うーん、いまいちって感じでした。
不動産バブルが崩壊というタイトルだったので、「不動産業界にどんなことが起こっているのだろう。」とか、「今はどのくらいのバブルになっているのか。」、「いつ頃バブルが崩壊するのか」といったことが気になり買ってはみましたが。
思ったような情報はなかったなといった感じでした。
また、新しい視点や気づきを与えてくれたといった感じもありませんでした。
筆者は、今の不動産を取り巻く環境がバブルだと考えていて、近いうちにバブルがはじけるだろうと見ているのかな?といった感じは受けますが。
そこまで断言しているほどでもないような感じを受けます。
なんとなく、今の金融緩和はちょっと異常だぞと思っていて、いつか歪みが是正されることになり、バブルがはじけるというシナリオが描けそうだといったぐらいなのでは?という印象です。
ズバリ言えば、そこまで「不動産バブルがはじける」という言葉に説得力を感じなかったというのが、私個人の感覚でした。
もしかすると筆者自身、本に興味を持ってもらうために、「バブルがはじける」なんて言葉を使ってはみたものの、そこまで確信めいた答えを持っているというわけでもないのではないかと。
実際、不動産バブルに関する内容は、2章で終わってしまい。50ページもありませんでした。
さらに投資のタイミングとしての話が続くのですが、それを含めても100ページもありませんし、「ずばりここだ!」と期待を持たせてくれる感じというよりも、ぼんやりした内容で終わってしまった感じです。
不動産バブルが気になる人が読むには、ちょっと消化不良といった内容なので、他の本を探した方がいいのかもしれません。
ここまでで約1/3でした。残りは、不動産投資の成功事例や不動産投資に関する知識や情報といった感じでしたが、これもやはり他の本の方が詳しく説明しているのかな?という印象をうけました。
それと、成功事例の不動産取引も億単位の物が多く、私みたいな小口の投資家にはちょっと合わない話がほとんどで、あまり参考にならなかったです。
ただ、不動産投資で躓かないようにするために、どんなところに注意をしたらいいのかは、示してくれていると思いました。
まぁ、結論から言えば、あまり良書とは言えないのかな?という感じです。私個人としては。
ただ、筆者自身は不動産投資で実績を積んでやってきたのだろうなと思うところもあり、いろいろ知識も持ってそうな気はしました。
筆者に、不動産投資の相談をすれば、いろいろと知識と経験を基にした有効なアドバイスがもらえるのかもしれないとも感じています。
残念なのは、それらの知識や情報が、この本にうまく積み込まれていなかったがために、あまり本から吸収できるものがないように感じてしまったということなのかもしれません。
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