず確認!?信託報酬手数料ってなに?)

数年、数十年という期間で運用する長期投資の場合、投資信託の信託報酬手数料(コスト)の差が、運用成績に大きな影響を与えることがあります。

長期投資では複利運用が重要なポイントになるのですが、複利で運用することを考えた場合には1%違うだけでも、20年、30年という時間が経つと大きな差となって出てくることになります。

最近では、金融庁長官が講演で、国内の投資信託のコストの高さについて指摘したという話題もありました。


eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の運用方針

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、8資産均等型と言う通り、8つの資産へ均等に配分する運用のようです。

8資産とは、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券、国内不動産(J-REIT)、先進国不動産(REIT)になります。

この8つの資産へ、同じ金額になるように均等に保有するという運用になります。

似たように複数の資産(アセット)に分散して投資する方法として、最近話題になっているものにロボアドバイザーサービスがありますが、そのロボアドバイザーサービスとの違いは、8つの資産へ均等な状態を維持する所にあります。

ロボアドバイザーでは、経済環境に合わせて、資産配分を変更することをしています。

常に、一定の割合を維持することの効果は。

自動的に、安いときに買い、高いときに売るという売買ができるところにあります。

例えば、8つの資産を保有していて、1年後に、国内株式の価格が上昇しているなどして、資産配分の割合が崩れることがあります。(国内株式の割合が大きくなっている)当然逆に、国内株式の価格が下落する方向で資産配分の割合が崩れることもあります。(国内株式の割合が小さくなっている)

そういった時に、配分比率が高くなっていれば、売却して配分比率を元に戻そうとします。つまり価格が上昇すれば売却するということになります。

逆に、配分比率が小さくなっていれば、追加で購入することで配分比率を元に戻そうとします。これは、価格が下落すれば買いますということになります。

こういう配分比率を元に戻す行為をリバランスと呼んでいます。

この運用法は、昔から行われてきた伝統的な運用法で、リーマンショックの時もこの運用法を行っていた人はうまく乗り切っていたという話もあったりします。

他にも、似たような運用法に、バリュー平均法という投資法があります。

バリュー平均法とは、だいたいのリターンを自分の中で決めておき、1年後そのリターンを上回っていれば、決めたリターン分以上に増加した分は売却してしまい。逆に1年後決めたリターンを下回っていれば、その分買い増しして、決めたリターン分増えたようにするという投資法です。

定期的に定額ずつ購入するドルコスト平均法の改良版ともいえます。

このバリュー平均法は、インデックスを買って放置や、ドルコスト平均法よりもいい成績になる可能性が高いようです。(リターンの決め方などに工夫が必要ですが)

一度決めたことをずっと繰り返す。意外と資産運用ではこういうことが非常に有効であることが多いと感じています。

経済環境に合わせて資産配分を見直すような投資をした方がいいようにも感じますが、最初に決めたことをひたすら続けるということもとても重要だと思っています。

それと、経済環境に合わせて資産配分を見直すという投資信託は、常に一定の資産配分になるようにリバランスする投資信託に比べて、コストが高くなっていることがほとんどであるため、その資産配分の効果が、コスト以上のものになるかという点も重要になってきます。


eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)ってどうなの?

経費率が0.2376%以内という低コストは魅力的だと思います。あとは、8つの資産に均等に配分するリバランス運用という運用方法が自分で気に入るかどうかということだけかもしれません。

目論見書の代表的な資産クラスとの騰落率の比較を見ると。

先進国国債よりも、上昇が大きく、下落が小さくなっています。

先進国国債 34.9% ~ -12.3%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 44.2% ~ -10.7%

ちなみに新興国国債の上昇は43.7%ということなので。

先進国国債なみのリスクで、新興国国債並みのリターンが期待できるということになりそうです。

つまり、新興国国債へ投資を検討しているのであれば、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)へ投資をしたほうのが効率的ということもできるという話です。(実際は、そんな計算通りにいかないこともあるかと思いますが)

ここからは、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)に対して、非常に個人的な意見になって来ますが。

長期投資を前提として考えるのであれば、リスクを先に考えるよりも、リターンから入った方がいいと思っています。

つまり、具体的な投資先は株式だと思います。

あえて、いろんな資産に分散する必要はないと感じています。(投資期間や資金の使用用途などによっては推奨できないこともあるけれど)

たまに、明らかに株式市場が上がり過ぎているなというのがわかるとき(そんなことできる人、なかなかいないと思うけど)。

そんなときだけ、債券など他の資産に資金を逃避させておく。

という感じでいいような気がします。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が悪いというわけではないですが、運用方法が根本的に自分の考えと違うので、購入を検討することはないかなという感じです。

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