SBIソーシャルレンディングで起こった問題!
個人でも事業に対する貸付に参加できるソーシャルレンディング。その最大手ともいえるSBI証券でも有名なSBIグループのSBIソーシャルレンディング。
そのSBIソーシャルレンディングでさえ、ソーシャルレンディングらしい問題に合うことになってしまった。
ソーシャルレンディングといえば、みんなのクレジット、ラッキーバンク、マネオと立て続けに問題を引き起こし、まるで詐欺のような手口で投資家のお金が無くなっていくという痛ましい事件です。
そして今度は、金融グループとしても大きな企業グループであるSBIグループのソーシャルレンディングでも問題が起こってしまった。
これらの問題の多くが、投資家が投資したお金が、本来の貸付理由に使われていなかったというものです。
なかには、ソーシャルレンディング業者の社長や親族に投資家のお金が流れていたなんていう恐ろしい事件もありました。
ソーシャルレンディングに対する信頼は、もうかなり低くなっていることと思われます。
SBIソーシャルレンディングで起こった問題は、「テクノシステム」という太陽光ベンチャー企業の不正です。
主に悪いことをしたのは、テクノシステムにありますが、結果的にSBIソーシャルレンディング側が貸付先をきちんと精査していなかったということで、SBIソーシャルレンディングは行政処分を受け、自主廃業する経緯となりました。
SBIソーシャルレンディングの不正貸付は結局返還されました。
様々な業者のソーシャルレンディングで不正が行われてきた過去から考えると、SBIソーシャルレンディングの対応は、さすがと言えるものでした。
みんなのクレジットやラッキーバンク、これらの事件では結局投資家の資金が全額返ってくることはなかった。
しかし、そこはさすがSBIグループ。
『「金融商品取引契約の締結又はその勧誘に関して、虚偽の表示をし、 又は重要な事項について誤解を生ぜしめるべき表示をする行為」を行ったものとして金融商品取引法違反 に該当する可能性が高いものと考えております。』ということで、最終的に『当社の違反行為によって生じたファンドの損失について投資家の皆様にご負担頂くことは適切でなく、ついては投資家の皆様への未償還元本相当額の償還に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えて おります。』となりました。
そして、本日8月2日に問題となったファンドは、償還されることとなりました。
つまり、「利益は取れなかったが、投資家は損をすることがなかった。」という結果になったわけです。
今まで、ソーシャルレンディング業界の数々の事件を見てきた中からすると、これはもう「あっぱれ」という気持ちです。
個人的にSBIグループという企業グループの格が上がったような気持ちです。
やはり、大手企業の持つ信用力というのは大きいと感じた次第です。
基本的にソーシャルレンディングはとてもリスクの高い投資先だという認識は変わりませんが、それでも検討するのであれば、やはり大手が運営しているのかどうかというところに尽きるのかもしれませんね。
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